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障害者の傷、介助者の痛み
¥1,150
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「地域っていうか、みんな好きなところで生きていきたいよね。」 紹介 相模原障害者殺傷事件以前/以後をつなぐ、現場から組み上げたケア論の到達点。 介助するとはそもそもどういった経験か。「介助で食べていく」とはどういうことか。介助する人/される人が培ってきた〈つながり〉の技法とはいかなるものか。介助者として長年暮らしてきた著者が誘う、障害者と健常者がともに地域で暮らし続けるための必読書。 著者プロフィール 渡邉 琢 (ワタナベ タク) 1975年名古屋生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(西洋哲学史専修)。2000年、日本自立生活センター(JCIL・京都)に介助者登録。2004年、JCILに就職。京都市における24時間介護保障の実現に尽力。2006年、仲間とともに「かりん燈~万人の所得保障を目指す介助者の会」を結成。現在、自立生活運動の事務局員、介助派遣部門のコーディネーター、ピープルファースト京都の支援者として活動中。著書に『介助者たちは、どう生きていくのか』(生活書院、2011年)。 ISBN:978-4-7917-7122-6 Cコード:0030 四六判350ページ 発行:青土社 発売日: 2018年12月11日
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わたしが誰かわからない : ヤングケアラーを探す旅
¥2,200
☆店長のひと言 「ヤングケアラー…、突然そう呼ばれた人の戸惑いを想像できないあなたへ。」 紹介 「ヤングケアラー」について取材をはじめた著者は、度重なる困難の果てに中断を余儀なくされた。一体ヤングケアラーとは誰なのか。世界をどのように感受していて、具体的に何に困っていているのか。取材はいつの間にか、自らの記憶をたぐり寄せる旅に変わっていた。ケアを成就できる主体とは、あらかじめ固まることを禁じられ、自他の境界を横断してしまう人ではないか――。著者はふたたび祈るように書きはじめた。 目次 はじめに 1 薄氷のような連帯 2 いちばん憎くて、いちばん愛している人 3 わたしが誰かわからない 4 わたしはなぜ書けないか 5 抱えきれない言葉の花束 6 固まることを禁じられた身体──ケア的主体とは何か 7 自己消滅と自己保存──水滴のように 8 犠牲と献身と生まれ変わり──自由へ おわりに 【著者略歴】 中村佑子(なかむら・ゆうこ) 1977年東京都生まれ。映像作家。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』(2012年)、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2015年)がある。主なテレビ演出作に、「幻の東京計画 ~首都にありえた3つの夢~」(NHK BSプレミアム、2014年)、「地球タクシー レイキャビク編」(NHK BS1、2018年)など。本書が初の著書となる。 ISBN:978-4-260-05441-6 Cコード:3347 A5判232ページ 発行:医学書院 発売日: 2023年11月20日
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障害があり女性であること : 生活史からみる生きづらさ
¥2,750
☆店長のひと言 「“弱者”のステレオタイプ化や専門と言う名の縦割りから脱するには。」 紹介 障害のある女性48名の生活史から、「障害があり女性である人たち」を生きづらくさせている社会構造や差別について、深く考察した一冊。障害者について論じられるときには、性差別のせいで女性の声がかき消され、女性について論じられるときには障害者差別のせいで障害女性の声はかき消されるという状況がある。しかし、障害のある女性が受ける差別の実態を明らかにする試みはいまだ途上にあり、複雑に絡み合う問題を把握するためのデータは圧倒的に不足している。本書は、この不足を埋めることを試みるものである。 目次 第Ⅰ部 障害とジェンダーをめぐる困難 第Ⅱ部 ライフコースと性役割 第Ⅲ部 これまでとこれから 課題・論点 著者プロフィール 土屋 葉 (ツチヤヨウ) (著/文 | 編集) 1973年生まれ。専攻は家族社会学。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。博士(社会科学)。現在、愛知大学文学部教授。著書『障害者家族を生きる』(勁草書房)、共著『被災経験の聴きとりから考える――東日本大震災後の日常生活と公的支援』(生活書院)。障害学研究会中部部会の一員として編んだものに、『愛知の障害者運動――実践者たちが語る』(現代書館)がある。 ISBN:978-4-7684-3598-4 Cコード:0036 四六判320ページ 発行:現代書館 書店発売日: 2023年10月4日
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自閉症は津軽弁を話さない リターンズ 「ひとの気持ちがわかる」のメカニズム
¥1,100
☆店長のひと言 「話さないではなく話せないと思ってしまっていました。」 紹介 「自閉症の子って津軽弁話さないよね」妻の一言から調査は始まった。10年間の研究のすえ妻の正しさは証明され、この変わった研究は全国紙にも載る結果に。それから数年後、方言を話すようになった自閉症児が現れた――。多数者である私たちはどう方言を話すか、相手の意図をどう読み取っているか。そもそも「普通」の発達とは何かを問うことで、ことばの不思議から自閉スペクトラム症を捉えなおそうと試みる画期的ノンフィクション。 第I部 自閉スペクトラム症の振る舞いと認知の謎 第1章 音声の絶対音感者 第2章 自閉症は熊本弁がわからない 第3章 人はどうやってことば遣いを選ぶのか――社会的関係性と心理的関係性 第4章 なぜ、ごっこ遊びでは共通語を使うのか 第5章 印象としての方言 第6章 意図とミラーニューロン――行為を見ることの意味 第7章 意図とコミュニケーション――目標とプランの読み取り 第8章 意図と協同作業――なぜ、意図を読むことが大切なのか 第9章 ルール間の葛藤――社会的ルールとオリジナルルール 第10章 社会的手がかりへの選好のパラドクス ――わからないから注意を向けないのか、注意を向けていないからわからないのか 第11章 伝わる情報、広がる情報――ミームの概念 第12章 共同注意と情報の共有 第13章 もしも自閉スペクトラム症の子が25人、定型発達の子が5人のクラスがあったら 第14章 おさらい 第II部 新たなる謎 第15章 方言を話すようになった自閉スペクトラム症 第16章 再び調査開始 第17章 ケースの実態 第18章 なぜ、自閉スペクトラム症も方言を話すようになるのか ――社会的スキルの獲得と関係性の変化 第19章 自閉症は日本語を話さない 目次 第I部 自閉スペクトラム症の振る舞いと認知の謎 第1章 音声の絶対音感者 第2章 自閉症は熊本弁がわからない 第3章 人はどうやってことば遣いを選ぶのか――社会的関係性と心理的関係性 第4章 なぜ、ごっこ遊びでは共通語を使うのか 第5章 印象としての方言 第6章 意図とミラーニューロン――行為を見ることの意味 第7章 意図とコミュニケーション――目標とプランの読み取り 第8章 意図と協同作業――なぜ、意図を読むことが大切なのか 第9章 ルール間の葛藤――社会的ルールとオリジナルルール 第10章 社会的手がかりへの選好のパラドクス ――わからないから注意を向けないのか、注意を向けていないからわからないのか 第11章 伝わる情報、広がる情報――ミームの概念 第12章 共同注意と情報の共有 第13章 もしも自閉スペクトラム症の子が25人、定型発達の子が5人のクラスがあったら 第14章 おさらい 第II部 新たなる謎 第15章 方言を話すようになった自閉スペクトラム症 第16章 再び調査開始 第17章 ケースの実態 第18章 なぜ、自閉スペクトラム症も方言を話すようになるのか ――社会的スキルの獲得と関係性の変化 第19章 自閉症は日本語を話さない 著者プロフィール 松本 敏治 (マツモトトシハル) (著/文) 1957年生まれ。博士(教育学)。公認心理師、特別支援教育士スーパーバイザー、臨床発達心理士。1987年、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1987~89年、稚内北星学園短期大学講師。89~91年、同助教授。91~2000年、室蘭工業大学助教授。00~03年、弘前大学助教授。03~16年9月、弘前大学教授。11~14年、弘前大学教育学部附属特別支援学校長。14~16年9月、弘前大学教育学部附属特別支援教育センター長。16年10月より、教育心理支援教室・研究所『ガジュマルつがる』代表。 ISBN:978-4-04-400781-2 Cコード:0147 文庫判272ページ 発行:KADOKAWA 初版年月日: 2023年8月25日
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病と障害と、傍らにあった本。
¥2,200
☆店長のひと言 「本のいいところは、自分のペースで向き合えるところ。」 紹介 病名や障害の名前ではひとくくりにできない、その実情。それゆえにその只中にいる人は、心身のつらさのみならず、誰とも分かち合えない想いに孤独に陥りがちになる。そんな時、外の世界と自分の内とを繋ぐ「窓」となる本は、あったのか。12人12様の病や障害の体験と本との関わりについて綴る本書は、固有な体験としての病や障害の実情と、生きることの「意志」の現れでもある「読む」ことの力を伝える一冊です。 目次 【本を知る】 齋藤陽道 母の絵日記 頭木弘樹 本嫌いが病気をして本好きになるまで 岩崎航 病をふくめた姿で 【本が導く】 三角みづ紀 物語に導かれて 田代一倫 写真と生活 和島香太郎 てんかんと、ありきたりな日常 【本が読めない】 坂口恭平 ごめん、ベケット 鈴木大介 本が読めない。 【本と病と暮らしと】 與那覇潤 リワークと私―ブックトークがあった日々 森まゆみ 体の中で内戦が起こった。―原田病と足るを知る暮らし― 【本と、傍らに】 丸山正樹 常にそこにあるもの 川口有美子 それは、ただ生きて在ること 前書きなど 病名や障害の名でひと括りにできない 固有の症状や想い。 誰かと分かち合うこともできなくて、ひとり。 そんなとき、傍らには どんな本があったのか。 版元から一言 病や障害といった、重いテーマを扱いながら、本書に収録したエッセイにはどれも不思議と、一筋の光が指しているように思える。それは「読む」という行為に生きるという意志が含まれているからなのか。読後感は希望を見出す一冊です。 著者プロフィール 齋藤 陽道 (サイトウ ハルミチ) (著/文) 一九八三年東京都生まれ。写真家。生まれつき聞こえに障害がある感音性難聴と診断を受ける。中学生まで「聴文化」で育ったのち、都立石神井ろう学校入学を機に「日本手話」と出会う。またその頃から写真を始める。二〇一〇年に写真新世紀優秀賞受賞。二〇一一年、写真集『感動』、二〇一九年『感動、』(いずれも赤々舎)刊行。二〇一三年、ワタリウム美術館にて個展「宝物」開催。私生活では同じく感音性難聴である写真家、盛山麻奈美と結婚。二人の間に生まれた子供は二人とも聴者だった。二〇二〇年、息子へ歌う子守唄をきっかけに「うた」を探る日々を追ったドキュメンタリー映画『うたのはじまり』(河合宏樹監督)が公開。エッセイ集に二〇一八年刊行『声めぐり』(晶文社)、『異なり記念日』(医学書院)他多数。 頭木 弘樹 (カシラギ ヒロキ) (著/文) 文学紹介者。