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別れを告げない
¥2,750
☆店長のひと言 「最近思うんですよ、苦労は本当に人を成長させるのだろうか、と…。」 紹介 作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。 済州島出身のインソンは10代の頃、毎晩悪夢にうなされる母の姿に憎しみを募らせたが、済州島4・3事件を生き延びた事実を母から聞き、憎しみは消えていった。後にインソンは島を出て働くが、認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。病院で激痛に耐えて治療を受けていたインソンはキョンハに、済州島の家に行って鳥を助けてと頼む。大雪の中、辿りついた家に幻のように現れたインソン。キョンハは彼女が4年間ここで何をしていたかを知る。インソンの母が命ある限り追い求めた真実への情熱も…… いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、歴史に埋もれた人々の激烈な記憶と痛みを受け止め、未来へつなぐ再生の物語。フランスのメディシス賞、エミール・ギメ アジア文学賞受賞作。 著者プロフィール ハン・ガン (ハン ガン) (著/文) Han Kang 한강 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒業。2005年、三つの中篇小説をまとめた『菜食主義者』で韓国最高峰の文学賞である李箱文学賞を受賞、同作で16年にアジア人初の国際ブッカー賞を受賞。17年、『少年が来る』でイタリアのマラパルテ賞を受賞、23年、『別れを告げない』(本書)でフランスのメディシス賞(外国小説部門)を韓国人として初めて受賞し、24年にフランスのエミール・ギメ・アジア文学賞を受賞した。本書は世界22か国で翻訳刊行が決定している。他の邦訳作品に、『ギリシャ語の時間』『すべての、白いものたちの』『回復する人間』『そっと 静かに』『引き出しに夕方をしまっておいた』がある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (翻訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第一回日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で〈韓国文学翻訳院〉翻訳大賞受賞。訳書は他に、ハン・ガン『回復する人間』『すべての白いものたちの』『ギリシャ語の時間』『引き出しに夕方をしまっておいた』(共訳)、パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』『未来散歩練習』、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』、パク・ミンギュ『ピンポン』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ファン・ジョンウン『誰でもない』『年年歳歳』『ディディの傘』、チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』、チョン・ミョングァン『鯨』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』『声をあげます』『シソンから、』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』『サハマンション』、李箱『翼 李箱作品集』など。著書『韓国文学の中心にあるもの』、『本の栞にぶら下がる』、『曇る眼鏡を拭きながら』(共著) ISBN:978-4-560-09091-6 Cコード:0097 四六判304ページ 発行: 白水社 書店発売日: 2024年4月2日
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迷いのない人生なんて
¥1,144
☆店長のひと言 「若い頃の自分に言いたい。迷わない大人はけっこう危ない。」 紹介 共同通信の好評連載「迷い道」を書籍化。家族との葛藤、仕事の失敗、病気の苦悩、親しい人との別れ、挫折……。私たちの身近にいるごく普通の人々が様々な生きづらさと向き合い、回り道の人生を歩んできた姿を描く。迷いを抱えながら生きる人への共感とエールを込めた一冊。 目次 はじめに ◎ あさのあつこさんに聞く 回り道だらけの半生 1 向き合う、問い続ける 1 母さんに何も期待しない 尾﨑瑠南(作業療法士) 2 求め続けた女性の声 工藤理江(ボイストレーナー) 3 生きていてもいいかな 木田塔子(看護師) 4 飼育員であり続けたい 盛田勝寛(水族館飼育員) 5 捨てられそうになった子 福江悦子(彫刻家) 6 許されてここにいる 沼田和也(牧師) 7 熱くて意味ある空間を 柳田尚久(轍学舎塾長) 8 母でも私のままで 栗並えみ(働く母親) 9 あなたのことが怖かった 荻野善弘(カレー店店主) 10 母の病「神なんていない」 坂根真実(宗教2世) 11 沖縄に向き合う「右翼」 中村之菊(右翼活動家) 12 反発と執着、引き合う心 伊東優(建築士) 13 一緒に前を向けなかった 斎藤無冥(僧侶) 2 見つめる、伝える 14 絵に導かれ外の世界へ 三上真穂(大学院生) 15 「あれはドラマですから」 加藤浩美(写真家) 16 もう記者は続けられない 浮田圭一郎(高校教師) 17 あなたの分身じゃない 中嶋悠紀子(演劇家) 18 可能性なんてなかった 松田修(現代美術家) 19 私に何ができるのか 高橋美香(パレスチナ取材の写真家) 20 神の愛、伝え続ける 花田憲彦(牧師) 21 放水指示、指揮官の宿命 新井雄治(元東京消防庁消防総監) 22 すぐ逃げ帰ると思っていた 川村久恵(アイヌ記念館副館長) 23 心の奥、拾ってくれた 千葉広和(国賠償請求訴訟の原告) 24 これは僕の投げ方じゃない 水尾嘉孝(野球部コーチ) 25 贖罪の思い胸に反戦運動 山里節子(反戦運動家) 26 資本主義への挑戦敗れ 田中克治(元印刷会社社長) 27 母の葛藤、寄り添い祈る 菊池文子(語り部の被爆者) 3 踏み出す、歩む 28 やっと自由になれる 野島さえ(鍼灸師、トレーナー) 29 暗闇から、春の日だまり 吉田千寿子(東日本大震災被災者) 30 共に生きる未来が見えない 大内紀彦(特別支援学校教員) 31 わが子の思いに近づきたい 浅井道子(那須雪崩事故遺族) 32 おまえの努力が足りない 白木浩一郎(老舗旅館元経営者) 33 気丈な妻、記憶喪失に 山本秀勝(手品師) 34 確率という言葉が憎かった 大津一貴(元プロサッカー選手) 35 さいころ一から振り直し 奥川拓二(会社社長) 36 苦悩抱きしめ、共に歩む 八尾敬子(就労継続支援施設長) 37 避難の経験、そっと横に 高橋恵子(原発避難住民) 38 生きる意味、取り戻して 山下泰三(元会社員) 4 つながる、つなぐ 39 息苦しさ、乗り越えて 中野民夫(元博報堂社員) 40 つながりながら縛らない 内田加奈(作業療法士) 41 きっと加害者になっていた 中島坊童(不登校、引きこもり支援者) 42 いないよ、ここに 立花泰彦(ミュージシャン) 43 しゃべるのは苦手だけれど 伊神敬人(看護師) 44 この社会が正解なのか 森哲也(書店店主) 45 遺族に悼まれ死者になる 殿平善彦(僧侶) 46 深い孤独と性自認の揺れ 倉田めば(元薬物依存症患者) 47 虐待なんてあり得ない 菅家英昭(会社員) 著者プロフィール 共同通信社 (キョウドウツウシンシャ) (著/文) 一般社団法人共同通信社は、全国各地の新聞社や放送局、海外メディアなどに記事、写真、映像を配信している通信社。1945年に創立。東京に本社を置き、全国に支社局、海外主要都市に総支局がある。 ISBN:978-4-00-500985-5 Cコード:0236 新書判260ページ 発行:岩波書店 初版年月日: 2024年5月17日
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「空気」を読んでも従わない
¥500
