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検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
¥902
☆店長のひと言 「読んだあとに自分の見識がどう変わるか(変われる)どうか。」 内容紹介 「ナチスは良いこともした」という言説は、国内外で定期的に議論の的になり続けている。アウトバーンを建設した、失業率を低下させた、福祉政策を行った――功績とされがちな事象をとりあげ、ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える。 目次 はじめに 第一章 ナチズムとは? 第二章 ヒトラーはいかにして権力を握ったのか? 第三章 ドイツ人は熱狂的にナチ体制を支持していたのか? 第四章 経済回復はナチスのおかげ? 第五章 ナチスは労働者の味方だったのか? 第六章 手厚い家族支援? 第七章 先進的な環境保護政策? 第八章 健康帝国ナチス? おわりに ブックガイド 著者プロフィール 小野寺拓也(オノデラ タクヤ) 1975年生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了. 博士(文学).昭和女子大学人間文化学部専任講師を経て,現在,東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授.専門はドイツ現代史. 著書に『野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」――第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」』(山川出版社),訳書にウルリヒ・ヘルベルト『第三帝国――ある独裁の歴史』(KADOKAWA)などがある. 田野大輔(タノ ダイスケ) 1970年生まれ.京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学.博士(文学).大阪経済大学人間科学部准教授等を経て,現在,甲南大学文学部教授.専門は歴史社会学,ドイツ現代史. 著書に『ファシズムの教室――なぜ集団は暴走するのか』(大月書店),『愛と欲望のナチズム』(講談社),『魅惑する帝国――政治の美学化とナチズム』(名古屋大学出版会)などがある. (岩波書店ホームページより引用) ISBN:978-4-00-271080-8 Cコード:0336 A5判120ページ 発行:岩波書店 発売日: 2023年07月07日
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冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,240円+税) ☆店長のひと言 「道徳と偏見って紙一重ですよね!って言われたらあなたならどう思います?」 内容紹介 拷問、捏造、自白の強要……検事総長賞を受けた名刑事・紅林麻雄はなぜ冤罪を続発させたのか? 圧倒的筆力で人間の業を抉る怪著 著者プロフィール 管賀江留郎(かんが・えるろう) 少年犯罪データベース主宰。書庫に籠もって、ただひたすらに古い文献を読み続ける日々を送っている。著書に『戦前の少年犯罪』。 (Hayakawa Books & Magazinesより転載) ISBN 978-4-15-050574-5 文庫判 688頁 発行 早川書房 発売日 2021年4月28日
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子どもたちへ、今こそ伝える戦争
¥1,000
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,800円+税) ☆店長のひと言 「子どもは戦争に対して受け身でいるしかないということを改めて思い知らされます。」 紹介 この本は、子どもから子どもへのメッセージです。 戦争を日常とした当時の子どもたちから、現代の子どもたちへ、その暮らしと思いが19人それぞれの視点で描かれています。 日々子どもに伝える仕事をしている作家たちによる自分自身の話は、戦争の話をはじめて読むお子さんにも伝わりやすいことでしょう。 小学生のお子さんたちは、ご家族に戦争体験者がいない人が多いと思います。 ぜひご家族でもお読みください。巻末には用語解説、地図、年表などを載せました。 ひとりずつのお話は短く、イラストも入り、読み進めやすくなっています。 戦争の体験は、子どもの本の作家19人のその後の人生に大きな影響を与え、強く生きていく動機になり、表現する仕事を選ばせたと感じます。 子どもの生きる力の素晴らしさ、そして、子どもの心に刻まれる戦争の痕跡の大きさをさまざな視点から伝える1冊です。 著者……長 新太、和歌山 静子、那須 正幹、長野 ヒデ子、おぼ まこと、 立原 えりか、田島 征三、山下 明生、いわむら かずお、三木 卓、 間所 ひさこ、今江 祥智、杉浦 範茂、那須田 稔、井上 洋介、 森山 京、かこ さとし、岡野 薫子、田畑 精一(敬称略) 解説……柳田邦男(ノンフィクション作家) *すべてかき下ろし(長 新太さんを除く) *すべての漢字にふりがなつき *小学3年生から ISBN:978-4-06-219626-0 Cコード:8036 A5判178ページ 発行: 講談社 発売日: 2015年7月17日
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戦争とデータ 死者はいかに数値となったか