大学三年の二十歳のときに潰瘍性大腸炎を患い、十三年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から二〇一一年、『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社、のちに新潮文庫)、二〇一六年『絶望読書―苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社、のちに河出文庫)、二〇一九年などの著書を刊行。また、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をミステリーとして再構成した『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』(春秋社)、落語にも造詣が深く、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)他著書多数。同年、潰瘍性大腸炎の闘病の日々を詳細に綴った『食べること出すこと』(医学書院)を刊行。NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』コーナーに出演中。 岩崎 航 (イワサキ ワタル) (著/文) 一九七六年宮城県生まれ。詩人。本名は、岩崎稔。三歳の頃に筋ジストロフィーを発症。十七歳の頃、未来に絶望し死を考えたが、「病をふくめたありのままの姿」で自分の人生を生きようと思いを定める。現在は胃ろうからの経管栄養と人工呼吸器を使い、在宅医療や介護のサポートを得て自宅で暮らす。二十五歳から詩作、二〇〇四年から五行歌を詠む。二〇一三年、詩集『点滴ポール 生き抜くという旗印』(写真・齋藤陽道、ナナロク社)が大きな話題を呼ぶ。二〇一五年、エッセイ集『日付の大きいカレンダー』、二〇一八年、兄の岩崎健一が絵を、航が詩を綴った共著の画詩集『いのちの花、希望のうた』(以上、いずれもナナロク社)刊行。二〇二〇年、第二詩集『震えたのは』刊行予定。 三角 みづ紀 (ミスミ ミヅキ) (著/文) 一九八一年鹿児島県生まれ。東京造形大学に進学。一年生の冬に膠原病の全身性エリテマトーデスとの診断を受ける。その頃から詩の投稿をはじめ、二〇〇四年、第四十二回現代詩手帖賞受賞。同年、第一詩集『オウバアキル』にて第十回中原中也賞受賞。第二詩集『カナシヤル』で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。二〇一四年、第五詩集『隣人のいない部屋』で第二十二回萩原朔太郎賞を史上最年少で受賞。書評やエッセイの執筆も多く、二〇一七年、エッセイ集『とりとめなく庭が』(ナナロク社)刊行。ワークショップや詩のコピーライティングなど活動は多岐に渡り、中でも朗読活動を精力的に行う。スロヴェニア、リトアニア、イタリア、ベルギーなど多くの国際詩祭に招聘される。二〇二〇年、詩集『どこにでもあるケーキ』(ナナロク社)刊行。 田代 一倫 (タシロ カズトモ) (著/文) 一九八〇年福岡県生まれ。写真家。二〇〇〇年、大学在学中にうつ病と診断を受ける。九州産業大学大学院在学中の二〇〇六年、福岡市でアジア フォトグラファーズ ギャラリーの設立、運営に参加。同年、三木淳賞奨励賞受賞。韓国、九州で肖像写真を中心に撮影、発表。二〇一〇年に東京、新宿の photographers ‘galleryに拠点を移す。二〇一三年、東日本大震災の被災地の人々を撮影した『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011~2013年』(里山社)刊行。同年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。二〇一四年より東京の人々の撮影を開始、東京都写真美術館他で発表。二〇一七年に韓国・鬱陵島の人々を撮影した『ウルルンド』(KULA)刊行。二〇一七年秋より双極性障害を発症。二〇二〇年九月に新潟、砂丘館にて個展開催。 和島 香太郎 (ワジマ コウタロウ) (著/文) 一九八三年山形県生まれ。中学三年生の時に、てんかんと診断される。映像の世界を志して進学した京都造形芸術大学で、ドキュメンタリー映画監督、佐藤真に師事。二〇〇八年、文化庁若手映画作家育成プロジェクトに選出され、『第三の肌』を監督。二〇一二年、監督作品『小さなユリと 第一章・夕方の三十分』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編部門にて奨励賞受賞。二〇一七年より、これまで知られることの少なかったてんかん患者の日々を素朴に語り合うポッドキャストラジオ「ぽつラジオ」を開始。二〇一九年、坪田義史監督のドキュメンタリー映画『だってしょうがないじゃない』で編集を担当。 坂口 恭平 (サカグチ キョウヘイ) (著/文) 一九七八年熊本県生まれ。二〇〇四年、路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(リトルモア)刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、音楽、絵などを発表している。二〇一一年五月、福島第一原発事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立。希死念慮に苦しむ人々との対話を「いのっちの電話」として、自らの携帯電話(〇九〇-八一〇六-四六六六)の番号を公開。近年は投薬なしの生活を送るようになり、二〇二〇年、その経験と「いのっちの電話」をもとに行ったワークショップを誌上で再現した『自分の薬をつくる』(晶文社)、また「いのっちの電話」を十年続けてわかったことを記した『苦しい時は電話して』(講談社新書)を刊行。また、自らの「薬」として描いた風景画集『Pastel』(左右社)刊行。 鈴木 大介 (スズキ ダイスケ) (著/文) 一九七三年千葉県生まれ。文筆業。貧困からセックスワークに就く女性や子ども、詐欺集団など、社会の斥力の外にある人々をおもな取材対象とするルポライターとして執筆活動を行い、主な著書に『最貧困女子』(幻冬舎新書)など。しかし二〇一五年、四十一歳の時に突然、脳梗塞を発症。身体の麻痺は軽度だったが、その後遺症として記憶障害、認知障害などの高次機能障害が残る。その体験を綴ることを自らのリハビリとし、二〇一六年『脳が壊れた』、二〇一八年『脳は回復する 高次脳機能障害からの脱出』(いずれも新潮新書)を刊行。また、二〇一八年、高次機能障害と発達障害などの類次点を探った『されど愛しきお妻様 -「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』(講談社)、二〇二〇年『「脳コワさん」支援ガイド』(医学書院)、『不自由な脳』(金剛出版)など。小説に『里奈の物語』(文藝春秋)がある。 與那覇 潤 (ヨナハ ジュン) (著/文) 一九七九年神奈川県生まれ。歴史学者。地方公立大学に勤務していた二〇一四年に双極性障害を発症し、休職を経て離職。二〇一八年、自身の体験を踏まえた『知性は死なない』(文藝春秋)、二〇二〇年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環と共著、新潮選書)などの著作で、精神病理を切り口に現代社会の諸問題を考察している。本書では挙げきれなかったリハビリ中に影響された書物についても、後者のブックガイドで紹介した。その他、二〇〇九年、博士論文をまとめた『翻訳の政治学』(岩波書店)、二〇一一年、大学在職時の講義録をまとめた『中国化する日本』(文藝春秋、後に文庫化)、二〇一三年、『日本人はなぜ存在するか』(集英社、後に文庫化)などを刊行、著書その他多数。 森 まゆみ (モリ マユミ) (著/文) 一九五四年東京都生まれ。作家。一九八四年、季刊の地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、地元の人々の聞き書きをベースにした雑誌づくりで地域コミュニティの活性化に貢献。一九九二年、サントリー地域文化賞受賞。一九九八年『鷗外の坂』(新潮社)で芸術選奨文部大臣新人賞、二〇一四年『『青踏』の冒険:女が集まって雑誌をつくるということ』(平凡社)で紫式部文学賞受賞。他著書多数。二〇〇七年、自己免疫疾患である原田病に罹患。二〇一〇年、病後の日々を綴った『明るい原田病日記―私の体の中で内戦が起こった』(亜紀書房)を刊行。みずからの病の体験と東日本大震災を経て、「足る事を知る」ことの重要性を今一度再確認すべく、二〇一七年、縮小社会研究会の松久寛氏との共著『楽しい縮小社会』(筑摩書房)を刊行。近著に『本とあるく旅』(産業編集センター)など。 丸山 正樹 (マルヤマ マサキ) (著/文) 一九六一年東京都生まれ。シナリオライターとして活動。頸椎損傷という重い障害を持つ妻と生活をともにするうち、さまざまな障害を持つ人たちと交流するようになる。次第に、何らかの障害を持った人の物語を書くことを模索するようになり、二〇一一年、ろう者の両親のもと育った聴者の主人公が手話通訳士となって事件解決に一役買うミステリー小説『デフ・ヴォイス』(文藝春秋)でデビュー。同作が『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』として文庫化(文春文庫)されたのに続き、『龍の耳を君に』(創元推理文庫)、『慟哭は聴こえない』(東京創元社)として人気シリーズとなり、二〇二〇年、スピンオフとして『刑事何森 孤高の相貌』(東京創元社)も刊行。他、居所不明児童をテーマにした『漂う子』(文春文庫)など。 川口 有美子 (カワグチ ユミコ) (著/文) 一九六二年東京都生まれ。都立西高卒(三三期生)。夫の海外赴任のためロンドンで暮らしていた最中の一九九五年、母がALSに罹患。その介護体験を記した『逝かない身体――ALS的日常を生きる』(医学書院)で二〇一〇年、第四十一回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他に『末期を越えて』(青土社)、共編著に『在宅人工呼吸器ケア実践ガイド―ALS生活支援のための技術・制度・倫理』(医歯薬出版)など。副理事長を務めるNPO法人さくら会ではヘルパー養成研修会を毎月開催。当面の目標は日本の難病呼吸器ユーザーの豊かな生を世界に知らしめること。都内マンションで猫3匹と理学療法士を目指す息子と同居中。
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ヤングでは終わらないヤングケアラー
¥1,910
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,000円+税) ☆店長のひと言 「ある日大人たちがやってきて、あなたは“ヤングケアラー”ですよと言って帰って行きました、、、にさせないために。」 内容紹介 閉じられそうな未来を拓く ヤングケアラー経験者で作業療法士、看護師になった立場から作業療法や環境調整、メンタルヘルスの視点、看護や精神分析、家族支援の視点を踏まえつつ、ヤングケアラーの現状とこれからについて分析・支援方策を提言。 CONTENTS Part1 ヤングケアラーの多様性を理解してほしい 幼少期・思春期・成人期から障がいがある当事者のきょうだい 他 Part2 ライフステージから考えるヤングケアラー 1)きょうだいケアラーの物理的、精神的苦労 2)きょうだいの人格の礎となる心理社会的成長と発達 3)きょうだいの進学・就労の選択肢 4)きょうだいの主体的な選択が認められ、新しい家庭を営む 5)きょうだいの人生の振り返りと親亡き後 Part3 ヤングケアラーへの調査動向と支援の取り組み 1)厚生労働省などの調査・研究・通知 2)ヤングケアラーに関する先進的な地方自治体の取り組み Part4 きょうだいヤングケアラー支援をすすめるために 1)ピアサポート(きょうだい会)の存在 2)親との関係性を再構築すること 3)きょうだい自身が自分を大切にするために 4)きょうだいが頼れる⁉ 既存の公的機関・相談機関 Part5 〈提言〉きょうだいヤングケアラーへの支援のために 1)地域に応じたヤングケアラーへの調査と啓発・支援体制の構築を 2)ピアサポート体制のあり方について 3)支援者がキーパーソンを限定せず、当事者の自立支援という視点をもつこと 4)福祉制度をよりわかりやすく使いやすく 5)きょうだいヤングケアラーの近くにいる大人への提言 (クリエイツかもがわホームページより引用) 著者プロフィール 木村諭志 看護師 参考)https://www.spu.ac.jp/academics/db/tabid334.html?pdid=333kimu 仲田海人 作業療法士 参考)https://kodomoshien.cfa.go.jp/young-carer/interview/ ISBN 978-4-86342-315-2 C0036 A5判・215ページ 発行 クリエイツかもがわ 発売年月 2021年10月