【中古 状態きれい】 (参考:定価820円+税) ☆店長のひと言 「そもそも空気を読めるだけですごい能力なわけで、それ以上求めるのは無茶な話なんですよ。」 内容紹介 「個性」が大事というけれど、集団の中であまり目立つと浮いてしまう、他人の視線を気にしながら、本当の自分は抑えつけていかないと……。この社会はどうしてこんなに息苦しいのだろう。もっと自分らしく、伸び伸びと生きていきたい! そんな悩みをかかえるアナタにとっておきのアドバイス。「空気」を読んでも従わない生き方のすすめ。 目次 はじめに 1 なぜ先輩に従わなければいけないの? 2 どうして,人の頼みを断れないのだろう? 3 「世間」と「社会」 4 「世間」の始まり 5 「世間」を壊そうとする人達 6 根強く残る「世間」 7 「世間」は中途半端に壊れている 8 外国には「世間」はない 9 人の頼みを断るのがつらいヒミツ 10 もし人から頼まれたら 11 敵を知るということ 12 「空気」ということ 13 「世間」のルール1 年上がえらい 14 「世間」のルール2 「同じ時間を生きる」ことが大切 15 「世間」のルール3 贈り物が大切 16「世間」のルール4 仲間外れを作る 17 「世間」のルール5 ミステリアス 18 「世間」はなかなか変わらない 19 5つのルールと戦い方 20 強力な「世間」との戦い方 21 同調圧力 22 自分を大切に思うこと 23 仲間外れを恐れない 24 たったひとつの「世間」ではなく 25 私を支えるもの 26 スマホの時代に おわりに 著者プロフィール 鴻上 尚史 (コウカミ ショウジ) (著/文) 鴻上尚史(こうかみ・しょうじ) 作家・演出家・映画監督。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1981年、劇団「第三舞台」を旗揚げする。87年「朝日のような夕日をつれて87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、95年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞、2007年に旗揚げした「虚構の劇団」の旗揚げ三部作戯曲集『グローブ・ジャングル』で10年、読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。著書に『「空気」と「世間」』『不死身の特攻兵』(以上、講談社現代新書)、『ベター・ハーフ』(講談社)、『人間ってなんだ』『人生ってなんだ』『世間ってなんだ』(以上、講談社+α新書)、『鴻上尚史のほがらか人生相談』(朝日新聞出版)、『同調圧力のトリセツ』(中野信子との共著、小学館新書)など多数。 ISBN:978-4-00-500893-3 Cコード:0236 新書判 224ページ 発行:岩波書店 発売日: 2019年04月20日
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恋と誤解された夕焼け
¥1,430
☆店長のロマンスなひと言 「恋に捕捉された流れ星」 紹介 コトバの最尖端を疾走し続けてきた詩人が新たな沃野に向かう第12詩集! 《だから空がとても赤く燃えている。ぼくは愛されたい。》――今、ここにいる私たちの魂の秘密は、詩のコトバによってしか解き明かすことができない。《どこからなら、きみを連れ去る神様の手のひらがやってきても平気か、教えて。水平線か、地平線?》生命と世界の光と影をあますところなく照らし出す決定的な43篇。 著者プロフィール 最果タヒ (サイハテタヒ) (著/文) 詩人。1986年生まれ。2006年、現代詩手帖賞受賞。07年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞受賞。14年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞受賞。主な詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『夜景座生まれ』『不死身のつもりの流れ星』『落雷はすべてキス』など。小説に『星か獣になる季節』『パパララレレルル』など。エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『「好き」の因数分解』『恋できみが死なない理由』『無人島には水と漫画とアイスクリーム』など、そのほかの著作に『千年後の百人一首』(共著・清川あさみ)、対談集『ことばの恐竜』、翻訳『わたしの全てのわたしたち』(サラ・クロッサン/共訳・金原瑞人)、絵本『うつくしいってなに?』(絵・荒井良二)などがある。 ISBN:978-4-10-353813-4 Cコード:0092 四六変型判96ページ 発行: 新潮社 初版年月日: 2024年5月30日
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第九の波
¥550
【中古 帯に小さな汚れ、表紙に少傷あり(画像参照)】 (参考:定価1,900円+税) ☆店長のひと言 「①権力と愛 ②男女の友情、成立するとしたらどっち?」 紹介 思わず息を詰めていた。市民の健康より利権や金を優先する政治と大企業、監視し合う人々……2012年の事件を題材とする本作のきな臭い空気がいまの日本に重なる。深呼吸するためには、主人公のように自らもがかねばならない。 ――小山田浩子(小説家) 東海岸の町、陟州をご存知だろうか。石灰鉱山にまつわる謎の死、カルト宗教団、原子力発電所の誘致をめぐる対立などが混在し、欲望が渦巻く陟州を。驚くほど詳細なディテールで描かれた、いまにも手が届きそうなほど鮮明で、恐ろしいほどリアルな陟州を舞台に、この地で苦しい思春期を送った3人が再び舞い戻り、繰り広げられる憎しみと羨望のドラマがゆっくりと浮かび上がる。しかし、何といってもこの小説が読者の胸を熱くさせるのは、彼らのラブストーリーだ。こんなにのめり込んだ悲しい愛の大叙事詩は久しぶりだ。さすが『目連正伝』を書いたチェ・ウンミだが、これが初めての長編小説だとは。驚きだ。 ――クォン・ヨソン(小説家・『春の宵』著者) この作品は、2012年、江原道にある町で実際に起こった事件をモチーフにしているが、ルポや告発小説とは異なる。ソン・イナ、ユン・テジン、ソ・サンファという主人公を通して、一見平和そうな田舎の小さな町の裏側を生々しく描く。そこには富の分配から疎外され、不条理な生活を強いられた人々がいる。著者のチェ・ウンミは、陟州を金と権力によって手中に収めようとする者たちが現れるのも、私たちの生きている社会に問題があるのではないかと問い続ける。 作品の最後の方でソン・イナが、荒波が押し寄せては引いていく陟州の海岸をゆっくり歩いていくシーンがある。『第九の波』は、それでも私たちはこの社会で戦いながら生きていかなければならないという、チェ・ウンミ文学らしいテーマを垣間見せてくれる。 『第九の波』というタイトルは、19世紀ロシアの海洋画家イヴァン・アイヴァゾフスキーの代表作から取っている。 著者プロフィール チェ・ウンミ (チェ・ウンミ) (著/文) 1978年、江原道インジェ生まれ。東国大学史学科を卒業したあと、仏学研究所に勤める。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選し、作家としてデビュー。いま最も注目される作家の一人である。 小説集に『あまりに美しい夢』『目連正伝』、中編小説に『昨日は春』、長編小説には『第九の波』がある。2014、2015、2017年と続けて若い作家賞を受賞。本書『第九の波』は、緻密な描写力と卓越した洞察力が評され、2018年大山文学賞を受賞した。どの作品にも著者の仏教的な世界観が垣間見られる。 橋本智保 (ハシミトチホ) (著/文) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、鄭智我『歳月』、千雲寧『生姜』(ともに新幹社)、李炳注『関釜連絡船(上・下)』(藤原書店)、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(かんよう出版)、クォン・ヨソン『春の宵』(書肆侃侃房)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、キム・ヨンス『夜は歌う』(新泉社)など。 (参考:価格: 1,900円+税) ISBN:978-4-86385-417-8 Cコード:0097 四六判384ページ 発行: 書肆侃侃房 初版年月日: 2020年9月17日