¥1,550
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,750円+税) ☆店長のひと言 「もし同じ数値を算出できたとしても一方では成果、一方では被害となる。」 紹介 戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。 戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。 本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。 著者プロフィール 五十嵐元道 (イガラシモトミチ) (著/文) 1984年北海道生まれ。2014年英サセックス大学国際関係学部博士課程修了(D.Phil)。北海道大学大学院法学研究科高等法政教育研究センター助教、日本学術振興会特別研究員(PD)、関西大学政策創造学部准教授を経て、23年より教授。専攻は国際関係論、国際関係史。著書に『支配する人道主義―植民地統治から平和構築まで』(岩波書店、2016年)。共著に『グローバル・ガバナンスの歴史と思想』(有斐閣、2010年)、『EUの規制力』(日本経済評論社、2012年)、『「国際政治学」は終わったのか』(ナカニシヤ出版、2018年)ほか。 ISBN:978-4-12-110140-2 Cコード:1331 四六判280ページ 発行: 中央公論新社 発売日: 2023年7月7日
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プロメテウスの火(始まりの本)
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価3,000円+税) ☆店長のひと言 「原子力の善悪だけで考えるとおかしくなるのでよろしく。」 紹介 ノーベル賞物理学者が原子力を中心に科学の「原罪」を説き、進むべき道を模索する。 目次 1 プロメテウスの火(暗い日の感想(一九五四) 人類と科学-畏怖と欲求の歴史(一九七二) 物質科学にひそむ原罪(一九七六) 科学と現代社会-問題提起(1975)) 2 原子力と科学者(科学と技術がもたらしたもの-原子力の発見(一九六九) 新たなモラルの創造に向けて-科学と人類(一九七五) パグウォッシュ会議の歴史(一九六二) 核抑止を超えて(湯川・朝永宣言)(1975)) 3 科学技術と国策(座談会 日本の原子力研究をどう進めるか(一九五四) 座談会 日本の原子力研究はどこまできたか(一九五四) 座談会 科学技術振興と科学の役割(一九五九)) 朝永 振一郎(著)、江沢 洋(編) ISBN:978-4-622-08354-2 271ページ 発行:みすず書房 初版年月日: 2012年6月
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ロシア点描 ーまちかどから見るプーチン帝国の素顔ー
¥1,350
【中古 帯に小さな損傷あり(画像参照) 】 (参考:定価1,600円+税) ☆店長のひと言 「私たちは兵力よりもまず国民を知るべきではないだろうか。」 内容紹介 「ロシアとロシア人の魅力を、衣食住の面から伝えたい」という本書の内容は、プーチン大統領の蛮行によってその色合いを変えた。新型コロナウイルスの蔓延下、ロシアを観光で訪れることはかなわない。何より頭をよぎるのは突然、ロシア軍の攻撃によって同胞を失い、住む家、町、国を離れざるをえなくなったウクライナ人の悲しみだ。日本人のロシアやロシア人に対するイメージも、好ましくないものに転じたかもしれない。 しかし、だからこそこの本を手に取っていただきたい。もちろん「ロシア政府とロシア人は別」と簡単に割り切ることはできない。では両者の関係がどうなっているのかということを、なるべく柔らかく、わかりやすく説き、「ロシアという国は何か」について、理解を深める必要がある。 著者は執筆にあたり、次のように語った。「自分のロシアへの『愛』を伝える作品にしたい」。その真意を、一人でも多くの読者に感じていただければ幸いである。 著者プロフィール 小泉 悠 (コイズミ ユウ) 1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(政治学修士)。民間企業、外務省専門分析員、未来工学研究所研究員、国立国会図書館非常勤調査員などを経て2019年から東京大学先端科学技術研究センター特任助教、現在は専任講師。専門はロシアの軍事・安全保障。主著に『軍事大国ロシア』(作品社)、『「帝国」ロシアの地政学──「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版、2019年サントリー学芸賞受賞)、『現代ロシアの軍事戦略』(ちくま新書)、『ロシア点描』(PHP研究所)、『ウクライナ戦争の200日』(文春新書)等。 ISBN 978-4-569-85185-3 四六判 192頁 発行 PHP研究所 発売日 2022年4月20日
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もの食う人びと
¥300