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死を生きた人びと 訪問診療医と355人の患者
¥880
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,400円+税) ☆店長のひと言 「どう死にたいかハッキリしている人は、生きたい人だと思う。」 紹介 355人の看取りに関わった往診医が語るさまざまな死の記録。延命のみに長けた現代社会で、患者たちが望み、模索し続けた最期とは。 現代日本では、患者の望む最期を実現することは非常に難しい。多くの患者が、ひたすら延命しようとする医者や、目前の死期を認識しない親族と患者自身、病院外の死を「例外」とみなす社会によって、望まない最期に導かれていくためだ。しかし著者の患者たちは、著者と語り合ううちにそれぞれの望む死を見いだしていく。その結果、7割の患者が自宅での死を選んでいる。鮮烈なエピソードを通じ読者に「どう死にたいか」を問う一冊。 目次 はじめに 第1章 在宅医療の世界へ 第2章 在宅死のリアリティ――死者三五五名からのメッセージ 1 在宅医療と在宅死 2 在宅医療・在宅死の経済的側面 3 患者と家族にとっての在宅死 4 医師は在宅医療を知らない 5 介護関係者・行政・社会にとっての在宅死 6 常に慰める 第3章 在宅死のアポリア ――情報社会が提供するさまざまなニュースから 1 「老い」は戦うべき相手か 2 希望なき生――「先生、死ねる薬はないのですか」 3 看取るのは医師だけか 4 医者にかからないで死ぬということ 5 在宅死なき在宅医療――ビジネス化の行き着くところ 6 在宅死は理想的な死か 7 最期を選べない患者たち 8 未来におけるアポリア 1 医師は足りるか / 2 訪問看護師は足りるか 3 介護職員は足りるか / 4 介護施設は足りるか 5 病床数は足りるか / 6 二〇二五年問題への対応策 第4章 見果てぬ夢 1 世界の悲惨/日本の悲惨 2 オーダーメイド医療/オートメーション医療 3 ある老医師の手紙 あとがき 著者プロフィール 小堀鷗一郎 (コボリオウイチロウ) (著/文) 1938年、東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。医学博士。東京大学医学部付属病院第一外科、国立国際医療研究センターに外科医として約40年間勤務。定年退職後、埼玉県新座市の堀ノ内病院に赴任、在宅診療に携わり、355人の看取りにかかわる。うち271人が在宅看取り。現在 訪問診療医。母は小堀杏奴。祖父は森鴎外。 ISBN:978-4-622-08690-1 Cコード:0036 四六判216ページ 発行:みすず書房 発売日: 2018年5月2日
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アルツハイマー病になった母がみた世界
¥2,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「自分のためだけの日記やメモがSNSよりも助けになることがあると思う。」 紹介 認知症と診断された高齢者は、徐々に起こる認知機能の低下とそれにより生じる生活の困難を、どのように感じ、それにどう対応するのか。死の2年前まで綴っていた日記から、母が外界をどのように眺め感じていたかを専門医である息子が探る。精神医学の常識を覆そうと始めた試み。果たして、その先にみえたものとは? 目次 まえがき 母の生涯 母の両親 母の出生、五歳にして生母を亡くす 一二歳、父を失う 二二歳、次兄のシベリア抑留死 二四歳、結婚、二八歳、長女の夭逝 三人の子の母として、妻として 六四歳、夫との死別、モンゴル墓参、それからの生活 母の日記と生活 第一期 六七~七五歳――遅れてきた母の青春、忍び寄る老いの足音 六七歳(一九九一年) 「バックを落とさないように、じっと抱えていた」 六八~七五歳(一九九二~九九年) 人生の集大成とエンディングノート 六八歳(一九九二年) 「一時二八分男児誕生、五二・五cm三、六九四g」 六九歳(一九九三年) 「かすかにも藤の花ぶさそよがする」 七〇歳(一九九四年) モンゴル墓参 七一歳(一九九五年) 「老人とはこういうものか」 七二歳(一九九六年) 「どら焼きショックか?」 七三歳(一九九七年) エルサレムへ 七四歳(一九九八年) 「私の葬儀に関するノート、例の紙挟みに入れる」 七五歳(一九九九年) イタリア旅行、「今年も無事に暮れていく」 第二期 七六~七九歳――ほころび始める生活、認知機能低下に抗う 七六歳(二〇〇〇年) 結城屋騒動、「決してボケないように心身を大切にしよう」 七七歳(二〇〇一年) 「面倒なので雑炊にした」 七八歳(二〇〇二年) 「東京の老人ホームに入りたい」 七九歳(二〇〇三年) 「情けない、恥ずかしい、早く消えたい」 第三期八〇~八四歳――老いに翻弄される日々、崩れていく自我の恐怖 八〇歳(二〇〇四年) 「このまま呆けてしまうと思うと……」 八一歳(二〇〇五年) 「いよいよ来たかな?」 八二歳(二〇〇六年) このまま呆けてしまうのだろうか、「張れ!レイコ!」 八三歳(二〇〇七年) 「呆けてしまったみたい……呆けてしまった!!」 八四歳(二〇〇八年) 「一日一日呆けが進んでゆくようで恐ろしくて仕方がない」 第四期 八五~八七歳――それからの母のこと 八五歳(二〇〇九年) 「TELかけすぎて叱られる」 八六~八七歳(二〇一〇~一一年) 「長い間、ありがとうございました」 八六歳(二〇一〇年) 「苦しいって言ってるじゃないの!!」 八六歳(二〇一一年一~四月) 「早くなんとかしてちょうだい」 八六~八七歳(二〇一一年五月) 「ごきげんよう」 認知症とは何か アルツハイマー型認知症とは何か アルツハイマー型認知症急増という現象の意味 アルツハイマー病根治薬の開発は可能か 母の診断を考える 母の旅路 あとがき 著者プロフィール 齋藤正彦(さいとう まさひこ) 1952年生まれ.東京大学医学部卒業.都立松沢病院精神科医員,東京大学医学部精神医学教室講師,慶成会青梅慶友病院副院長,慶成会よみうりランド慶友病院副院長,翠会和光病院院長などを経て,2012年都立松沢病院院長,21年から同病院名誉院長.医学博士,精神保健指定医.主な研究テーマは老年期認知症の医療・介護,高齢者の意思能力,行為能力に関する司法判断. 著書に『都立松沢病院の挑戦』(岩波書店),『親の「ぼけ」に気づいたら』(文春新書),監修に『家族の認知症に気づいて支える本』(小学館),編著書に「講座精神疾患の臨床」『第7巻地域精神医療リエゾン精神医療精神科救急医療』(中山書店),『松沢病院発! 精神科病院のCOVID-19感染症対策』(新興医学出版社),『認知症医療・ケアのフロンティア』(日本評論社),『私たちの医療倫理が試されるとき』(ワールドプランニング)などがある. (岩波書店ホームページより引用) ISBN:978-4-00-061565-5 Cコード:0036 四六判254ページ 発行:岩波書店 発売日: 2022年11月10日
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言葉を失ったあとで
¥1,800
【中古 帯の破損※以外は状態きれい(画像参照)】 (参考:定価1,800円+税) ☆店長のひと言 「被害者を減らすためにも加害者への理解と支援は必要なんだけれど、それを声高に主張すると世間様に叩かれるという…。」 紹介 アディクション・DVの第一人者と、沖縄で若い女性の調査を続ける教育学者。現場に居続ける二人が真剣に、柔らかく、具体的に語る、「聞く」ことの現実。 「聞くの実際」。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。 【目次】 まえがき 信田さよ子 第一章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日 中立の立場とはなにか/加害者の話をどう聞くか/加害を書けるか/加害者が被害を知る/性被害の特殊性/仏壇継承者/暴力の構造を知る/スタイルの違い/学校が話を聞けない場所に/援助が料金に見合うか/質疑応答へ/加害者の普通さ/厳罰化は何も解決しない/言葉をいっしょに探す/ゼロ・トレランスの弊害/まずはいい時間をつくる/三つの責任 読書案内① 第二章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日 精神科医にできないこと/教室の実践記録のおもしろさ/原点は児童臨床のグループ/沖縄から離れて/「性の自己決定」の実際/社会調査が示すこと/医者になるか、女性のアルコールやるか/女性の依存症の特異さ/八〇年代の精神病院の経験が一生を決めた/生身の人間の話がおもしろい/ネクタイを褒める/沈黙に強くなる 読書案内② 第三章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日 精神疾患の鋳型/解離は手ごわい/医療との関係/加害はパターン化している/精神科の役割/値踏みされている/お金をもらうか払うか/許諾のとりかた/書く責任/モスバーガーの文脈/身体は触らない/身体は自分のもの/聞きとりのあと/トランスクリプトの確認の仕方 読書案内③ 第四章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日 被害者元年/起源は七〇年代/仲間は当事者/学校現場の変化/公認心理師の国家資格/被害者の両義性/暴力をなくす練習/加害者プログラムの順番/加害者の書きづらさ/映画で描かれる暴力/打越正行さんの調査 読書案内④ 第五章 言葉を禁じて残るもの 二〇二一年三月二七日 性被害をどのように語りはじめるのか/臓器がぶらさがっている感覚/フラッシュバックの意味/被害経験の読み替え/選択肢のすくなさ/家族の性虐待/語りのフォーマット/言葉を禁じる/性加害者の能動性/ユタを買う/一二月の教室/オープンダイアローグの実践 読書案内⑤ 第六章 ケアと言葉 二〇二一年五月一一日 カウンセリングに来るひとたち/男性の語りのパターン/加害者の語り/加害者プログラムの肝/DV被害者支援と警察/家族はもうだめなのか?/使えるものはぜんぶ使う/親との関係を聞く/被害者共感の効果/権力と言葉/「加害者」という言葉の危うさ/ブルーオーシャンへ/被害者は日々生まれている/当事者の納得する言葉 読書案内⑥ あとがき――「聞く」の現場の言葉を聞く 上間陽子 著者プロフィール 信田 さよ子 (ノブタ サヨコ) (著/文) 1946年、岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問、NPO法人RRP研究会の代表理事。著作に『家族と国家は共謀する』(角川新書)、『増補新版 ザ・ママの研究』(新曜社)、『カウンセラーは何を見ているか』(医学書院)など多数。 上間 陽子 (ウエマ ヨウコ) (著/文) 1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学研究科教授。生活指導の観点から主に非行少年少女の問題を研究。著作に『海をあげる』(筑摩書房)、『裸足で逃げる』(太田出版)、共著に『地元を生きる』(ナカニシヤ出版)など。 ISBN:978-4-480-84322-7 Cコード:0095 四六判352ページ 発行:筑摩書房 発売日: 2021年12月2日
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根っからの悪人っているの?