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ミカンの味
¥300
【中古 状態きれい】 (参考:定価: 1,600円+税) ☆店長のひと言 「私の純心はタイムカプセルに入れたまま」 紹介 『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者、チョ・ナムジュの新作長編小説!! 空と海も区別できない、恐ろしく黒い夜。その夜のように茫漠としていた心。互いの本心だけなく自分の本心もはっきりわからなかった。(本文より) まるで自分のことが描かれているかのようだと、女性たちからの高い共感と支持を集めてきた著者が新作小説『ミカンの味』で主人公に選んだのは、4人の女子中学生。 中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」として学内で知られている。中学3年生になる直前、済州島に行った彼女たちは衝動的に一つの約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。未来が変わるかもしれないこの約束の裏には、さまざまな感情と計算による四者四様の理由が隠されていた。 本作は、この約束をめぐる4人の少女たちの話を交互に生い立ちや現在を語る形で展開。幼なじみとの関係が突然終わってしまった傷を抱えるソラン、教師からの期待が大きく学校一モテるのにいつも寂しいダユン、古くさい父親と突然の困窮にイラ立ちを募らせるへイン、理由がわからないまま仲間外れにされた経験を引きずるウンジ。 言葉にできない感情の狭間で揺れながらも何かを?もうともがく少女たちの物語は、いつかの自分の姿に重なり、うずく心を優しく包み込んでくれる。まったく新しい「私たちの物語」の始まりだ。 著書プロフィール チョ・ナムジュ/1978年、韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒。卒業後は放送作家として社会派の「PD手帳」「生放送・今日の朝」など時事・教養番組を10年間担当した。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。16年に発表した『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、世界25カ国で翻訳されている ISBN:978-4-02-251757-9 Cコード:0097 四六判248ページ 発行: 朝日新聞出版 初版年月日: 2021年4月30日
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もしものせかい
¥850
【中古 状態きれい】 (参考:定価900円+税) ☆店長のひと言 「後悔先に立たずとは言うけれど」 紹介 「やあおはよう とつぜんでもうしわけないんだけど ボク もしものせかいにいくことになりました----」 いつもいっしょのあの子がどこかへ行ってしまう。 どうして君なの どうして今なの? 大事なものを突然失ったとき、思いがけない別れが訪れたとき。 心にぽっかりと空いた穴は、どうやって埋めたらいいんだろう なんども読み返したくなる優しい物語。 ヨシタケシンスケの新たな世界が広がる絵本! https://yoshitakeshinsuke.net/books/moshimonosekai/ 著者プロフィール ヨシタケシンスケ (ヨシタケシンスケ) (著/文) 1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(以上、講談社)、『そのうちプラン』(遊タイム出版)、『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』(PHP研究所)、『ヨチヨチ父』(赤ちゃんとママ社)などがある。2児の父。 ISBN:978-4-87014-146-9 Cコード:8793 B6判48ページ 発行: 赤ちゃんとママ社 発売日: 2020年1月28日
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52ヘルツのクジラたち
¥680
【中古 カバーに傷みあり(画像参照)】 (参考:定価: 740円+税) ☆店長のひと言 「かわいそうで終わると、あとは何も聞こえませんよ。」 紹介 2021年本屋大賞第1位。待望の文庫化。 52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。 〈解説〉内田剛 著者プロフィール 町田そのこ (マチダソノコ) (著/文) 一九八〇年生まれ。福岡県在住。 「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。二〇一七年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。他の著作に「コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―」シリーズ(新潮社)、『うつくしが丘の不幸の家』(東京創元社)などがある。本作で二〇二一年本屋大賞を受賞。 近著に『星を掬う』(中央公論新社)、『宙ごはん』 (小学館)、『あなたはここにいなくとも』(新潮社)。 ISBN:978-4-12-207370-8 Cコード:1193 文庫判312ページ 発行:中央公論新社 書店発売日: 2023年5月25日
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言葉の風景、哲学のレンズ
¥1,430
☆店長のひと言 「“店長のひと言”も、みなさんにどう伝わっているのやら。」 内容紹介 言葉のコミュニケーションは、希望と切実さと複雑さに満ちている。「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位『言葉の展望台』著者が贈る、最新哲学エッセイ!「痛み」を伝える言葉、webの中の私の「言葉だけの場所」、「どういたしまして」の可愛さ、当事者視点からの語りかた、「からかい」が起きる場面、メタファーが見せてくれるもの、定義することへの懐疑、カミングアウトの意味とその先……。さまざまな哲学の概念や理論はそれぞれが一個のレンズで、このレンズを使って見た風景と、別のレンズを使って見た風景と、その両方を通した風景はすべて違っているかもしれないし、そのどれかが正しいわけではないかもしれない。でもいろいろなレンズを通してみることで、裸眼で見たのとは違う風景の可能性に気づき、新しい仕方で物事を理解したり語ったりしていくきっかけになるかもしれない。(本書「はじめに」より) 【目次】 痛みを伝える 言葉だけの場所 「どういたしまして!」の正体 該当せず からかいの輪のなかで たった一言でこんなにもずるい 給料日だね! 言葉のフィールド カミングアウト ぐねぐねと進む 安全な場所ーー『作りたい女と食べたい女』 命題を背負う 一緒に生きていくために 著者プロフィール 三木 那由他 (ミキ ナユタ) (著/文) 1985年、神奈川県生まれ。2013年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。2015年、博士(文学)。現在、大阪大学大学院人文学研究科講師。著書に『話し手の意味の心理性と公共性』『グライス 理性の哲学』、共著に『シリーズ新・心の哲学1 認知篇』、共訳書にブランダム『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』がある。 ISBN:978-4-06-533680-9 Cコード:0095 四六判 160ページ 発行:講談社 発売日: 2023年11月09日
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性愛論
¥550