【中古 状態きれい】 (参考:定価720円+税) ☆店長のひと言 「新聞に連載していたとき読んでいました。過酷な状況と食事の描写の対比が衝撃でした。 紹介 バングラデシュで、旧ユーゴで、ソマリアで、チェルノブイリで…人びとはいま、なにを食べ、考えているか。熟達の記者・芥川賞作家の著者が、世界の飢餓線上を彷徨い、ともに食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、驚愕と感動のドラマ。現代報道の壁を突破し抜いた、世紀末の食の黙示録。文庫化に際し、新たに書き下ろし独白とカラー写真を収録。 目次 旅立つ前に 残飯を食らう 食いものの恨み ピナトゥボの失われた味 塀の中の食事 食とネオナチ 黒を食う モガディシオ炎熱日誌 麗しのコーヒー・ロード バナナ畑に星が降る 兵士はなぜ死んだのか 禁断の森 チェロ弾きの少女 儒者に食事作法を学ぶ 背番号27の孤独な戦い ある日あの記憶を殺しに〔ほか〕 著者プロフィール 辺見 庸 (ヘンミ ヨウ) (著) 小説家、ジャーナリスト、詩人。元共同通信記者。宮城県石巻市出身。宮城県石巻高等学校を卒業後、早稲田大学第二文学部社会専修へ進学。同学を卒業後、共同通信社に入社し、北京、ハノイなどで特派員を務めた。北京特派員として派遣されていた1979年には『近代化を進める中国に関する報道』で新聞協会賞を受賞。1991年、外信部次長を務めながら書き上げた『自動起床装置』を発表し第105回芥川賞を受賞。 ISBN:978-4-04-341701-8 Cコード:0195 文庫判 368ページ 発行:KADOKAWA 発売日: 1997年06月20日
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沖縄文化論 忘れられた日本
¥530
【中古 状態きれい】 (参考:定価686円+税) ☆店長のひと言 「私が知っていたのは岡本太郎のほんの一面でしかありませんでした。」 紹介 苛酷な歴史の波に翻弄されながらも、現代のわれわれが見失った古代日本の息吹きを今日まで脈々と伝える沖縄の民俗。その根源に秘められた悲しく美しい島民の魂を、画家の眼と詩人の直感で見事に把えた、毎日出版文化賞受賞の名著。 目次 沖縄の肌ざわり 「何もないこと」の眩暈 八重山の悲歌 踊る島 神と木と石 ちゅらかさの伝統 結語 神々の島久高島 本土復帰にあたって 著者プロフィール 岡本 太郎 (オカモト タロウ) (著/文) 1911年生まれ。29年に渡仏し、抽象芸術運動に参加。パリ大学で哲学、社会学、民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年に帰国し、戦後、前衛芸術運動を展開。50年代からは日本文化を独自の視点からとらえなおす論考を精力的に発表したほか、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)などの紀行を著した。70年、大阪万博で《太陽の塔》を制作。さまざまなメディアで発言を続け、「芸術は爆発だ!」などの名言を残した。1996年没。その存在は現在も若者たちを触発し続けている。 ISBN 978-4-12-202620-9 261頁 発行 中央公論社 初版発行年月 1996年6月
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天路の旅人
¥1,450
【中古 カバーに少し傷みあり(画像参照)】 (参考:定価: 2,400円+税) ☆店長のひと言 「本の厚みが旅の厚み」 紹介 「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」。「旅」の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション。第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。 著者プロフィール 沢木 耕太郎 (サワキ コウタロウ) (著/文) さわきこうたろう 作家。 1947年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、93年『深夜特急第三便』でJTB紀行文学大賞、2003年それまでの作家活動に対して菊池寛賞、06年 『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。近著に、短編小説集『あなたがいる場所』、エッセイ集『ポーカー・フェース』、児童書『月の少年』、絵本『わるいことがしたい!』などがある。 ISBN:978-4-10-327523-7 Cコード:0095 四六変型判576ページ 発行: 新潮社 初版年月日: 2022年10月25日
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医師が本当に伝えたい 12歳までの育児の真実 親子の身体と心を守るエビデンス
¥1,980
☆店長のひと言 「親でも子でもなく、“親子”の身体と心を守るというのがポイント。過去の私と母にエビデンスあげたい。」 紹介 ★睡眠トレーニング(ネントレ)は赤ちゃんの脳に有害? ★子どものワクチンについて知っておくべきことは? ★母親が仕事をすることが子どもに与える影響は? ★親の性格が子どもに与える影響とは? 子育てに関する根拠のない神話には、はっきりNOを。 答えのない問いには、考え方や行動のヒントを。母親についての疫学研究を行い、子どもの医療や社会問題に関するSNSでの発信が子育て層に圧倒的支持を集める小児科医・新生児科医の今西洋介氏(ふらいと先生)が、12歳までのお子さんの育児に役立つ「エビデンスにもとづく子育ての最新知識」を、1冊の本にまとめました。 赤ちゃんの睡眠トレーニングから子どもの食事指導、ワクチン、保育園vs幼稚園問題、そして子どもへの性被害を防ぐ方法まで。