¥1,760
☆店長のひと言 「被害者であり続けた人が加害者になった瞬間に悪のレッテルを貼られる…、改めて考えると恐ろしい話です。」 紹介 シリーズ「あいだで考える」創刊!不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 『根っからの悪人っているの?――被害と加害のあいだ』著者の映画作品『プリズン・サークル』は、日本で1か所だけ、刑務所の中で行われている「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを、20 代の受刑者4 人を中心に2 年間記録したドキュメンタリー。本書は、この映画を手がかりに、著者と10 代の若者たちが「サークル(円座になって自らを語りあう対話)」を行った記録である。映画に登場する元受刑者の2 人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え、「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあう。(装画:丹野杏香) 目次 はじめに 第1回 初めての対話 『プリズン・サークル』を観て 「わかりたい」と思うには 「違い」に出会う 第2回 真人さんとの対話 刑務所のリアル 犯した罪をめぐって 大切なものとサンクチュアリ コラム おすすめの音楽 サンクチュアリが壊れたあと 第3回 翔さんとの対話 感情に気づき、感情を動かす サンクチュアリをつくる 自らの罪を語る コラム 感情をめぐるワーク 聴く・語る・変わる 第4回 山口さんとの対話 事件に遭遇して??山口さんの被害体験 コラム 事件後の子どもとの関係性の変化 少年の居場所 少年と会う 被害者と加害者が直接会うこと??「修復的司法」 コラム 修復的司法の個人的な取り組み 揺れていい 第5回 最後の対話 4回の対話の感想 根っからの悪人っているの? おわりに 被害と加害のあいだをもっと考えるための 作品案内 著者プロフィール 坂上香(さかがみ・かおり) 1965年大阪府生まれ。ドキュメンタリー映画作家。NPO法人out of frame代表。一橋大学大学院社会学研究科客員准教授。映画作品に『Lifers ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』『プリズン・サークル』(文化庁映画賞・文化記録映画大賞受賞)、著書に『プリズン・サークル』(岩波書店)などがある。 (創元社ホームページより引用)) ISBN:978-4-422-36015-7 Cコード:0336 四六判変型 192ページ 発行:創元社 発売日: 2023年10月17日
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算数文章題が解けない子どもたち
¥2,420
☆店長のひと言 「小学生の頃から算数文章題が苦手で苦手で、、、結局今も解けない愛のパズルを抱いています。」 紹介 つまずきの原因を「読解力が足りない」で済ませては支援につながらない。著者らは学習の認知メカニズムにもとづいて、学力の基盤となることばの知識、数・形の概念理解、推論能力を測るテストを開発。その理念と内容、実施結果を紹介し、それで測る力が算数・国語の学力とどのような関係にあるのかを質的・量的に検討する。 目次 はじめに 第1章 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の基本理念――学びの前提を測るテスト 1-1 開発の意図と目的 1-2 学力とは何か 1-3 「生きた知識」とは何か 1-4 「生きた知識」を使うために必要な認知能力 1-5 テストデザインの基本理念 1-6 テストの使い方 第2章 誤答から見える算数学力 2-1 算数文章題テスト 2-2 3, 4 年生用問題の誤答タイプ 2-3 5 年生用問題の誤答タイプ 2-4 誤答分析のまとめ 2-5 個人差 2-6 階層ごとの誤答タイプの分布 第3章 「 ことばのたつじん」による言語力のアセスメント 3-1 テストの概要 3-2 「ことばのたつじん①」――語彙の深さと広さ 3-3 「ことばのたつじん②」――空間・時間のことば 3-4 「ことばのたつじん③」――動作のことば 3-5 言語力の個人差 3-6 「ことばのたつじん」と学力の関係 第4章 「 かんがえるたつじん」による思考力のアセスメント 4-1 テストの概要 4-2 「かんがえるたつじん①」――整数・分数・小数の概念 4-3 「かんがえるたつじん②」――図形イメージの心的操作 4-4 「かんがえるたつじん③」――推論の力 4-5 「かんがえるたつじん」と学力の関係 第5章 「 ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」と学力の関係――統計分析 5-1 算数文章題テストを学力の指標とした重回帰分析 5-2 標準学力テストを学力の指標とした重回帰分析 5-3 重回帰分析からの考察 第6章 学習のつまずきの原因 6-1 知識の問題 6-2 推論と認知処理能力の問題 6-3 相対的視点と認知的柔軟性の問題 6-4 読解力と推論力の問題 6-5 複数要素の統合への手立てが重要 付録1 ほんものの学力を育む家庭環境――保護者アンケート調査から A-1 保護者アンケート調査 A-2 家庭環境が学力に及ぼす影響 A-3 ほんものの学力を生む家庭環境 付録2 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の開発の過程 付録3 「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」の頒布の対象と入手方法 終わりのことば 注 ISBN:978-4-00-005415-7 Cコード:0037 A5判 224ページ 発行:岩波書店 発売日: 2022年06月16日
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患者の話は医師にどう聞こえるのか ~診察室のすれちがいを科学する~
¥3,180
【中古 帯にやや傷みあり】 (参考:定価3,200円+税) ☆店長のひと言 「検査データで診断、治療方針は患者に決めてもらう医師が増えたような気がします。」 紹介 現代医学はMRI、PETスキャンなどのハイテク機器に夢中だが、最大にして最良の診断ツールは医師と患者の会話だ。有史以来、会話がもっとも病気を発見してきたのだ。 だが、患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。 症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。 患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか? 医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか? アメリカの内科医が心を揺さぶるヒューマンストーリーを通して、避けては通れぬ医師と患者のコミュニケーションの問題を徹底分析する。 目次 第1章 コミュニケーションはとれていたか 第2章 それぞれの言い分 第3章 相手がいてこそ 第4章 聞いてほしい 第5章 よかれと思って 第6章 なにが効くのか 第7章 チーフ・リスニング・オフィサー 第8章 きちんと伝わらない 第9章 単なる事実と言うなかれ 第10章 害をなすなかれ――それでもミスをしたときは 第11章 本当に言いたいこと 第12章 専門用語を使うということ 第13章 その判断、本当に妥当ですか? 第14章 きちんと学ぶ 第15章 ふたりの物語が終わる 第16章 「ほんとうの」会話を 謝辞 訳者あとがき 出典と註 索引 著者プロフィール ダニエル・オーフリ (ダニエルオーフリ) (著/文) 1965-。ニューヨーク在住の内科医。アメリカ最古の公立病院・ベルビュー病院勤務。ニューヨーク大学医学部准教授。著書にMedicine in Translation: Journeys with My Patients (2010)、Intensive Care: A Doctor's Journey (2013)、 When Doctors Feel: How Emotions Affect the Practice of Medicine (2013 ; 『医師の感情』医学書院 2016)、What Patients Say, What Doctors Hear (2017 ; 『患者の話は医師にどう聞こえるのか』みすず書房 2020)、When We Do Harm: A Doctor Confronts Medical Error (2020) がある。New York Times紙やSlate Magazine誌で医療や医師と患者の関係について執筆を行うほか、医療機関初の文芸誌Bellevue Literary Reviewの編集長も務める。 原井宏明 (ハライヒロアキ) (翻訳) 原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神保健指定医。日本認知・行動療法学会専門行動療法士。MINTメンバー。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所精神科、国立菊池病院精神科、医療法人和楽会なごやメンタルクリニックを経て現職。著書『対人援助職のための認知・行動療法』(金剛出版 2010)『方法としての動機づけ面接』(岩崎学術出版社 2012)『図解 やさしくわかる強迫性障害』(共著 ナツメ社 2012)『「不安症」に気づいて治すノート』(すばる舎 2016)ほか多数。訳書 ガワンデ『医師は最善を尽くしているか』『死すべき定め』(いずれもみすず書房 2013、2016)オーフリ『患者の話は医師にどう聞こえるのか』(共訳、みすず書房 2020)ほか多数。 勝田さよ (カツダサヨ) (翻訳) 翻訳者。長年、医学・医療機器分野の実務翻訳に携わり、滞米時にはコミュニティカレッジで医学の基礎を学ぶ。翻訳者ネットワーク「アメリア」メディカルクラウン会員。訳書 オーフリ『患者の話は医師にどう聞こえるのか』(共訳、みすず書房 2020)。 ISBN:978-4-622-08951-3 Cコード:0036 四六判 304ページ 発行:みすず書房 書店発売日: 2020年11月12日
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福祉は性とどう向き合うか
¥1,540