【バーゲンブック※】 (参考:定価900円+税) ☆店長のひと言 「性愛?シャイなのでよくわかりません。」 内容紹介 ひとはなぜ、愛するのか。身体はなぜ、もうひとつの身体を求めるのか。猥褻論、性別論、性関係論からキリスト教圏の性愛倫理とその日本的展開まで。永遠の問いを原理的に考察。 (河出書房新社ホームページより引用) 著者プロフィール 橋爪 大三郎 (ハシヅメ ダイサブロウ) (著/文) 1948年、神奈川県生まれ。社会学者。『はじめての構造主義』、『世界がわかる宗教社会学入門』、『世界は宗教で動いてる』、『ふしぎなキリスト教』(共著)、『ゆかいな仏教』(共著)など著書多数。 ISBN:978-4-309-41565-9 Cコード:0136 文庫判264ページ 発行:河出書房新社 初版年月日: 2017年9月6日 ※バーゲンブック(自由価格本)とは、出版社の意思で定価販売ではなく、割引販売できる未使用の本・雑誌のことです。通常本と区別するため裏表紙にシールが貼ってあります。
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かがみの孤城
¥900
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,800円+税) ☆店長のひと言 「感動ではイジメはなくならない。でも優しい人は増えるかもしれない。」 紹介 あなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。 著者プロフィール 辻村 深月 (ツジムラ ミヅキ) (著/文) 1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』『家族シアター』(以上、講談社)、『クローバーナイト』(光文社)、『青空と逃げる』(中央公論新社)など。最新刊は『小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記』(小学館)、『傲慢と善良』(朝日新聞出版)。『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木三十五賞を受賞、『かがみの孤城』(ポプラ社)で第15回本屋大賞第1位となる。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。 ISBN:978-4-591-15332-1 Cコード:0093 四六判558ページ 発行:ポプラ社 発売日: 2017年5月9日
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わたしが誰かわからない : ヤングケアラーを探す旅
¥2,200
☆店長のひと言 「ヤングケアラー…、突然そう呼ばれた人の戸惑いを想像できないあなたへ。」 紹介 「ヤングケアラー」について取材をはじめた著者は、度重なる困難の果てに中断を余儀なくされた。一体ヤングケアラーとは誰なのか。世界をどのように感受していて、具体的に何に困っていているのか。取材はいつの間にか、自らの記憶をたぐり寄せる旅に変わっていた。ケアを成就できる主体とは、あらかじめ固まることを禁じられ、自他の境界を横断してしまう人ではないか――。著者はふたたび祈るように書きはじめた。 目次 はじめに 1 薄氷のような連帯 2 いちばん憎くて、いちばん愛している人 3 わたしが誰かわからない 4 わたしはなぜ書けないか 5 抱えきれない言葉の花束 6 固まることを禁じられた身体──ケア的主体とは何か 7 自己消滅と自己保存──水滴のように 8 犠牲と献身と生まれ変わり──自由へ おわりに 【著者略歴】 中村佑子(なかむら・ゆうこ) 1977年東京都生まれ。映像作家。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』(2012年)、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2015年)がある。主なテレビ演出作に、「幻の東京計画 ~首都にありえた3つの夢~」(NHK BSプレミアム、2014年)、「地球タクシー レイキャビク編」(NHK BS1、2018年)など。本書が初の著書となる。 ISBN:978-4-260-05441-6 Cコード:3347 A5判232ページ 発行:医学書院 発売日: 2023年11月20日
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ヤングでは終わらないヤングケアラー
¥1,910
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,000円+税) ☆店長のひと言 「ある日大人たちがやってきて、あなたは“ヤングケアラー”ですよと言って帰って行きました、、、にさせないために。」 内容紹介 閉じられそうな未来を拓く ヤングケアラー経験者で作業療法士、看護師になった立場から作業療法や環境調整、メンタルヘルスの視点、看護や精神分析、家族支援の視点を踏まえつつ、ヤングケアラーの現状とこれからについて分析・支援方策を提言。 CONTENTS Part1 ヤングケアラーの多様性を理解してほしい 幼少期・思春期・成人期から障がいがある当事者のきょうだい 他 Part2 ライフステージから考えるヤングケアラー 1)きょうだいケアラーの物理的、精神的苦労 2)きょうだいの人格の礎となる心理社会的成長と発達 3)きょうだいの進学・就労の選択肢 4)きょうだいの主体的な選択が認められ、新しい家庭を営む 5)きょうだいの人生の振り返りと親亡き後 Part3 ヤングケアラーへの調査動向と支援の取り組み 1)厚生労働省などの調査・研究・通知 2)ヤングケアラーに関する先進的な地方自治体の取り組み Part4 きょうだいヤングケアラー支援をすすめるために 1)ピアサポート(きょうだい会)の存在 2)親との関係性を再構築すること 3)きょうだい自身が自分を大切にするために 4)きょうだいが頼れる⁉ 既存の公的機関・相談機関 Part5 〈提言〉きょうだいヤングケアラーへの支援のために 1)地域に応じたヤングケアラーへの調査と啓発・支援体制の構築を 2)ピアサポート体制のあり方について 3)支援者がキーパーソンを限定せず、当事者の自立支援という視点をもつこと 4)福祉制度をよりわかりやすく使いやすく 5)きょうだいヤングケアラーの近くにいる大人への提言 (クリエイツかもがわホームページより引用) 著者プロフィール 木村諭志 看護師 参考)https://www.spu.ac.jp/academics/db/tabid334.html?pdid=333kimu 仲田海人 作業療法士 参考)https://kodomoshien.cfa.go.jp/young-carer/interview/ ISBN 978-4-86342-315-2 C0036 A5判・215ページ 発行 クリエイツかもがわ 発売年月 2021年10月
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障害者の傷、介助者の痛み
¥1,150
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「地域っていうか、みんな好きなところで生きていきたいよね。」 紹介 相模原障害者殺傷事件以前/以後をつなぐ、現場から組み上げたケア論の到達点。 介助するとはそもそもどういった経験か。「介助で食べていく」とはどういうことか。介助する人/される人が培ってきた〈つながり〉の技法とはいかなるものか。介助者として長年暮らしてきた著者が誘う、障害者と健常者がともに地域で暮らし続けるための必読書。 著者プロフィール 渡邉 琢 (ワタナベ タク) 1975年名古屋生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(西洋哲学史専修)。2000年、日本自立生活センター(JCIL・京都)に介助者登録。2004年、JCILに就職。京都市における24時間介護保障の実現に尽力。2006年、仲間とともに「かりん燈~万人の所得保障を目指す介助者の会」を結成。現在、自立生活運動の事務局員、介助派遣部門のコーディネーター、ピープルファースト京都の支援者として活動中。著書に『介助者たちは、どう生きていくのか』(生活書院、2011年)。 ISBN:978-4-7917-7122-6 Cコード:0030 四六判350ページ 発行:青土社 発売日: 2018年12月11日
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東京となかよくなりたくて
¥2,420