注目のメールマガジン「ふらいと先生のニュースレター」で紹介されたトピックの中から、特に反響の大きかったテーマを厳選し、新たな書下ろしも加えて再構成。 海外の研究論文や専門情報に裏付けられた最先端の子どもの医学情報を温かなメッセージとともにわかりやすく届ける本書は、日々子育てに奮闘するお父さん、お母さんにとって大きな力となるはずです。 目次 第1章 0歳~5歳までに知っておきたい真実 ― 未就学児のエビデンス ● 母親の仕事が子どもに与える影響―3歳児神話を科学的に検証する ● なぜ子どもの睡眠に気を配るべきか―子どもの睡眠① ● 「子どもが寝ない」に親ができる対策―子どもの睡眠② など 第2章 6歳~12歳までに知っておきたい真実 ― 学童期のエビデンス ●わが子を「いじめっ子」にしないために親にできること ● 「男の子は父親から学び、女の子は母親から学ぶ」説は本当か ● 親は子どもにどこまで厳しくするべきか など 第3章 妊娠期~ 出産までに知っておきたい真実 ― プレママ・プレパパのためのエビデンス ● 「母性愛神話」を科学的に検証する ● 無痛分娩って本当のところどうなの?―研究からわかること ● 胎教は行うべき? その効果は? など 著者プロフィール 今西洋介 (イマニシヨウスケ) (著) 小児科医・新生児科医。日本小児科学会専門医/日本周産期・新生児医学会新生児専門医。医学博士(公衆衛生学)。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。小児公衆衛生学者。富山大学医学部卒業後、都市部や地方のNICU(新生児集中治療室)で新生児医療に従事。主な著書に『新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと?」答えます』(西東社、監修)、『小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害』(集英社インターナショナル)ほか多数。 ISBN:978-4-296-00243-6 Cコード:0077 四六判272ページ 発行: 日経BP 発売日: 2025年4月25日
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肉食の哲学
¥1,500
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「人間が本当に欲しているのは肉じゃなくて血なのではないだろうか。」 紹介 肉食は私たちの〈原罪〉なのか? 過激化するベジタリアン(ビーガン)の論理の危うさを暴き、カニバリズムや人工肉の哲学的意味の議論を通じ、「肉食は我々の義務である」と語る刺激的な哲学エッセイ。動物行動学から哲学へと横断する注目の著者ドミニク・レステルの初邦訳。 著者は語る。 「菜食主義とは、我が身を神になぞらえる人間の思い上がりである。そこには動物への愛など存在しない──。」 肉食は残酷だ、タンパク質は動物から摂らなくても十分だ……。 食肉加工場の襲撃など、テロリズムにまで過激化するビーガンの主張に、 どことなくいかがわしいものを感じるのはなぜだろうか。 人工肉や臓器移植、植物の知性、遺伝子組み換え、動物解放論など、 菜食主義をめぐるさまざまなトピックスに触れながら、 この世界で私たち人間とはいかなる存在なのか、自在に論じる注目の1冊。 目次 アペリティフに代えて アミューズ 倫理的ベジタリアンをどのように捉えるか オードブル ベジタリアン実践小史 一皿目のメインディッシュ 二皿目のメインディッシュ 肉食者の倫理 デザートに代えて 日本語版へのあとがき 訳者あとがき 著者プロフィール ドミニク・レステル (ドミニク レステル) (著/文) 1961年生まれ。哲学者、動物行動学者。動物行動学を起点に人間と動物や機械の関係について論じている。主な著書に『動物性 ヒトという身分に関する試論』(L’Animalité: Essai sur le statut de l’humain, 1996)、『文化の動物的起源』(Les Origines animales de la culture, 2001)、『ヒトは何の役に立つのか』(À quoi sert l’homme?, 2015)などがある。 ISBN:978-4-86528-279-5 Cコード:0010 四六判172ページ 発行: 左右社 初版年月日: 2020年6月30日
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熱狂と欲望のヘルシーフード
¥400
SOLD OUT
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,800円+税) ☆店長のひと言 「もっとお米をちょうだい!」 紹介 老若男女、いつの時代も変わらない欲求として存在する「健康でありたい」という願い。 いつまでも元気でいたい、痩せて健康的になりたい……。その「健康欲」が、これまで幾度となく健康食品やダイエットのブームを起こしてきた。 流行食を追い、「ファッションフード」という言葉を生み出した著者が健康をめぐる食文化史、メディア史という観点から、「ヘルシーフード」の流行を振り返る。 ●米、肉、牛乳は体にいいのか悪いのか ●社会の空気を映し出す栄養ドリンクのキャッチコピー ●トクホ、機能性表示食品の流行と定着 ●いくつ試した?