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「障害者や高齢者と“フツー”の人では別もののように思われがちですよね。」 内容紹介 「私、知的障害者だから恋愛できないね」は、日本社会の現実なのか。老いらくの性は、年甲斐もないことなのか。障害者・高齢者の性・恋愛・結婚は、自己責任なのか。本書は、当事者とその家族・支援者(福祉職員・街コン関係者等)へのインタビュー等を基に、「機会平等」の観点から支援の是非・あり方について考えたものである。「自己決定の尊重」と「社会規範」の狭間にある、誰もが持つ「性的ニーズ」への支援について真正面から捉えた一冊。 [ここがポイント] ◎ 誰もが持つ「性的ニーズ」への支援を真正面から捉えた一冊。 ◎ 支援者、当事者、当事者の家族の三者への聞き取り調査を通し、福祉現場で生じているジレンマを明示。 ◎ 「自己決定の尊重」と「社会規範」の狭間にあるニーズに対する福祉のあり方を考察。 目次 まえがき 序 章 福祉専門職の悩み——現場からの報告(結城康博) 1 タブー視される「性」の問題 2 レイプ未遂?——判断の困難な認知症高齢者のケース 3 福祉専門職へのセクシュアルハラスメント 4 現場が抱える問題①——高齢者福祉施設の場合 5 現場が抱える問題②——障害者福祉施設の場合 6 超高齢化社会の到来 第Ⅰ部 高齢者・障害者の性 第1章 高齢者の性・恋愛・結婚(後藤宰人) 1 性生活を続ける高齢者夫婦たち 2 恋をする高齢者たち 3 恐怖を覚える女性——求める夫と避ける妻 第2章 高齢者と性風俗(後藤宰人) 1 性風俗に通う男性高齢者たち 2 「上客」として扱われる男性高齢者 3 人は死ぬまで性欲を持ち続ける 4 男性高齢者が性風俗に求めるもの 5 性風俗を利用する女性高齢者 第3章 障害者の性・恋愛・結婚①——肢体不自由者の場合(武子愛) 1 切実な欲求としての「性」 2 肢体不自由者の周囲を取り巻く問題 3 本人を取り巻く問題 4 障害者の権利に関する条約 5 「性的ニーズ」を要求できるかどうかは運次第——支援者の姿勢が鍵 第4章 障害者の性・恋愛・結婚②——知的障害者の場合(武子愛) 1 知的障害者であるがゆえに生じる困難 2 施設を利用する知的障害者の問題——「性的ニーズ」を満たすことができない人々 3 性風俗産業に利用される女性 4 「搾取」による「寂しさ」の解消——軽度の知的障害者が抱えるジレンマ 第5章 障害者と性風俗(後藤宰人) 1 健常者も障害者も同じ 2 障害者対応性風俗と障害者専用性風俗 3 障害者が「専門店」に求めるもの 4 性風俗から見える社会のひずみ 第Ⅱ部 利用者の「性的ニーズ」と福祉専門職 第6章 「性的ニーズ」と向き合うことになった福祉専門職(武子愛) 1 介護とセクシュアルハラスメントは分けられない? 2 「性的ニーズ」の対象となることはどのように捉えられてきたのか——先行研究の知見から 3 施設(組織)で対応したケース 4 一職員のみでの対応を求められたケース 5 自分に向けられた「性的ニーズ」の表明をどう捉えるか——虐待防止法をめぐって 第7章 「性的ニーズ」をどのように捉えるのか(武子愛) 1 「性」に立ち入りたくない福祉現場 2 支援する側はどう思ったのか——支援者たちの証言から 3 「性的ニーズ」への支援の障害——社会規範・利用者の判断能力・支援の根拠 4 福祉の理念および人権に関する宣言から 5 「性的ニーズ」への支援は可能か 第Ⅲ部 公共政策・社会環境から見た「性的ニーズ」 第8章 「性的ニーズ」への支援と公共政策(結城康博) 1 社会保障費の増加の中で 2 介護保険外サービスを利用した支援 3 現行の法令に規定されている余暇活動への支援 4 公共財と私的財 5 ボランティアによる支援 6 厳しい社会保障費問題の壁 7 「性的ニーズ」に関するケア・支援に悩む従事者 第9章 「性的ニーズ」を取り巻く社会環境——社会福祉の視点から(米村美奈) 1 社会福祉における性の捉え方 2 利用者の「性的ニーズ」を取り巻く障壁 3 障壁を作り出したのは誰か 終 章 自己決定を尊重した支援は可能か(米村美奈) 1 嘘をついた男性利用者——行きたかったのはレストランではなく性風俗 2 自己決定とは 3 自己決定への支援 4 支援者の自己開示——「性的ニーズ」への対応に求められるもの 5 利用者の「真」のニーズの追求 6 対話による潜在的ニーズの把握 7 支援者が自己決定に「No」ということ——婦人保護施設のケースを踏まえて 8 利用者のニーズだけがすべてではない——婦人保護施設に保護された女性たち 9 専門職の責務 あとがき 索 引 (ミネルヴァ書房HPより転載) 結城 康博(著/文), 米村 美奈(著/文), 武子 愛(著/文), 後藤 宰人(著/文) ISBN 978-4-623-08169-1 四六判 244頁 発行 ミネルヴァ書房 書店発売日 2018年2月25日
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敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる
¥1,540
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,600円+税) ☆店長のひと言 「性格や病気ではなく、一時的な脳の誤作動と考えるだけで、少しラクになれる気がします。」 紹介 あがり症、不安などはあなたのせいではなく、脳の誤動作かも。仕事などで極度の緊張、息苦しさ、腹痛が続き、何かおかしいと思っている人、また、心療内科に行っても「単なるストレス」と言われるだけの人など、病的とは言えないまでも、緊張や不安で日常生活に支障が出ている人向けの、自分でできる行動療法。 食生活、運動、思考法などを変えるだけで、心がすっとラクになる。ドイツで大ベストセラー! ベルリン有名クリニック臨床心理士が脳科学に基づく画期的な方法を伝授。 食事、運動、「テンセンテンス法」、「5つのチャンネルテクニック」……etc 脳に「良い手本」を見せて、すばやく、持続的に不安を断ち切る。 もう不安にはならない! 著者プロフィール クラウス・ベルンハルト (クラウスベルンハルト) (著/文) 臨床心理士。科学・医療ジャーナリストとして活躍後、心理学、精神医学を学ぶ。 現在、不安症やパニック発作の専門家として、ベルリンでカウンセリングルームを開設。 最新の脳科学に基づいた画期的療法「ベルンハルト・メソッド」はドイツで注目を集めている。 脳神経科学教育マネジメント協会(AFNB)会員。 ISBN:9784484181035 出版社:CCCメディアハウス 判型:4-6 ページ数:208ページ 定価:1600円(本体) 発行年月:2018年03月
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ウイルスも認知症も生きづらいのも、すべて歯のせい?
¥1,210
☆店長のひと言 「お口は健康の入口です。」 紹介 健康寿命にふかくかかわるお口ケアの教科書 「歯の調子が悪ければ、歯医者さんにいけばいい。自分でできるのは歯磨きくらい」 というあなた。その考え方、時代遅れです!! 歯のケアを怠るとなる病気は、むし歯と歯周病だけ? 大間違い! アメリカでは、Floss or Die?(フロスしますか、それとも死にますか)というスローガンもあるほど、 歯と全身の健康はふかく結びついているのです。 なんと、ウイルスによる感染症・心臓病・肺炎・がん・認知症の原因にも! しかもコロナ禍で、私たちは一年中マスクを装着。 口腔ケアのプロである歯科医は警告します、 「今が人類史上、最悪な状態」! 口の中がネバネバしていませんか? 口臭がすると家族に言われていませんか? 歯と歯の間にすき間ができたなあと感じていませんか? そういや歯が長くなったような……口を開けると舌がいつも白っぽい……… このなかのひとつでも当てはまったら、この本を読むべきです! 自分でできるホームケア法と、だれしも苦手な歯医者さんとの付き合い方を、ギュッと一冊に。 さらに、舌の位置を正し、だ液を増やす「お口の筋トレ」法を初公開。 今こそ健康寿命も人生も、好転させましょう。 (小学館HPより転載) 著者 堀 滋(ほり しげる) 歯科医師。サウラデンタルクリニック院長。 1959 年生まれ。日本大学松戸歯学部卒業。昭和大学歯学部付属歯科病院口腔外科にて臨床を学びながら同医局にて白血球の活性酸素産生に関する研究を行い日本炎症学会等で学会発表も行う。 退局後は 日本橋中央歯科診療所勤務を経て、1990年中野区にて堀歯科診療所を開設。 診療の傍ら、スウェーデンのイエテ ボリ大学で実践されている歯周病治療を学ぶ、歯周病臨床実践コース、同アドバンスコース、ペン シルバニア大学 アドバンスインプラントコース受講など、海外の最新治療を学び続け積極的に治療に 取り入れている。 2017年保険診療を終了し、自由診療専門のサウラデンタルクリニックに名称変更。 2021年、開業30周年を期に港区青山に移転し、院内換気システムや低濃度オゾンガスによる院内環境 殺菌システムなどコロナウィルス感染予防対策を徹底的に強化した新たなクリニックを開設。 院内には、顔まわりから全身の筋肉ケアのためのリラクゼーションサロンも併設。 (サウラデンタルクリニックHPより抜粋) ISBN 978-4-09-310686-3 C2077 A5判 128頁 発行 小学館 発売日 2021年8月5日
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なぜ人と人は支え合うのか
¥600
【中古 裏カバーにシール痕あり※画像参照】 (参考:定価880円+税) ☆店長のひと言 「根本的な問いほど真剣に考えなくては、ですね。」 紹介 『こんな夜更けにバナナかよ』から15年、渡辺一史最新刊 ほんとうに障害者はいなくなった方がいいですか? 今日、インターネット上に渦巻く次のような「問い」にあなたならどう答えますか? 「障害者って、生きてる価値はあるんでしょうか?」 「なんで税金を重くしてまで、障害者や老人を助けなくてはいけないのですか?」 「自然界は弱肉強食なのに、なぜ人間社会では弱者を救おうとするのですか?」 気鋭のノンフィクションライターが、豊富な取材経験をもとにキレイゴトではない「答え」を真摯に探究! あらためて障害や福祉の意味を問い直す 障害者について考えることは、健常者について考えることであり、同時に、自分自身について考えることでもある。2016年に相模原市で起きた障害者殺傷事件などを通して、人と社会、人と人のあり方を根底から見つめ直す。 著者プロフィール 渡辺 一史 (ワタナベカズフミ) (著/文) ノンフィクションライター。1968年、名古屋市生まれ。中学・高校、浪人時代を大阪府豊中市で過ごす。北海道大学文学部を中退後、北海道を拠点に活動するフリーライターとなる。2003年、札幌で自立生活を送る重度身体障害者とボランティアの交流を描いた『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社、後に文春文庫)を刊行し、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。2011年、2冊目の著書『北の無人駅から』(北海道新聞社)を刊行し、サントリー学芸賞、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、地方出版文化功労賞などを受賞。札幌市在住。 ISBN 978-4-480-68343-4 新書判 256頁 発行 筑摩書房 書店発売日 2018年12月5日
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聞く技術 聞いてもらう技術
¥946