☆店長のひと言 「おかあさん、これがあたしの東京です。」 紹介 上京してきたこと、社会人として働くこと、人間関係での痛みや喜び…東京に触れた人たちの身に覚えのある感情と風景を優しく描くイラスト&短編集。下北沢、渋谷、銀座、上野…東京の街や春夏秋冬を舞台に、上京してさまざまな人生を送る男女の日常を全50編の「イラスト&1ページ短編」で描いた「大人向け絵本」。全編に日本の1980年代から2020年代の音楽のタイトルをイメージBGMとして掲載。読みながら「エアBGM」を楽しめる新感覚の本です。大切な誰かや自身への贈り物にもおすすめ。全編英訳つきで、日本好きの海外の方や、英語好きな方にも手に取っていただきたい1冊です。 目次 Part1 東京の街 下北沢 上野 築地 原宿 六本木 渋谷 表参道 新宿 神楽坂 銀座 Part2 東京の春 朝のサングリア 私のなかの七福神 5月の風 東京の恋愛 道を拓ける人 かわいさの絆 おにぎりの匂い 目が合ったから 新しい人格 泡みたいな幸せ Part3 東京の夏 意識してる? 夏の家飲み 追い詰められない世界 自分へのハードル クラブ行こうよ 優しい世界に 電波時計をバグらせて ささやかな主張 好きなタイプ 美学に反するから Part4 東京の秋 熟成のカフェ時間 至福のコンビニ ビストロランチ 共通点 希望のアイテム Fの眼差し 粛々と 搾取されない自分 こうしてる間にも 今ここに Part5 東京の冬 土曜日のバタートースト ほつれたセーター 手をつなぐ 夜のバス旅 おしゃれじゃない本棚 歴史上の大切なひと 大人の顔に 謎の置き物 訳ありの私たち 生きていく理由 前書きなど 月曜の早朝に目が覚めて、 窓の外にはうっすら朝焼けの空が見える。 その美しさに浸っている心の余裕もないまま、 今週もがんばらないと、と気持ちがわさわさする。 誰かに強く求められているわけでもないのに、 自分で自分にプレッシャーをかけて、 がんばっている人であり続けようとする。 そんな無数の大人たちがいる東京を舞台に、 50の短編をつくりました。 焦ったり、刺激を受けたり、 ワクワクしたり、せつなくなったり。 自分もかつて経験したかもしれない気持ちや 懐かしい記憶を、 イラストと文章とイメージBGMから 呼び起こしてみてください。 この本のどこかにきっと、 あなたの物語が描かれています。 版元から一言 コンセプトは、懐かしい音楽を脳内再生しながら読める「大人向け絵本」。眺めているだけでワクワクするイラストと、さまざまな人生を送る男女の心象風景を描いた1ページ短編は、日頃、本を手に取らない人でも楽しめる内容になっています。全編英訳つきで、英語好きな方や、日本好きの海外の方にもおすすめです。 著者プロフィール satsuki (サツキ) (絵) 石川県出身。東京を拠点に活動し、書籍の表紙などを手がけるイラストレーター。 月水 花 (ツキミズ ハナ) (文) 千葉県出身。東京を拠点に編集・執筆の仕事の傍ら創作活動を行う。 ISBN:978-4-911191-00-2 Cコード:0095 B5変判135ページ 発行:月と文社 初版年月日: 2023年12月13日
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もうやってらんない
¥480
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,500円+税) ☆店長のひと言 「“あのとき、実は傷ついたのよね。”とあとで言われたときの気持ちを思い出しました。」 紹介 ある日、アフリカ系アメリカ人のベビーシッター、エミラは、誘拐犯に間違えられてしまう。黒人差別だと怒る白人の雇い主アリックスは、抗議するようエミラを焚きつけるが、そのいっぽうで名誉黒人気取りの恋人がアリックスの元カレだと知ったエミラは――。 著者プロフィール カイリー・リード(Kiley Reid) 1987年、ロサンゼルス生まれ。アリゾナ大学とメアリーマウント・マンハッタン・カレッジで学ぶ。トルーマン・カポーティ財団のフェローシップを受けながら、数多くのピュリッツァー賞受賞者を輩出してきたアイオワ・ライターズ・ワークショップを修了した。2019年刊行の本書『もうやってらんない』は、デビュー作にしてブッカー賞にノミネートされ、全米での書籍の売れ行きに最も影響力があるとされる女優リース・ウィザースプーンのブッククラブの選定図書になった。現在ペンシルヴェニア州フィラデルフィア在住。 (Hayakawa Books & Magazinesより引用) ISBN:978-4-15-210098-6 Cコード:0097 四六判448ページ 発行:早川書房 発売日: 2022年4月5日
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あなたのための短歌集
¥1,870
☆店長の一首 (お題)お店が潰れそうです。どうしたらいいですか? (短歌)潰れるか 潰れないかのドキドキを あなたは買った 退屈を売って 紹介 歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になりました。 これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。 歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。 【掲載予定のお題と短歌よりご紹介】 (お題)長い間、片想いしていた相手がいます。もう前に進もうと決めました。背中を押してくれる短歌をください。 (短歌)ふりむけば君しかいない夜のバスだから私はここで降りるね (お題)私は梅雨の時期に生まれました。雨が好きで、雨の短歌を詠んでいただきたいです。 (短歌)部屋にいる以外をしない雨の日の炎のようなあなたの寝癖 (お題)最近ずっともやもやとした悩みを抱えています。励みとなる短歌をください。 (短歌)いつからか頭のなかで飼っている悩みがついにお手を覚えた (お題)まっすぐ生きたい。それだけを願っているのに、中々そうできません。まっすぐに生きられる短歌をお願いします。 (短歌)「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい 装丁:名久井直子 著者プロフィール 木下龍也 (キノシタタツヤ) (著/文) 1988年生まれ。歌人。 著書に、『つむじ風、ここにあります』『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房 刊)、『天才による凡人のための短歌教室』(小社 刊)。 また、共著に、『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(岡野大嗣と共著、小社 刊)、『今日は誰にも愛されたかった』(谷川俊太郎、岡野大嗣との共著、小社 刊)がある。 ISBN:978-4-86732-006-8 Cコード:0095 四六判224ページ 発行:ナナロク社 初版年月日: 2021年11月1日
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病と障害と、傍らにあった本。
¥2,200
☆店長のひと言 「本のいいところは、自分のペースで向き合えるところ。」 紹介 病名や障害の名前ではひとくくりにできない、その実情。それゆえにその只中にいる人は、心身のつらさのみならず、誰とも分かち合えない想いに孤独に陥りがちになる。そんな時、外の世界と自分の内とを繋ぐ「窓」となる本は、あったのか。12人12様の病や障害の体験と本との関わりについて綴る本書は、固有な体験としての病や障害の実情と、生きることの「意志」の現れでもある「読む」ことの力を伝える一冊です。 目次 【本を知る】 齋藤陽道 母の絵日記 頭木弘樹 本嫌いが病気をして本好きになるまで 岩崎航 病をふくめた姿で 【本が導く】 三角みづ紀 物語に導かれて 田代一倫 写真と生活 和島香太郎 てんかんと、ありきたりな日常 【本が読めない】 坂口恭平 ごめん、ベケット 鈴木大介 本が読めない。 【本と病と暮らしと】 與那覇潤 リワークと私―ブックトークがあった日々 森まゆみ 体の中で内戦が起こった。―原田病と足るを知る暮らし― 【本と、傍らに】 丸山正樹 常にそこにあるもの 川口有美子 それは、ただ生きて在ること 前書きなど 病名や障害の名でひと括りにできない 固有の症状や想い。 誰かと分かち合うこともできなくて、ひとり。 そんなとき、傍らには どんな本があったのか。 版元から一言 病や障害といった、重いテーマを扱いながら、本書に収録したエッセイにはどれも不思議と、一筋の光が指しているように思える。