朝バナナダイエット、納豆ダイエット…… ●すっかり定着しつつある糖質制限ダイエット ●アルコール飲料にも波及する健康志向 ●はやり病とはやりの食べ物の関係 目次 第1章 繰り返される「体にいい・悪い」論争 オートミール、大豆ミート、植物性ミルクブームと嫌われがちな米、肉、牛乳/ ずっと昔から存在した「体にいい・体に悪い」論争/主食をめぐる論争と牛乳有害説/ どちらが長生き食品? 平成に過熱した菜食・肉食論争/“空前”と呼ばれる肉ブームの到来/ ベジタリアンとヴィーガンはどう違う/よみがえりつつある酸性食品とアルカリ食品/ 「自然=善、人工=悪」の構図が確立した高度経済成長期/「食品は『裏側』を見てから買いましょう」/ 規制される食品添加物の「無添加」「不使用」表示/嫌中感情をエスカレートさせた「中国毒食品」/ 「オイル論争」マーガリンが健康な油から悪い油に 第2章 こんなもの、はやりました。~健康食品流行クロニクル 病的なまでの健康ブームが続いた平成時代/平成不況とはびこるフードファディズム/ 民間療法から出現したドリンクタイプの健康食品たち/藁をもつかむ人をあざむいた「ヨーグルトきのこ」と「野菜スープ」/ テレビから生まれた健康食品たち/死亡事故や捏造事件……信用できない健康食品/ 超高齢社会の縮図、アンチエイジングの一大ブーム/アメリカからやって来た「スーパーフード」/ 「柳の下のドジョウ」がうようよ、医者の教える食事本がまたブームに/アンプル剤にはじまった栄養ドリンクの第1次ブーム/ 栄養ドリンクのキャッチフレーズから見える社会の空気/「癒し」ブームとマクロビオティックの逆輸入/ はやり病とはやりの食べ物の相関関係/コロナでますます人気の「免疫力アップ」と「睡眠の質向上」/ アルコール飲料にまで影響を与える健康志向 第3章 「トクホ」「機能性表示食品」の流行と定着 食品の「第3の機能」発見、「機能性食品」の誕生/最初の機能性ドリンク「ファイブミニ」の衝撃度/ ファイブミニに続け! 新しい機能性食品たち/ついに成立した「特定保健用食品」制度と、厳しかった門出/ アメリカの外圧で解禁されたサプリメント/薬じゃないけど効果抜群? 過熱するサプリメント市場/ 一世を風靡したアンチエイジングのサプリメント/ついに健康が国民の義務に! 「トクホ」の時代がやって来た/ 吹き荒れる「メタボ特需」、トクホ飲料が大ヒット/エコナショックを救った史上初のトクホコーラ/ 健康より経済優先? 「機能性表示食品」制度スタート/だれもが科学的根拠と安全性を検索できる/ やっぱりひざに効かなかったグルコサミン/免疫を向上させ、メンタルも上げる「腸内環境改善」大ブーム 第4章 科学は食と健康にどれだけ役に立ってきたのか 注目集める「フードテック」/「守り」から「攻め」に、健康法の転換/マクロビオティックのルーツ「化学的食養長寿論」/ 血液型・遺伝子・脳科学は三大疑似科学/もう見過ごせない! 声を上げはじめた科学者たち/ 疑似科学がのさばる健康食品の世界/なぜ人はあやしげな理論にたやすくだまされてしまうのか?/ 自分の健康にとって、健康食品が本当に必要か考えてみよう/SGDsから考える食品ロスと食品不足問題/ 「もったいない」を減らすためにできること/遺伝子組換え食品とゲノム編集食品、どう違うのか?/ 「たんぱく質危機」が世界を襲う/1960年代、すでに実用化しつつあった「夢の人工肉」/ 限りなく肉の味と食感に近づいた植物肉/進化する培養肉、昆虫食、完全栄養食 第5章 ダイエット狂騒曲 20代女性の5人に1人は「痩せすぎ」/ファッションの流行と痩身志向の深い関係/高度経済成長の終焉とダイエットの流行/ ステマの元祖、バイブル本とバイブル商法/次々と登場したおかしな笑えるタレントダイエット/ 科学的な注釈がつくようになった単品ダイエット/ついに痩せるクスリ登場! ダイエットサプリ/死を招く危険なダイエット/ まだまだあります、単品ダイエット/体内の見える化を進めた体重計と体脂肪計/社会現象になったタニタのダイエット定食 第6章 新時代のダイエット 厳しすぎる? 日本のメタボ基準/ダイエットのパラダイム転換はじまる/徹底した自己管理「レコーディングダイエット」/ 痩せていないと損する「見た目主義社会」/1日1食ダイエットで20歳若返る!?/お腹がグーと鳴ると活性化する遺伝子/ 世界の最新ダイエットはホルモンコントロールが鍵/「これまでのダイエットは全部間違い!」/ 1日おきに断食する「間欠的ファスティング」/もはや糖尿病は日本男性の国民病/アトキンスダイエット、低GIダイエットとは?/ 糖尿病の治療食としてスタートした糖質制限/主食さえ抜けばなんでも食べられる、前代未聞のダイエット/ 「糖質制限食こそが人類本来の食生活だ」と主張/糖質制限で得られる新しい自分になった達成感/ 糖質制限で得られる新しい自分になった達成感/加工食品と外食メニューにも糖質オフが進出/ドーパミンが人類に穀物を栽培させた?/ 原始人の食生活で痩せる「パレオダイエット」/もはや人体改造の領域?「ケトダイエット」/ 本当に必要な人は少ない「グルテンフリーダイエット」/「日本型食生活は最強の長寿ダイエット食」?/ダイエットはカスタマイズの時代へ ISBN:978-4-86310-267-5 Cコード:0039 四六判272ページ 発行: ウェッジ 発売日: 2023年8月19日
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現代彫刻アンソロジー
¥2,500