☆店長のひと言 「野菜作りは土作り。」 紹介 「聞かれることで、ひとは変わる」 カウンセラーが教える、コミュニケーションの基本にして奥義。読んですぐに実践できる、革新的な一冊。 第19回大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020 W受賞 『居るのはつらいよ』の東畑開人、待望の新書第一作! 聞かれることで、ひとは変わる――。 カウンセラーが教える、コミュニケーションの基本にして奥義。 「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること――。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。 「「聞いてもらう技術」? ふしぎな言葉に聞こえるかもしれません。その感覚をぜひ覚えておいてください。このふしぎさこそが、「聞く」のふしぎさであり、そして「聞く」に宿る深い力であって、この本でこれから解き明かしていく謎であるからです。」(本文より) 世の中にはたくさんの素晴らしい「聞く技術」本があるわけですが、心理士としてひとつだけ不満がありました。「聞く技術」を必要としているときほど、実は技術なんか使っている余裕がないことです。 たとえば、パートナーや家族、同僚などの身近な人間関係で揉めているとき、あるいは政治や社会課題をめぐって敵と味方が二分されるとき、本当は対話が必要なときこそ、僕らの「聞く」は不全に陥ります。相手の話を聞いていられなくなる。 そういうとき、必要なのは、「聞く技術」ではなく「聞いてもらう技術」です。僕らが話を聞けなくなるのは、僕ら自身の話を聞いてもらえていないときだと思うからです。 「聞く」はふしぎです。聞くための小手先の技術から、聞いてもらうことに備わる深いちからまで、20年近い臨床経験から学んだことを、すべて書いてみました。 ――東畑開人 目次 【目次】 まえがき この本の問い/対話が難しい時代に/「聞く」を回復する/聞いてもらう技術?/いざ、「聞く」の世界へ 聞く技術 小手先編 1 時間と場所を決めてもらおう/2 眉毛にしゃべらせよう/3 正直でいよう/4 沈黙に強くなろう/5 返事は遅く/6 7色の相槌/7 奥義オウム返し/8 気持ちと事実をセットに/9 「わからない」を使う/10 傷つけない言葉を考えよう/11 なにも思い浮かばないときは質問しよう/12 また会おう/小手先の向こうへ 第1章 なぜ聞けなくなるのか 届かなかった言葉/社会に欠けているもの/聞くは神秘ではない/「対象としての母親」と「環境としての母親」/ほどよい母親/「対象としての聞く」と「環境としての聞く」/失敗とは何か/痛みを聞く/聞くのが難しい/首相に友達を/聞くはグルグル回る 第2章 孤立から孤独へ 連鎖する孤独/孤独と孤立のちがい/孤立とはどういう状態か/手厚い守り/個室のちから/メンタルヘルスの本質/他者の声が心に満ちる/安心とはなにか/孤立したひとの矛盾/一瞬で解決しない/心は複数ある/第三者は有利/個人と個室の関係/象牙とビニール/「聞いてもらう技術」へ 聞いてもらう技術 小手先編 日常編/1 隣の席に座ろう/2 トイレは一緒に/3 一緒に帰ろう/4 ZOOMで最後まで残ろう/5 たき火を囲もう/6 単純作業を一緒にしよう/7 悪口を言ってみよう/体にしゃべらせる ― 日常編まとめ/緊急事態編/8 早めにまわりに言っておこう/9 ワケありげな顔をしよう/10 トイレに頻繁に行こう/11 薬を飲み、健康診断の話をしよう/12 黒いマスクをしてみよう/13 遅刻をして、締切を破ろう/未完のテクニック――緊急事態編まとめ 第3章 聞くことのちから、心配のちから 心に毛を生やそう/素人と専門家のちがい/初めてのカウンセリング/2種類の「わかる」/年をとってわかること/それ、つらいよね/世間知の没落/シェアのつながり/世間のちから/世間知と専門知の関係/心配できるようになること/カウンセラーの仕事は通訳/診断名のちから/バカになる/世間知の正体/理解がエイリアンを人間に変える/時間のちから 第4章 誰が聞くのか 対話を担う第三者/食卓を分断する話題/「話せばわかる」が通用しないとき/幽霊の話/聞いてもらおう/第三者には3種類ある/聞かれることで、人は変わる/当事者であり、第三者でもある/聞く技術と聞いてもらう技術 あとがき――聞く技術 聞いてもらう技術 本質編 著者プロフィール 東畑 開人 (トウハタ カイト) (著/文) 1983年東京生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)・臨床心理士。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰。著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か?』(誠信書房)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院)『心はどこへ消えた?』(文藝春秋 2021)『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)など。『居るのはつらいよ』で第19回(2019年)大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞。 ISBN 978-4-480-07509-3 新書判 256頁 発行 筑摩書房 書店発売日 2022年10月11日
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ユーモア的即興から生まれる表現の創発 発達障害・新喜劇・ノリツッコミ
¥2,000
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,400円+税) ☆店長のひと言 「楽しむのは良いと思うのですが、“笑いと差別は紙一重”を忘れないことが大切ですね。」 内容紹介 蟻の一穴!? 特別支援教育 ユーモアにつつまれた即興活動のなかで、障害のある子どもたちは、新しい自分に出会い、発達していきます。「新喜劇」や「ノリツッコミ」など特別支援教育とは一見関係なさそうな活動を通して、特別支援教育の未来を楽しく考える1冊。 【「新喜劇」などの活動を収めたDVD付】 CONTENTS はじめに 赤木和重 1 障害のある青年とともにつくる体験新喜劇 砂川一茂 ● ミニミニ体験新喜劇「犯人の説得」(作・砂川一茂 脚色・みんな) ● 砂川流「体験新喜劇」とは? ● 笑劇的な出会い!?「えこーる新喜劇」 ● 関西地方を中心に拡がっていく「体験新喜劇」の輪! ● この章を終えて…… コメント 体験新喜劇の感想─音楽療法士の視点から─ 岡崎香奈 コラム 演劇と学校教育 渡辺貴裕 2 ユーモアと遊び心から生まれる創造と表現 村上公也 ●「飛んで仮名文」の起源 ● イチゴママ(一期儘)塾に集う若者たち ● イチゴママ塾での社会科の巻 ● 動物名大喜利の巻 ● イチゴママ塾での「飛んで仮名文」 ● ユーモアシンポへの作戦 ● ライブ授業のシナリオ ● ライブ授業 コメント 飛んでる遊び心 麻生 武 コラム 自閉症の子どものユーモア研究の現状 田中真理 3 即興パフォーマンスと発達 茂呂雄二 ● パフォーマンス心理学の視点 ● パフォーマンスのパワー ● 砂川実践─グループパフォーマンスが突破をもたらす ● 村上実践─ことばの意味を変えて生の意味を変える ● 発達と即興 4 ユーモアと即興が生み出す 障害児の創造的発達─特別支援教育の新しいかたち─ 赤木和重 ● わが国における特別支援教育の特徴 ● 砂川・村上実践:特別支援教育へのツッコミ ● ユーモア:「能力の向上」から「存在の肯定」へ ● 即興:よき「先の見えなさ」が発達を導く ● 特別支援教育の新しいかたち あとがき『にもかかわらず、笑う』 赤木和重 PROFILE 赤木和重 1975年生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学。 砂川一茂 放送作家。テレビやラジオ番組の構成と平行し,舞台喜劇の作・演出を数多く手掛ける。 岡崎香奈 神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は即興音楽療法。 村上公也 キミヤーズ塾塾長。京都市内の特別支援学校、支援学級への指導・助言活動を行っている。行動美術協会会員。 麻生 武 1949年生まれ。奈良女子大学特任教授。専門は発達心理学。 茂呂雄二 1956年生まれ。筑波大学人間系教授、副学長・附属学校教育局教育長。専門は学習心理学、パフォーマンス心理学。 (クリエイツかもがわHPより引用) ISBN:978-4-86342-252-0 サイズ:21cm/193p 出版社: クリエイツかもがわ 発売日:2019/01/29
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15歳からの社会保障—人生のピンチに備えて知っておこう!
¥1,500
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,500円+税) ☆店長のひと言 「こういう本にさらっと目を通しておくと自分や知人のピンチに勘が働くものですよ。」 紹介 家族、学校、お金、仕事、住まい、体調…。生活の困りごとに対応するための社会保障制度。知識があなたや大切な誰かの力になる。 目次 はじめに 社会保障制度の役割って? 知らなければ、利用できない 知っていることは、自分や身の回りの誰かを助けることにつながる あなたを大切に思いサポートしてくれる人や仕組みが社会には存在している 1 ケガで仕事を休まなくてはならず、医療費と生活費に困ったユウジ 電気機器メーカーで働くユウジに突然訪れた悲劇 病気やケガによって生じる生活の不安 医療ソーシャルワーカーとの出会い 公的な医療保険と医療費の負担の割合って? 医療費・生活費をサポートしてくれる制度がある 申請主義――自分で調べて申請の手続きをしないと制度は利用できない コラム1 ソーシャルワーカーってどんな人? 2 アルバイトができなくなり、生活費や家賃の支払いに不安を抱えているサトシ アルバイトで生活費をかせぐ大学生のサトシ 持病の悪化 主治医からの提案 お金や生活のことで困ったときに相談できる場所がある 自立相談支援機関って? 住居確保給付金――家賃をサポートしてくれる 高等教育の修学支援新制度――奨学金に加え、授業料や入学金の負担が軽くなる 無料低額診療事業――お金に困ったときに無料または低額で病院にかかれる 卒業――理学療法士の道へ 3 住む場所がなく、食べるものに困ったシンジ 繁華街のゴミ箱に手を伸ばす シンジがネットカフェで暮らすようになったワケ 支援団体との出会い 相談するということは、他人の知恵を借りること 生活保護は働けると利用できないの? 扶養照会とは? 国が定めている生活費の基準額がある 生活保護は、この社会に生きる人の権利 4 高校生で妊娠し、生活に困ったマミ 生理が遅れていることを気にしている高校生のマミ 妊娠について相談ができる場所 にんしんSOSの相談員との出会い 最初に病院にかかるとき、いくらかかるの? マミの気持ち 産婦人科への受診 産む・産まないを決める期限、育てることができない場合の選択肢がある 父と母の支え リキヤからの回答 絶望のマミ 未婚の母になる決意 出産や育児に関する相談ができる場所――子育て世代包括支援センター 妊娠・出産をサポートするお金に関する制度 学校に妊娠の事実を伝える 妊娠したら高校やめなきゃいけないなんて、おかしい 養育費――リキヤの責任 出産、そして新生活へ 産後うつ――みんなに可能性がある 産後の親子を支える制度やサービスがある 短大への進学、保育士の夢に向けて 5 ひとりで子どもを育てることになったマサト 突然訪れた妻の死 子どもたちの異変 スクールソーシャルワーカー? スクールカウンセラー? ひとりで子どもを育てている人と子どもに対する経済的なサポートがある 家事や育児のサポートもある 市役所に行くのもひと苦労 役所には子育て家庭を支援する課がある 子育て短期支援事業? ファミリーサポート? 