それは「読む」という行為に生きるという意志が含まれているからなのか。読後感は希望を見出す一冊です。 著者プロフィール 齋藤 陽道 (サイトウ ハルミチ) (著/文) 一九八三年東京都生まれ。写真家。生まれつき聞こえに障害がある感音性難聴と診断を受ける。中学生まで「聴文化」で育ったのち、都立石神井ろう学校入学を機に「日本手話」と出会う。またその頃から写真を始める。二〇一〇年に写真新世紀優秀賞受賞。二〇一一年、写真集『感動』、二〇一九年『感動、』(いずれも赤々舎)刊行。二〇一三年、ワタリウム美術館にて個展「宝物」開催。私生活では同じく感音性難聴である写真家、盛山麻奈美と結婚。二人の間に生まれた子供は二人とも聴者だった。二〇二〇年、息子へ歌う子守唄をきっかけに「うた」を探る日々を追ったドキュメンタリー映画『うたのはじまり』(河合宏樹監督)が公開。エッセイ集に二〇一八年刊行『声めぐり』(晶文社)、『異なり記念日』(医学書院)他多数。 頭木 弘樹 (カシラギ ヒロキ) (著/文) 文学紹介者。大学三年の二十歳のときに潰瘍性大腸炎を患い、十三年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から二〇一一年、『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社、のちに新潮文庫)、二〇一六年『絶望読書―苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社、のちに河出文庫)、二〇一九年などの著書を刊行。また、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をミステリーとして再構成した『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』(春秋社)、落語にも造詣が深く、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)他著書多数。同年、潰瘍性大腸炎の闘病の日々を詳細に綴った『食べること出すこと』(医学書院)を刊行。NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』コーナーに出演中。 岩崎 航 (イワサキ ワタル) (著/文) 一九七六年宮城県生まれ。詩人。本名は、岩崎稔。三歳の頃に筋ジストロフィーを発症。十七歳の頃、未来に絶望し死を考えたが、「病をふくめたありのままの姿」で自分の人生を生きようと思いを定める。現在は胃ろうからの経管栄養と人工呼吸器を使い、在宅医療や介護のサポートを得て自宅で暮らす。二十五歳から詩作、二〇〇四年から五行歌を詠む。二〇一三年、詩集『点滴ポール 生き抜くという旗印』(写真・齋藤陽道、ナナロク社)が大きな話題を呼ぶ。二〇一五年、エッセイ集『日付の大きいカレンダー』、二〇一八年、兄の岩崎健一が絵を、航が詩を綴った共著の画詩集『いのちの花、希望のうた』(以上、いずれもナナロク社)刊行。二〇二〇年、第二詩集『震えたのは』刊行予定。 三角 みづ紀 (ミスミ ミヅキ) (著/文) 一九八一年鹿児島県生まれ。東京造形大学に進学。一年生の冬に膠原病の全身性エリテマトーデスとの診断を受ける。その頃から詩の投稿をはじめ、二〇〇四年、第四十二回現代詩手帖賞受賞。同年、第一詩集『オウバアキル』にて第十回中原中也賞受賞。第二詩集『カナシヤル』で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。二〇一四年、第五詩集『隣人のいない部屋』で第二十二回萩原朔太郎賞を史上最年少で受賞。書評やエッセイの執筆も多く、二〇一七年、エッセイ集『とりとめなく庭が』(ナナロク社)刊行。ワークショップや詩のコピーライティングなど活動は多岐に渡り、中でも朗読活動を精力的に行う。スロヴェニア、リトアニア、イタリア、ベルギーなど多くの国際詩祭に招聘される。二〇二〇年、詩集『どこにでもあるケーキ』(ナナロク社)刊行。 田代 一倫 (タシロ カズトモ) (著/文) 一九八〇年福岡県生まれ。写真家。二〇〇〇年、大学在学中にうつ病と診断を受ける。九州産業大学大学院在学中の二〇〇六年、福岡市でアジア フォトグラファーズ ギャラリーの設立、運営に参加。同年、三木淳賞奨励賞受賞。韓国、九州で肖像写真を中心に撮影、発表。二〇一〇年に東京、新宿の photographers ‘galleryに拠点を移す。二〇一三年、東日本大震災の被災地の人々を撮影した『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011~2013年』(里山社)刊行。同年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。二〇一四年より東京の人々の撮影を開始、東京都写真美術館他で発表。二〇一七年に韓国・鬱陵島の人々を撮影した『ウルルンド』(KULA)刊行。二〇一七年秋より双極性障害を発症。二〇二〇年九月に新潟、砂丘館にて個展開催。 和島 香太郎 (ワジマ コウタロウ) (著/文) 一九八三年山形県生まれ。中学三年生の時に、てんかんと診断される。映像の世界を志して進学した京都造形芸術大学で、ドキュメンタリー映画監督、佐藤真に師事。二〇〇八年、文化庁若手映画作家育成プロジェクトに選出され、『第三の肌』を監督。二〇一二年、監督作品『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編部門にて奨励賞受賞。二〇一七年より、これまで知られることの少なかったてんかん患者の日々を素朴に語り合うポッドキャストラジオ「ぽつラジオ」を開始。二〇一九年、坪田義史監督のドキュメンタリー映画『だってしょうがないじゃない』で編集を担当。 坂口 恭平 (サカグチ キョウヘイ) (著/文) 一九七八年熊本県生まれ。二〇〇四年、路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(リトルモア)刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、音楽、絵などを発表している。二〇一一年五月、福島第一原発事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立。希死念慮に苦しむ人々との対話を「いのっちの電話」として、自らの携帯電話(〇九〇-八一〇六-四六六六)の番号を公開。近年は投薬なしの生活を送るようになり、二〇二〇年、その経験と「いのっちの電話」をもとに行ったワークショップを誌上で再現した『自分の薬をつくる』(晶文社)、また「いのっちの電話」を十年続けてわかったことを記した『苦しい時は電話して』(講談社新書)を刊行。また、自らの「薬」として描いた風景画集『Pastel』(左右社)刊行。 鈴木 大介 (スズキ ダイスケ) (著/文) 一九七三年千葉県生まれ。文筆業。貧困からセックスワークに就く女性や子ども、詐欺集団など、社会の斥力の外にある人々をおもな取材対象とするルポライターとして執筆活動を行い、主な著書に『最貧困女子』(幻冬舎新書)など。しかし二〇一五年、四十一歳の時に突然、脳梗塞を発症。身体の麻痺は軽度だったが、その後遺症として記憶障害、認知障害などの高次機能障害が残る。その体験を綴ることを自らのリハビリとし、二〇一六年『脳が壊れた』、二〇一八年『脳は回復する 高次脳機能障害からの脱出』(いずれも新潮新書)を刊行。また、二〇一八年、高次機能障害と発達障害などの類次点を探った『されど愛しきお妻様 -「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』(講談社)、二〇二〇年『「脳コワさん」支援ガイド』(医学書院)、『不自由な脳』(金剛出版)など。小説に『里奈の物語』(文藝春秋)がある。 與那覇 潤 (ヨナハ ジュン) (著/文) 一九七九年神奈川県生まれ。歴史学者。地方公立大学に勤務していた二〇一四年に双極性障害を発症し、休職を経て離職。二〇一八年、自身の体験を踏まえた『知性は死なない』(文藝春秋)、二〇二〇年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環と共著、新潮選書)などの著作で、精神病理を切り口に現代社会の諸問題を考察している。