【中古 裏表紙に汚れあり(画像参照)】 (参考:定価2,800円+税) ☆店長のひと言 「おおお!写真からでも生命エネルギーを感じるぅぅ!」 内容紹介 密かに凄い! 次代を担う彫刻家がここに集結。実力派の中堅から気鋭の若手まで18名の彫刻家を厳選しました。 ▼掲載作家 稲葉友宏、岩崎永人、大石雪野、大森暁生、小谷元彦、金巻芳俊、須田悦弘、棚田康司、土屋仁応、中里勇太、七搦綾乃、名和晃平、はしもとみお、福田亨、前原冬樹、三沢厚彦、森淳一、吉田泰一郎 ▼Pick UP 死の淵から生還した彫刻家の作品群 小谷元彦 彫刻家が蘇らせる大日如来像 大森暁生 ▼コラム 彫刻、その手がかりを求めて 小田原のどか 彫刻と見世物のあいだ 冨澤治子 超絶技巧はなぜ人気なのか? ?刀知子 (芸術新聞社HPより) ISBN:978-4-87586-579-7 Cコード:0071 B5判132ページ 発行: 芸術新聞社 書店発売日: 2020年4月24日
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しごとば 東京スカイツリー
¥1,200
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,800円+税) ☆店長のひと言 「無機質と思っていたスカイツリーがこんなにも人間味が溢れているなんて…!」 紹介 歴史的なプロジェクトを支える、15の職業と、そのしごとばを大公開!スカイツリーが完成するまでの建築過程や、タワーの秘密も満載。豪華しかけページには、「スカイツリー大解剖図」も収録。 【収録職業】 設計士/鉄工員/現場監督と職人/クレーンオペレーター/照明コンサルタント/エレベーター工/広報/地元の人びと ISBN:978-4-89309-542-8 Cコード:8771 288×224mm 48ページ 発行: ブロンズ新社 発売日: 2012年4月20日
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LISTEN.
¥2,900
【中古 状態きれい】 (参考:価格: 4,000円+税) ☆店長のひと言 「山口智子ぉ?あの女優のぉ??などと舐めた態度をとった人、きっと後悔します。(私です)」 紹介 大地に根づいた音楽から感じる「生」のエネルギー、 心に残った人々との出会い。 旅によって生まれた音と魂との共鳴を 俳優・山口智子が綴る、音の千夜一夜。 山口智子のライフワークである、未来へ伝えたい「地球の音楽」を映像ライブラリーに収めるプロジェクト“LISTEN.”。 10年にわたって26か国を巡り、250曲を越す曲を収録してきたその旅の記憶を、美しい地球の風景や、人々の営みの記録とともに綴ります。 音楽家たちによるオリジナル演奏シーンを捉えた動画二次元バーコードも多数収録! 目次 第1章 馬力 horse power 祝福 マジャルへの旅 融け合うもの 音で世界を感じる旅01-東と西が出会う地で 音で世界を感じる旅02-流浪の旅路 バルカンブラスの聖地 音で世界を感じる旅03-音の力 フラメンコ愛 第2章 哀歌 elegy ゆりかご 天に舞う 港のエレジー 音で世界を感じる旅04-悲しみつくすための歌 アズレージョの青 第3章 結束 unity 歌を贈る 再生のカーニバル 音で世界を感じる旅05-結束のハーモニー 第4章 時の旅 time travel サルデーニャ島 火祭り 音で世界を感じる旅06-時を駆ける島 第5章 風 wind ガウチョへの道 音で世界を感じる旅07ー流離の歌人 縄文再再発見 音で世界を感じる旅08ー新大陸の鼓動 第6章 息 breath 北へ サーミ 音で世界を感じる旅09ー北に生きる知恵 第7章 門 portal 夏至祭 音で世界を感じる旅10ー時の刷新 ポンガロー、ポンガル! ネパール探訪 音で世界を感じる旅11ー回帰 第8章 旅は道連れ 著者プロフィール 山口 智子 (ヤマグチ トモコ) (著/文) 俳優。出演作品は1988年NHK連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」、「ダブルキッチン」、「スウィート・ホーム」、「29歳のクリスマス」、「王様のレストラン」、「ロングバケーション」、「ハロー張りネズミ」、「なつぞら」、 「監察医 朝顔」など。著書:『手紙の行方』、『反省文ハワイ』(ロッキング・オン)、『名も知らぬ遠き島より』(筑摩書房)、『掛けたくなる軸』(朝日新聞出版)ほか。 ISBN:978-4-910790-06-0 Cコード:0073 A5変型判 636ページ 発行: 生きのびるブックス 初版年月日: 2022年9月28日
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校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる
¥2,200
SOLD OUT
☆店長のひと言 「私にも赤ペン入れてください!!」 紹介 言葉のあるところには、すべて校正がある。 世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。 マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。 校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。 目次 はじめに 1 マンガ 講談社校閲部 2 レシピ レタスクラブ(KADOKAWA LifeDesign) 3 テレビ タイトルアート 4 辞書 境田稔信 5 ウェブ ヴェリタ 6 法律書 有斐閣法律編集局校閲部 7 スクール 日本エディタースクール 8 地図 平凡社地図出版 9 新聞 毎日新聞社校閲センター 10 商業印刷物 タクトシステム 11 雑誌 BRUTUS(マガジンハウス) 参考文献 より校正・校閲を知るためのブックリスト おわりに 著者プロフィール 牟田都子 (ムタサトコ) (著/文) 1977年、東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。著書に『文にあたる』(亜紀書房)、共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)。 ISBN:978-4-87758-868-7 Cコード:0095 A5変型判144ページ 発行: KTC中央出版 書店発売日: 2024年12月24日