遺族年金――妻や夫が亡くなった場合に受け取れる 6 発達障害の子どもを育てるジュンとマコ 単身赴任で家族と離れ、ひとりで暮らすジュン 幼少期のコウキ マコの吐露 学校からの提案 発達障害について調べる 発達障害者支援センターに相談し、病院を探す 病院受診 放課後等デイサービス――障害のある子どもが放課後等に通う施設 障害児相談支援事業所――サービス利用のための計画づくりをお願いしたり、さまざまな相談ができる 特別児童扶養手当――障害のある子どもを育てている保護者に対して一定の金額をサポートする制度 2年生になったコウキ、働き方を変えたジュンとマコ 7 会社でハラスメントを受け、体調を崩したエミリ 食品メーカーで働くエミリ 吉水課長の言動 課長からの叱責 同期の友人リエからのLINE はじめての欠勤 課長からのメール リエからのアドバイス 心療内科への受診 自立支援医療制度ってなに? ハラスメントについて相談ができる場所 人事部に休職について相談 心配をかけたくなかった母に報告 半年後のエミリ コラム2 ハラスメントってなに? 8 交通事故で車イスが必要な生活になったノブオ 運送会社のトラックドライバーとして働くノブオ 仕事中の事故 現実を受け入れられないノブオ 労災保険から医療費と生活費の支援を受けられる リハビリ専門病院への転院 障害福祉サービス――障害のある人が利用できる制度の説明 退院後の仕事について 退院と退職 障害を抱えた人が働くことを支援する制度がある 障害年金――生活費のサポートをしてくれる制度 IT企業との偶然の出会い ノブオの新しい道 9 おばあちゃんと弟のお世話をしなければならないサクラ 高校受験を控えたタツヤとサクラ サクラの日課 サクラの家の事情 祖母の異変 タツヤの気づき 担任の鈴木先生とスクールソーシャルワーカーの柏木さんの訪問 サクラたちとの対面 サクラの母の涙 誰かの助けを借りることは恥ずかしいことじゃない コラム3 ヤングケアラーってどんな人? 10 家族から暴力を受けているミユキとトモキ 小学5年生のトモキの決心 トモキの家で起きた事件 ミユキの葛藤 家族だからといって暴力は許されることではない ミユキの決意 配偶者暴力相談支援センター 一時保護施設(シェルター)――配偶者や恋人から暴力を受けた人を一時的に隔離して守るための施設 母子生活支援施設――一時保護施設(シェルター)のあとの選択肢 住民票は? トモキの小学校はどうするの? 保護命令――暴力の被害を受けた配偶者を守る仕組み 生活保護制度の申請を行う 母子生活支援施設でのサポート コラム4 児童虐待・DVってなに? おわりに 知らないことは、個人の責任では決してない 知る、変える、つくる 代表的な相談窓口について 巻末資料 お金に関する社会保障制度の一覧 著者プロフィール 横山 北斗 (ヨコヤマ ホクト) (著/文) NPO法人Social Change Agency代表理事。ポスト申請主義を考える会代表。社会福祉士、社会福祉学修士。 群馬県前橋市生まれ。神奈川県立保健福祉大学を卒業後、社会福祉士として医療機関に勤務したのち2015年にNPO法人を設立。 2018年、申請主義により社会保障制度から排除されてしまうことに問題意識をもち、ポスト申請主義を考える会を設立。 内閣官房孤独・孤立対策担当室HP企画委員会委員(2021年~)。 内閣官房こども家庭庁設立準備室「未就園児等の把握、支援のためのアウトリーチの在り方に関する調査研究」委員(2022年~)。 ISBN 978-4-535-58766-3 四六判 224頁 発行 日本評論社 発売日 2022年11月16日
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自閉症・アスペルガー症候群「自分のこと」のおしえ方
¥1,650
☆店長のひと言 「ただ事実を言えばいいという話ではないのが難しいですね。」 紹介 自己肯定感をはぐくむためには、いつ、誰が、どのように説明したらよいのか?周囲と違うと気づき始めた子どもへの"説明という支援"の実践本。子どもに合わせて活用できる説明文テンプレート付き。 目次 第1章 「子どもへの説明」という支援 第2章 私たちの自閉症スペクトラム観 第3章 ひな型(テンプレート)を用いた診断説明 第4章 診断名を説明する 第5章 いつ、診断名を伝えるか 第6章 誰が診断名を伝えるか 第7章 診断説明で期待される効果、あるいは診断説明の目的 第8章 診断説明の副作用 第9章 診断説明のあとの支援 巻末付録 子ども向け勉強会資料 著者紹介 吉田友子(著) よこはま発達クリニック勤務。精神科医師。専門は児童精神医学。横浜市の福祉保健センターで受診前の親子の発達相談にも当たっている。ペック研究所を主宰し、ウェブサイトや講演会で情報発信を行っている。 ISBN 978-4-05-404529-3 127頁 発行 学研教育 : 学研マーケティング 初版発行年月 2011年5月
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愛唱名歌 増訂版 大判
¥960
【中古 状態きれい ※楽譜に数ヶ所書き込みあり(画像参照)】 (参考:定価1,250円+税) ☆店長のひと言 「歌は世につれ世は歌につれ 舌のもつれにゃ歌が効く」(※個人の見解です) 内容紹介 楽譜と歌詞がビッグサイズに! 312曲収録。【第2刷】 収録曲 <あ> あゝ玉杯に花うけて 会津磐梯山 愛の喜び アイルランドの子守歌 アヴェ マリア 青い眼の人形 あおげば尊し 青葉城恋唄 赤い靴 赤いサラファン 赤い鳥小鳥 赤い花白い花 赤い帽子白い帽子 赤とんぼ 秋の夜半 あざみの歌 アニー ローリー あの素晴らしい愛をもう一度 あの町この町 雨 あめふり 雨降りお月 主人は冷き土の下 アルプス一万尺 アロハオエ あわて床屋 あんたがたどこさ <い> 池の鯉 一月一日 いつかある日 五木の子守歌 一寸法師 田舎の四季 <う> うさぎ うさぎとかめ 兎のダンス 牛若丸 歌声ひびく 歌のつばさ 美しき 美しき天然 海 うみ 海に来たれ 浦島太郎 うれしいひな祭り <え> 悲歌(エレジー) <お> おうま 大きな古時計 おゝスザンナ オー ソレ ミオ おゝブレネリ オーラ リー オールド ブラック ジョー おさるのかごや お正月 乙女の願い 朧月夜 おもいでのアルバム おもちゃのマーチ お嫁においで 女心の歌 <か> かあさんの歌 帰れソルレントへ 案山子 かごめかごめ 霞か雲か かぞえうた かたつむり カチュ-シャ かなりや かもめの水兵さん かやの木山 からたちの花 カロ ミオ ベン かわいいかくれんぼ 乾杯の歌 <き> 汽車 木曾節 北上夜曲 希望のささやき 君よ知るや南の国 きよしこの夜 霧の摩周湖 銀色の道 金魚の昼寝 禁じられた遊び きんたろう 金髪のジェニー <く> グリーンスリーヴス 紅萠ゆる岡の花 黒い瞳の 黒田節 <け> ケンタッキーの我が家 <こ> 鯉のぼり 荒城の月 五月の歌 黄金虫 故郷の空 故郷の廃家 故郷の人々 故郷を離るる歌 ここに幸あり コサックの子守歌 この道 子守歌(江戸子守唄) 小諸なる古城のほとり こんにちは赤ちゃん <さ> さくら貝の歌 さくらさくら サッちゃん さとうきび畑 佐渡おけさ 里の秋 さらばナポリ 山賊の歌 サンタ ルチア <し> 幸せなら手をたたこう シーハイル 叱られて 四季の歌 静かな湖畔 七里ヶ浜の哀歌 島原の子守歌 しゃぼん玉 十五夜お月さん シューベルトの子守歌 シューベルトのセレナーデ 城ヶ島の雨 証城寺の狸囃子 ジョスランの子守歌 白雲なびく 知床旅情 白銀の糸 白ばらの匂う夕べは ジングル ベル 真実の愛 <す> ずいずいずっころばし 酸模(すかんぽ)の咲く頃 スキー 雀の学校 ステンカ ラージン 砂山(中山晋平) 砂山(山田耕筰) <せ> 背くらべ 聖者の行進 世界は二人のために 惜別の歌 瀬戸の花嫁 船頭さん 線路はつづくよどこまでも <そ> ぞうさん 早春賦 ソーラン節 ソルベーグの歌 <た> 大こくさま 田植 たきび 竹田の子守唄 たなばたさま 楽しき農夫 たゆとう小舟 たわらはごろごろ 炭坑節 <ち> ちいさい秋みつけた 茶摘 中国地方の子守歌 チューリップ 蝶々 チロルの子守歌 ちんちん千鳥 <つ> 追憶 津軽のふるさと 月 月の沙漠 月見草の花 <て> デカンショ節 手のひらを太陽に 出船 てるてる坊主 <と> 峠のわが家 遠き山に日は落ちて 遠くへ行きたい 通りゃんせ 時計台の鐘 どこかで春が どじょっこふなっこ ドナウ川の漣 ともしび トラン ブーラン トロイカ どんぐりころころ とんぼのめがね <な> 仲よし小道 涙そうそう なつかしのヴァージニア 夏の思い出 夏は来ぬ 七つの子 平城山 <に> 庭の千草 人形 <ね> 眠りの精 <の> 野菊 野なかの薔薇(曲/シューベルト) 野なかの薔薇(曲/ウェルナー) 野ばら(曲/山田耕筰) <は> バイカル湖のほとり 箱根八里 初恋 鳩 花(曲/滝 廉太郎) 花(すべての人の心に花を) 花かげ 花咲爺 花の街 花火 花嫁 花嫁人形 埴生の宿 母 波浮の港 浜千鳥 浜辺の歌 春が来た 遙かな友に バルカンの星の下に 春の唄 春の小川 春の日の花と輝く 春よ来い 春爛漫の花の色 <ひ> ピクニック 久しき昔 人を恋うる歌 日の丸の旗 ひらいたひらいた 琵琶湖周航の歌 <ふ> 富士の山 フニクリ フニクラ 冬景色 冬の星座 冬の夜 ブラームスの子守歌 故郷 ブンガワン ソロ <へ> ペチカ <ほ> 坊がつる讃歌 星の界 菩提樹 蛍 蛍の光 北帰行 <ま> マイ ボニー 牧場の朝 ます 待ちぼうけ マリアマリ ※2刷のみ掲載 初版には村の娘 毬藻の歌 <み> 水あそび 港 都ぞ弥生の 都の西北 未来へ <む> 麦打ち歌 虫のこえ むすんでひらいて 村の鍛冶屋 村の娘 ※初版のみ掲載 2刷からはマリアマリに変更 村祭 <め> めえめえ児山羊 めだかの学校 <も> モーツァルトの子守歌 もずが枯れ木で モスクワ郊外の夕べ 紅葉 桃太郎 森の水車 森へ行きましょう <や> やさしき愛の歌 椰子の実 山男の歌 山小舎の灯 山の一日 山の歌 山の音楽家 山の人気者 山登りの歌 山のロザリア 暗路 <ゆ> 夕日 夕焼小焼 雪 雪の降る町を 雪山讃歌 夢路より ゆりかご 揺籃のうた <よ> 宵待草 四つ葉のクローバ 夜の調べ <ら> ラ パロマ <り> 旅愁 <る> 流浪の旅 <ろ> ローレライ ロック ローモンド ロンドンデリーの歌 ロンドン橋 <わ> 若き血 わが悩み知り給う 若葉 別れの曲 われは海の子 ISBN 978-4-88986-385-7 B5 (182mm×257mm) 416頁 発行 野ばら社 初版発行 2014年3月1日
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利用者の思いにこたえる 介護のことばづかい
¥600