本書では挙げきれなかったリハビリ中に影響された書物についても、後者のブックガイドで紹介した。その他、二〇〇九年、博士論文をまとめた『翻訳の政治学』(岩波書店)、二〇一一年、大学在職時の講義録をまとめた『中国化する日本』(文藝春秋、後に文庫化)、二〇一三年、『日本人はなぜ存在するか』(集英社、後に文庫化)などを刊行、著書その他多数。 森 まゆみ (モリ マユミ) (著/文) 一九五四年東京都生まれ。作家。一九八四年、季刊の地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、地元の人々の聞き書きをベースにした雑誌づくりで地域コミュニティの活性化に貢献。一九九二年、サントリー地域文化賞受賞。一九九八年『鷗外の坂』(新潮社)で芸術選奨文部大臣新人賞、二〇一四年『『青踏』の冒険:女が集まって雑誌をつくるということ』(平凡社)で紫式部文学賞受賞。他著書多数。二〇〇七年、自己免疫疾患である原田病に罹患。二〇一〇年、病後の日々を綴った『明るい原田病日記―私の体の中で内戦が起こった』(亜紀書房)を刊行。みずからの病の体験と東日本大震災を経て、「足る事を知る」ことの重要性を今一度再確認すべく、二〇一七年、縮小社会研究会の松久寛氏との共著『楽しい縮小社会』(筑摩書房)を刊行。近著に『本とあるく旅』(産業編集センター)など。 丸山 正樹 (マルヤマ マサキ) (著/文) 一九六一年東京都生まれ。シナリオライターとして活動。頸椎損傷という重い障害を持つ妻と生活をともにするうち、さまざまな障害を持つ人たちと交流するようになる。次第に、何らかの障害を持った人の物語を書くことを模索するようになり、二〇一一年、ろう者の両親のもと育った聴者の主人公が手話通訳士となって事件解決に一役買うミステリー小説『デフ・ヴォイス』(文藝春秋)でデビュー。同作が『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』として文庫化(文春文庫)されたのに続き、『龍の耳を君に』(創元推理文庫)、『慟哭は聴こえない』(東京創元社)として人気シリーズとなり、二〇二〇年、スピンオフとして『刑事何森 孤高の相貌』(東京創元社)も刊行。他、居所不明児童をテーマにした『漂う子』(文春文庫)など。 川口 有美子 (カワグチ ユミコ) (著/文) 一九六二年東京都生まれ。都立西高卒(三三期生)。夫の海外赴任のためロンドンで暮らしていた最中の一九九五年、母がALSに罹患。その介護体験を記した『逝かない身体――ALS的日常を生きる』(医学書院)で二〇一〇年、第四十一回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他に『末期を越えて』(青土社)、共編著に『在宅人工呼吸器ケア実践ガイド―ALS生活支援のための技術・制度・倫理』(医歯薬出版)など。副理事長を務めるNPO法人さくら会ではヘルパー養成研修会を毎月開催。当面の目標は日本の難病呼吸器ユーザーの豊かな生を世界に知らしめること。都内マンションで猫3匹と理学療法士を目指す息子と同居中。
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ようこそ、ヒュナム洞書店へ
¥2,400
SOLD OUT
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,400円+税) ☆店長のひと言 「当店はこういう書店を目指しておりますがどうでしょう。」 紹介 完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。 ネットで人気を博し韓国で累計25万部を突破した、心温まるベストセラー小説! ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、それぞれに悩みを抱えたふつうの人々だ。就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。 新米店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。 【著者プロフィール】 ファン・ボルム 小説家、エッセイスト。大学でコンピューター工学を専攻し、LG電子にソフトウェア開発者として勤務した。 転職を繰り返しながらも、「毎日読み、書く人間」としてのアイデンティティーを保っている。 著書に『毎日読みます』、『生まれて初めてのキックボクシング』、『このくらいの距離がちょうどいい』がある(いずれもエッセイ、未邦訳)。 本書が初の長編小説となる。 【訳者プロフィール】 牧野美加(まきの・みか) 1968年、大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。 第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞受賞。 チェ・ウニョン『ショウコの微笑』(共訳、クオン)、チャン・リュジン『仕事の喜びと哀しみ』(クオン)、ジェヨン『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』(原書房)など訳書多数。 ISBN:978-4-08-773524-6 Cコード: 0097 四六判368ページ 発行:集英社 発売日: 2023年9月26日
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支える,支えられる,支え合う
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,450円+税) ☆店長のひと言 「支える人もまた誰かに支えられているわけで。若者よ、遠慮はいらぬぞ。」 紹介 あなたの周りに誰かの助けを必要としている人はいますか? あなたは困ったことがあったら周りにSOSを出すことはできますか? サヘル・ローズさんが自らの体験をたどりながら、他者を思いやり、寄り添うことの大切さを伝えます。森山誉恵さん、慎泰俊さん、三好祐也さん、ブローハン聡さんなど、10代の居場所づくり、病気の子どもの教育など様々な支援に携わる方々の活動も紹介します。 目次 この本の内容 サヘル・ローズ 自分を大切にして、そしてまわりの人に目を向けて はじめに イランから日本へ 「違うこと」を否定しないで ランドセルの思い出 SOSを出せない これから出会うべき人がたくさんいる 気がついたら声をかけてあげて 自分の「色」を大切に 人と比べる必要はない いまの経験は、いつかだれかを助ける力になる 森山誉恵子 こどもたちの安心・安全な育ちを保障する 安心して過ごせる場所はどこ? 親の経済状況で環境が変わる? 学習ボランティアで感じたことは 支援の仕組みからこぼれ落ちる子どもたち 10代のための相談サイトMex(ミークス) 自分の好きなことをして過ごせる居場所「3(さん)」 一人で抱え込まないでいいんだよ 【コラム1】 あなたに居場所はありますか? 慎泰俊 だれにでも平等にチャンスのある世の中にしたい お金のサービスの支援活動 200万人以上の子どもたちにサービスを届ける なぜこういう活動をはじめたの? だれもが同じようにチャレンジできる社会 小さなことから変えられる 日々の積み重ね 【コラム2】 開発途上国の子どもたち 三好祐也 病気を抱えていても自分らしくいられるように 何で自分だけ? 入院している子どもたちが勉強できるように みんなと一緒に勉強したい 退院してからも支援が必要 友達が車いすを押してくれた 友達とのつながりが大切 「伝える努力」と「休む勇気」 【コラム3】 病気を抱える子ども達はどうやって勉強している? ブローハン聡 自分で生き方を選べることの大切さ 継父の暴力におびえる日々 小学校時代 はじめて安心して眠ることができた 母が誇れるような生き方をしよう 親友に打ち明けた時の反応 〈自分という「資格」〉を取ろう 当事者としての活動 閉じた世界から抜け出して広い世界を知った 【コラム4】 虐待について 支え合うための本棚 著者プロフィール サヘル・ローズ (サヘル・ローズ) (著/文) 俳優・タレント 1985年イラン生まれ。幼少時代はイランの孤児院で生活し、7歳のときにフローラ・ジャスミンの養女として引き取られる。8歳で養母とともに来日。高校時代に受けたラジオ局J-WAVEのオーディションに合格して芸能活動を始める。レポーター、ナレーター、コメンテーターなど様々なタレント活動のほか、俳優として映画やテレビドラマに出演し舞台にも立つ。 また芸能活動以外で、国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動では親善大使を務めていた。私的にも援助活動を続け、公私にわたる福祉活動が評価され、アメリカで人権活動家賞を受賞。著書には『戦場から女優へ』(文藝春秋)、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏との共著で写真詩集『あなたと、わたし』(日本写真企画)がある。 ISBN:978-4-00-027242-1 Cコード:0336 B6判126ページ 発行:岩波書店 初版年月日: 2021年11月26日