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日本遺産神宿る巨樹
¥3,550
【中古 状態きれい】 (参考:定価3,800円+税) ☆店長のひと言 「ページ開けたら巨樹ビームとんできます。」 巨樹の巨匠がとらえた「最後の癒し」156の神々しき雄姿 峯長瀬の大欅/北金ヶ沢の銀杏/大久保の檜/弘前城の松/建長寺の柏槙/志布志の大楠/子安地蔵尊桂/称名寺の椎の木/神代杉/恩徳寺の結び伊吹/合戦場の枝垂れ桜 奇跡の盆栽 知られざる巨樹の郷・最上 千年の命・屋久杉…… 数千年の間、森の列島を守り続けた生命の尊厳 桂(カツラ)/欅(ケヤキ)/樫(カシ)/榧(カヤ)/橅(ブナ)/檜(ヒノキ)/椹(サワラ)/椎(シイ)/栗(クリ)/栃(トチ)/椨(タブ)/伊吹(イブキ)/椋(ムク)/一位(イチイ)/榎(エノキ)/松(マツ)/赤秀(アコウ)/楠(クス)/銀杏(イチョウ)/杉(スギ)/桜(サクラ) 著者プロフィール 撮影:吉田 繁 https://shigeruyoshida.tokyo/index.html 文:蟹江 節子 https://kanie.work/ ISBN 978-4-06-217456-5 判型 A4変型 160ページ 発行 講談社 発売日 2012年01月31日
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見えないスポーツ図鑑
¥1,500
【中古 表紙に汚れあり(画像参照)】 (参考:定価2,000円+税) ☆店長のひと言 「見た目をコピーしてもうまくいかないのって、こういうことなんでしょうね。」 紹介 研究者たちが考えていることって――実はめちゃくちゃ面白い。 抱腹絶倒&試行錯誤の「本邦初」、研究ドキュメンタリー 視覚障害者の方々にスポーツの臨場感をどう伝えるか、から始まった研究は「スポーツ」を翻訳することに向かった。 研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。 しかし、そんなことでは研究者は諦めない! 思わぬアイディアから方向を転換し、十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで「人力VR」の開発に挑むことに!? 【各氏、推薦!】 相馬千秋氏(アートプロデューサー) ゲーム性、緊張感、駆け引き、速度、バランス……スポーツを「翻訳」すると、それはもはやアート!誰かのからだに創造的に憑依するための、身体感覚翻訳マニュアル、決定版。 太田雄貴氏(公益社団法人日本フェンシング協会会長) フェンシングの翻訳なんて……できるんだ! 競技者の間でも話題沸騰。さっそくアルファベットを揃えました。 稲見昌彦氏(東京大学総長補佐・教授/超人スポーツ協会代表理事) 「見ることは信じること(Seeing is Believing)」という諺、実は「感じることこそ真実(but Feeling is the Truth)」と続く。 本書は、スポーツを見ることの背後にある、本質(バーチャリティ)に迫ります。 目次 はじめに――伊藤亜紗 第1章:ラグビーを翻訳する――古川拓生 第2章:アーチェリーを翻訳する――高井秀明 第3章:体操を翻訳する――水島宏一 第4章:卓球を翻訳する――吉田和人 第5章:テニスを翻訳する――遠藤 愛 第6章:セーリングを翻訳する――久保田秀明 第7章:フェンシングを翻訳する――千田健太 第8章:柔道を翻訳する――石井孝法 第9章:サッカーを翻訳する――堀野博幸 第10章:野球を翻訳する――福田岳洋 おうちで翻訳 おわりに――渡邊淳司 あとがき――林阿希子 https://www.parasapo.tokyo/topics/101110 著者プロフィール 伊藤亜紗 (イトウアサ) (著/文) 美学者。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター/リベラルアーツ研究教育院准教授。MIT客員研究員(2019)。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(2015、光文社)、『どもる体』(2018、医学書院)、『記憶する体』(2019、春秋社)、『手の倫理』(講談社、近日刊行)など。 渡邊淳司 (ワタナベジュンジ) (著/文) NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員(NTTサービスエボリューション研究所2020エポックメイキングプロジェクト 兼任)。主著に『情報を生み出す触覚の知性』(2014、化学同人、毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)、『情報環世界』(2019、NTT出版、共著)、『表現する認知科学』(2020、新曜社)など。文化庁メディア芸術祭での受賞、Ars Electronica Prixでの受賞や審査員等、表現・体験領域での活動にも関わる。 林阿希子 (ハヤシアキコ) (著/文) NTTサービスエボリューション研究所 2020エポックメイキングプロジェクト 主任研究員。大阪大学大学院生命機能研究科修了。 人間中心設計の研究者として、高齢者向けウェブデザインの研究や、空港での人流誘導サインの実証実験、物体認識技術を用いた展示会アプリの開発等に携わる。ユーザの心理・行動モデルの研究を行う一方で、実サービス化に向けた体験創造を行う 。 共著に『ウェブユニバーサルデザイン』(2014、近代科学社)。 ISBN:978-4-7949-7192-0 Cコード:0095 四六判312ページ 発行: 晶文社 初版年月日: 2020年10月10日