【中古 状態とてもきれい】 (参考:定価1,400円+税) ☆店長のひと言 「介護だけではなく、人と接する方全般に役立つ一冊です。読んでいて、思い当たることがたくさんでした。」 内容紹介 介護現場で心地よくすごすために 「『です・ます』で話してください」「行き過ぎたていねいさは不愉快」「幼児語で話さないで」「略語は意味がわかりません」……アンケートとインタビューで明らかになった〈介護される側〉の声を多数紹介し、望ましいコミュニケーションのありかたを考察する。 目次 はじめに 第1章 敬意を表すことば 1-1 「鈴木さん」「鈴木さま」「誠さん」…どう呼ばれたいですか 呼び方に求められる配慮とは?/ていねいなほどいいわけではない 1-2 「てもらっていいですか」「させていただきます」は、ていねいな言い方ですか 違和感を持つ人も/大事なのは使い方 1-3 ていねいなことばってどういうものでしょう 敬語は難しい/敬語回避作戦/思いやりのあることばが一番/家族の方に考えてもらいたいこと 第2章 傷つくことばづかい、伝わらないことば 2-1 「です」「ます」をつけて話してください 「タメ語」は原則として避ける/例外として許される場合 2-2 体は弱っても、子ども扱いはされたくない 幼児扱いは不快という声/普通の大人扱いを 2-3 「トイレ」より「便所」に行きたい 使うことばが違う/時代差のあることば 第3章 オノマトペを上手に使う 3-1 「ごっくんしてください」というタイミングを心得ています オノマトペとは/ベテラン介護士のオノマトペの使い方/「暗黙の了解」で伝わるか/だれもがベテラン介護士になれる? 3-2 「ズキズキ痛む」と「チクチク痛い」の違いが大事です 痛みの表現に有効なオノマトペ/病気と痛みのオノマトペ/介護のオノマトペを生かした精神的なケア 3-3 「ちゃちゃっとやっちゃって」と言われても…… 内輪でしか通じないオノマトペに注意!/オノマトペは外国人にとっては未知の世界/介護現場の国際化とオノマトペ 第4章 わかりやすく話し、わかりやすく書く 4-1 専門用語を使われても…… 家族が違和感を持つ難しいことば/必要なのは相手による使い分け 4-2 略語はわかりません 利用者・家族にはわからない略語/こんな略語は要注意! 4-3 記録に敬語が必要ですか 記録の敬語/記録の中の人を指すことば 4-4 気になる記録のことば 読んだら傷つくことば/冷たいことば 第5章 利用者の気持ちに寄り添うには 5-1 自然な話し方が何よりです 話し方を工夫する/感じのいい声とは/反応のない人には 5-2 たとえその人が認知症であっても 認知症の人にも感情はある/ひとりの人間として 5-3 きちんとしたことばづかいは心が休まります ことばによって理解が生まれる/自分の身に置き換えて 【コラム】現場から 介護と方言 少し古風なことばづかい 良きご近所さんとして 【付録】 介護版 ミニ敬語講座 言い換えたい難しいことば 参考文献 索引 (大修館書店HPより転載) 著者プロフィール 遠藤 織枝 (エンドウ オリエ) 元 文教大学教授。 三枝 令子 (サエグサ レイコ) 元 一橋大学法学研究科教授 神村 初美 (カミムラ ハツミ) ハノイ工業大学外国語学部日本語学科学科長、南富士株式会社ベトナム人材育成特別顧問、国立国語研究所日本語教育研究領域非常勤研究員、首都大学東京人文科学研究科非常勤講師、上智大学言語教育研究センター非常勤講師、「看護と介護の日本語教育研究会」副代表幹事 ISBN 978-4-469-21374-4 四六判 発行 大修館書店 発売日 2019年2月14日
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こんなとき私はどうしてきたか
¥1,760
【中古 帯、カバーに少し汚れあり】 (参考:定価2,000円+税) ☆店長のひと言 「近頃世の中は、“寄り添う”なんて言葉を簡単に使うけれども。」 紹介 はじめて出会ったとき、暴力をふるわれそうになったとき、退院が近づいてきたとき、著者は患者さんにこんな言葉をかけてきた-本書は、二〇〇五年六月〜〇六年十月まで、兵庫県の有馬病院でおこなわれた「医師・看護師合同研修会」での講義内容をまとめたものである。 目次 1 こんなとき私はどう言うか(患者さんと出会ったとき 幻聴を四期に分けて考える 幻聴や妄想を実りあるものにするために 「匙を投げない」ことをどう伝えるか) 2 治療的「暴力」抑制論(患者さんを安全に抑える方法 "手負い"にしてはならない 患者さんにはどう見え、どう聞こえているか ふっと力が抜けるとき) 3 病棟運営についていくつかのヒント(どんな環境が人を苛立たせるのか 人的環境としての「部屋割り」 病棟スタッフの和をどう支えるか 改革時の病棟マネジメント-私の経験から) 4 「病気の山」を下りる(保護室の内と外 山を下りるということ 回復初期はからだに注目 下山のエネルギーを補給する) 5 回復とは、治療とは…(回復期は疲れる 疲れている患者さんに何を言うか 家族の方に知ってほしいこと 「依存」という切り口から 「回復に耐える」ということ) 著者 中井 久夫 1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授。著書として『精神科医がものを書くとき』『隣の病い』『世に棲む患者』『「つながり」の精神病理』『「思春期を考える」ことについて』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『分裂病と人類』(東京大学出版会)、『精神科治療の覚書』『日本の医者』(いずれも日本評論社)、『西欧精神医学背景史』『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』(いずれも、みすず書房)、『治療文化論』(岩波書店))など多数。 ISBN 978-4-260-00457-2 233頁 発行 医学書院 初版発行年月 2007年5月
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自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界
¥2,805
☆店長のひと言 「病気や障害からだけではない生きづらさが見えてくる」 内容紹介 幼児期、学校、就職、出産、老い……生まれてから老いるまでの間に、自閉スペクトラム症の女の子はどんな体験をするのか。自らも当事者の著者が、当事者や家族の証言をもとに描き出す。 目次 【目次】 本書に寄せて 序章 女の子たちも自分が何者なのか知る権利がある 第1章 女の人も自閉スペクトラム症になる ASDには性差がある/男女比はどれくらいか/神経学的特性は男女で異なる/特徴的な行動も違う/子どもの遊びの性差/その他の行動の性差を見る/人懐こくておしゃべり/女の子は自分を隠す 第2章 診断までの道のり 診断を受けるということ/診断基準DSM-5の改訂による影響/臨床医の知識と経験によって診断が大きく変わる/女性はASDと診断されづらい/他の病名がつく場合/女性のASD診断への道のり/女性に特化したASD診断の方法/ASDだと信じてもらえない/正確な診断を受けるために/最初に診断を受けた年齢/なぜ診断するのか?/子どもの診断/成人の診断/診断情報の開示 第3章 この子は何かが違う――乳幼児期 なかなか診断がつかない/女児の診断の遅れ/幼児期の指標/非言語コミュニケーションのなかで気づくこと/発話、言語コミュニケーション、言語理解で感じるずれ/予測できない状況が苦手/遊ぶ様子から見えること/強い関心を示す対象がある/ASDの女の子の典型的な関心対象/おもちゃの選択/広がる空想の世界/食べ物の好みから見えるもの/「女の子らしい」はあまり好まない/睡眠時の特徴/小児期における性自認 第4章 まわりになじめない――子ども時代の関係性 友達や他人とどのように接しているか/大人を好む/同世代との友人関係/観察し、模倣する/物事を共有できない 第5章 変わっていく身体と複雑な友人関係――思春期に出会う困難 何から始めればいいの?/同世代との関係性/難しくなる人間関係/「違い」の自覚/なじもうとする努力/ネットの友達/精神衛生上の問題/特徴が見えなくなる/コミュニケーションと社会的理解/この時期の関心事/変化への対処が難しい/自立スキルを養う/生理と身体の変化 第6章 家の外はカオスーー学校生活に必要な支援 学校でどう過ごすか/就学前(幼稚園・保育園)/物理的環境/教務スタッフ・支援員/決まりのない場所や遊びへのとまどい/小学校/休み時間の難しさ/学習スタイルの特徴/好きな科目・嫌いな科目/教師の対応/どんな環境で過ごしていたか/思春期以降の学校/カレッジ/大学/教育的支援が必要 第7章 大人になってからASDだとわかった女性たち――成人診断がもたらすもの 成人期の診断/診断がついたら何が変わる?/ASDでなければよかった?/もっと早く診断されていればよかった? 第8章 「ASDに見えない」――大人になってからの困難 成人期の特徴と「普通」に見えるということ/成人した女性に見られる特徴/非言語的な特徴/コミュニケーションにおける特徴/共有できない/自己刺激行動をとってしまう/変化や不確実なことへの対応が難しい/空想の世界と想像上の友達/服装の特徴/関心の対象/睡眠/自律スキルを身につけている 第9章 大人の人間関係――友人になるってどういうこと? 友人関係/友人づくりの難しさ/友達の少なさ/友人関係を維持するための努力/友達に求めるもの/惹かれる相手/同性が苦手/ネットの友達に助けられる/友人がいない/社会からの孤立/動物が友達/一人でいることを楽しむ 第10章 男か女かどちらでもないか?――セクシュアリティと性自認 いくつになっても「女らしさ」になじめない/特徴的な性自認/トランスジェンダー/ASDとトランスジェンダーの関係/性別を移行すべきか/性自認の違いに気づいたのはいつ?/カミングアウトするか/支援について/セクシュアリティはどのように決めるか/無性愛者 第11章 好きな人とつながりたい――恋愛・性行為・パートナーシップ 恋愛することの特別な難しさ/恋人候補への強い関心/シグナルを見逃す/パートナー選び/お世話係りとして/感覚的な好み/選択基準がない/独り身を貫く/最初の性的経験/性的暴行を受けるリスクが高い/レイプ/セックスと肉体的なつながり/良好な関係を築ける相手 第12章 子どもを産むとき――妊娠と育児のあれこれ 妊娠・出産・育児から得られる感情/子どもがほしいという気持ち/妊娠/出産/コミュニケーションの問題/感覚刺激を調整する必要性/母乳育児がうまくいく人、いかない人/ASDであり、母親であるということ/新生児期/母親としての劣等感/私の子育て/子どもに恥をかかせる/ASDであることの利点/ASDの子どもを持つ母親として/ASDの母親を持つ子どもたち 第13章 身体の不調とどう付き合うのか――健康で豊かな生活をおくるには 身体的な健康/アレルギー、不耐性、過敏症/アーレン症候群・スコトピック感受性症候群/月経/摂食障害/抑うつ/不安/自傷行為/自殺願望 第14章 こんな働き方をしています――就職するとき 就職するときの難しさ/仕事上の課題/期待される性役割/調整/理想の仕事/治療法と治療計画 第15章 ASDとともに老いてゆく――老後を考える 年齢を重ねることによる変化/高齢者の診断/医療・社会福祉の利用/心身への影響/人付き合いへの影響/加齢のプラス面/ASDのおばあちゃん 第16章 理想の生き方とはどんなもの?――死ぬ前におこなっておきたいこと 第17章 おわりに――あなたはどう生きていく? 訳者あとがき 原注 参考文献 索引 著者 サラ・ヘンドリックス (ヘンドリックス,サラ) 英国にて、自閉スペクトラム症者などを対象とした訓練や、コンサルティング、ビジネスをサポートする団体を運営する。自らも自閉スペクトラム症の診断を受けている。邦訳されている著書に『アスペルガー症候群の人の仕事観』がある。 堀越 英美 (ホリコシ ヒデミ) 1973年生まれ。文筆家。早稲田大学第一文学部卒。著書に『女の子は本当にピンクが好きなのか』『不道徳お母さん講座』『スゴ母列伝』『モヤモヤしている女の子のための読書案内』など、訳書に『世界と科学を変えた52人の女性たち』『ガール・コード』『ギタンジャリ・ラオ STEMで未来は変えられる』など。 (河出書房新社HPより転載) ISBN 978-4-309-25432-6 四六変型判 352頁 発行 河出書房新社 発売日 2021年10月26日