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パワハラ問題 アウトの基準から対策まで
¥410
【中古 状態きれい】 (参考:定価800円+税) ☆店長のひと言 「ハラスメントは法律だけ理解しても減らないところが難しいですが、もはや知らなかったでは済まされないのもまた事実。」 紹介 被害者になったら……加害者だと言われたら……。1000件以上のハラスメント相談を受けてきた弁護士が、パワハラ防止法を徹底解説したうえで、予防策や危機管理、過去の裁判例まで詳述。全組織人必読の書。 目次 まえがき 第1章 まず基礎知識から 第2章 ウィズコロナ時代のハラスメント 第3章 アウトとセーフの事例を理解する 第4章 パワハラ防止法の徹底解剖 第5章 国家公務員と地方公務員の職場はどうなるか 第6章 経営者と管理職は何をすればよいのか 第7章 パワハラ経営者、管理職にならないために 第8章 グレーゾーンをこわがらない方法 第9章 問題化した場合のリカバリー 第10章 管理職が被害者になるとき 第11章 問題集:あなたならどう動くか ケース1 【なぜオレがパワハラ上司に】/ケース2 【一生懸命指導しているのに】/ケース3 【グレーの場合】/ケース4 【無意識パワハラ】/ケース5 【内容証明が来た】/ケース6 【パワハラを見たとき】/ケース7 【カスタマー・パワハラ】/ケース8 【最悪の結果】 現場で役立つ最新パワハラ判決30選 1 パワハラを認めた判決例 2 パワハラを認めなかった判決例 あとがき 主要な参考文献 専門家による相談窓口 著者プロフィール 井口 博 (イグチ ヒロシ) 弁護士。元裁判官。ジョージタウン大学ロースクール大学院修了。 ISBN:978-4-10-610878-5 Cコード:0234 新書判256ページ 発行:新潮社 初版年月日: 2020年10月20日
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高慢と偏見
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,100円+税) ☆店長のひと言 「え!?誤解から始まるラブロマンス??争いじゃなくて??」 紹介 幸福な結婚にはどんな人が理想の相手だろう。経済的理由で好きでもない人と結婚していいものだろうか。作家ジェーン・オースティンが亡くなってから200年たつ今日も、結婚を考える女性の悩みは変わっていない。皮肉屋で誤解されやすいが誠実なダーシーと賢いようでいてそそっかしいエリザベスの、誤解からはじまるラブロマンスは、いつ読んでもみずみずしく、オースティンの優れた人間観察に基づく細やかな心理描写は、ときおり毒もはらむが示唆に富み、幸福な気持ちにさせてくれる。この不世出の名作を、読みやすい典雅な新訳で贈る。愛らしい十九世紀の挿絵三十余点収載。 著者プロフィール ジェイン・オースティン(Jane Austen)(著/文) 1775年生まれ。イギリスの小説家。 作品に、『分別と多感』、『高慢と偏見』、『エマ』、『マンスフィールド・パーク』、『ノーサンガー・アビー』、『説得されて』など。 岸本 佐知子 (キシモト サチコ) (翻訳) 上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。訳書にL・ベルリン『掃除婦のための手引き書』『すべての月、すべての年』、L・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、G・ソーンダーズ『十二月の十日』、J・ウィンターソン『灯台守の話』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、N・ベイカー『中二階』『もしもし』、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』、S・タン『内なる町から来た話』など。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『楽しい夜』など。著書に『気になる部分』『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)『死ぬまでに行きたい海』などがある。 ISBN:978-4-12-206506-2 Cコード:1197 文庫判672ページ 発行:中央公論新社 発売日: 2017年12月22日
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傲慢と善良
¥710
【中古 カバーにやや擦れ等あり】 (参考:定価810円+税) ☆店長のひと言 「ずっと好きだけでいければいいのに。」 紹介 婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》 著者プロフィール 辻村 深月 (ツジムラ ミヅキ) (著/文) 一九八〇年、山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業。二〇〇四年『冷たい校舎の時は止まる』で第三一回メフィスト賞を受賞し、デビュー。一一年『ツナグ』で第三二回吉川英治文学新人賞、一二年『鍵のない夢を見る』で第一四七回直木賞、一八年『かがみの孤城』で第一五回本屋大賞を受賞。『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』『ハケンアニメ!』『朝が来る』『東京會舘とわたし』『琥珀の夏』など著書多数。 ISBN:978-4-02-265059-7 Cコード:0193 文庫判504ページ 発行:朝日新聞出版 初版年月日: 2022年9月30日
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小説の恋愛感触
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,800円+税) ☆店長のひと言 「恋愛のことはよくわかりませんが、恋愛を善悪で語るのは野暮というのはわかります。」 紹介 小説が紋切り型の幸福を脱ぎすてて、物語からの夜逃げを企てたとき、剥き出しの「恋愛感触」が現れる。言葉が紡ぐ行き先のない快楽へと誘う、めくるめく批評体験。 目次 はじめに-切ない背理 性器なき地平で-松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』 裸の固有性-松浦理英子『親指Pの修業時代』 わたしは犬になり、あなたはわたしになる-松浦理英子『犬身』 行き先のない快楽-多和田葉子『変身のためのオピウム』 視力の蜜度-星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』 歪んだ文字-星野智幸『溶けた月のためのミロンガ』 恋愛を葬る-水村美苗『本格小説』 ヒロインの死-夏目漱石『虞美人草』 視線と復讐-高木芙羽『フラワービジネス』茂田眞理子『スキンディープ』〔ほか〕 著者プロフィール 内藤千珠子(ないとう ちずこ) 1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、大妻女子大学文学部日本文学科専任講師。専攻は近代日本語文学・文芸批評。著書に『帝国と暗殺——ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』(新曜社、2005、2008年度女性史学賞受賞)。 (みすず書房HPより引用) ISBN:978-4-622-07519-6 四六判217ページ 発行:みすず書房 初版年月日: 2010年7月