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幻肢痛日記
¥2,090
☆店長のひと言 「大切なものほど失ってから気付くのと似ていると言えないでしょうか。」 内容紹介 切断した筈なのに、足のあった場所が痛む。「ない」のに「痛い」とはどういうことだろう? 右足を失った「僕」が経験した不思議な現象、幻肢痛から考えた、わからないものについての記録。 (河出書房新社ホームページより引用) https://bookandbeer.com/event/bb241118a/ 著者プロフィール 青木 彬 (アオキ アキラ) (著/文) 1989年生。キュレーター。首都大学東京インダストリアルアートコース卒。アートを「よりよく生きるための術」と捉えアーティストや企業等と協同しアートプロジェクトを企画。著書に『素が出るワークショップ』。 ISBN:978-4-309-23162-4 Cコード:0036 四六判200ページ 発行: 河出書房新社 初版年月日: 2024年10月25日
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夜明けを待つ
¥1,980
紹介 生と死を見つめ続けてきたノンフィクション作家の原点がここに! 私たちは10年という長い年月を、とことん「死」に向き合って生きてきた。 しかし、その果てにつかみとったのは、「死」の実相ではない。 そこに見えたのは、ただ「生きていくこと」の意味だ。 親は死してまで、子に大切なことを教えてくれる。 (第1章「『死』が教えてくれること」より) 家族、病、看取り、移民、宗教……。 小さき声に寄り添うことで、大きなものが見えてくる。 『エンジェルフライト』『紙つなげ!』『エンド・オブ・ライフ』『ボーダー』……。 読む者の心を揺さぶる数々のノンフィクションの原点は、 佐々涼子の人生そのものにあった。 ここ10年に書き溜めてきたエッセイとルポルタージュから厳選! 著者初の作品集。 (目次より抜粋) 第1章 エッセイ 「死」が教えてくれること 夜明けのタクシー 体はぜんぶ知っている 今宵は空の旅を 命は形を変えて この世の通路 幸福への意思 もう待たなくていい ダイエット ハノイの女たち 未来は未定 夜明けを待つ 痛みの戒め 柿の色 ひろちゃん 和製フォレスト・ガンプ 誰にもわからない トンネルの中 スーツケース 梅酒 ばあばの手作り餃子 縁は異なもの 第2章 ルポルタージュ ダブルリミテッド1 サバイバル・ジャパニーズ ダブルリミテッド2 看取りのことば ダブルリミテッド3 移動する子どもたち ダブルリミテッド4 言葉は単なる道具ではない 会えない旅 禅はひとつ先の未来を予言するか 悟らない オウム以外の人々 遅効性のくすり 佐々涼子(ささ りょうこ) ノンフィクション作家。1968年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒。日本語教師を経てフリーライターに。2012年、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞。2014年に上梓した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)は、紀伊國屋書店キノベス!第1位、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR第1位、新風賞特別賞などに、2020年の『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)は、Yahoo!ニュース|本屋大賞2020年 ノンフィクション本大賞に輝いた。他の著書に『ボーダー 移民と難民』(集英社インターナショナル)など。 2024年9月、悪性脳腫瘍のため横浜市戸塚区の自宅で死去。56歳没 ISBN:978-4-7976-7438-5 Cコード:0095 四六判 272ページ 発行: 集英社インターナショナル 発売日: 2023年11月24日
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ハーブとスパイス使い方&香りのテクニック 人気シェフが教える
¥1,250
【バーゲンブック※】 (参考:定価3,000円+税) ☆店長のひと言 「どうも。スパイシー店長です。」 紹介 人の記憶に残るのは、香りとうま味。香りを意識することで料理がかわる!プロのハーブとスパイスの使い方&香りのテクニックをお伝えします。 【本書で紹介されている料理の一部】 Le Mange-Tout ル・マンジュ・トゥー 谷 昇 オマールエビのムニエル ペルノーとバニラのソース ヒラメのポワレ、ヒラメのセビーチェ 鴨胸肉のポワレ 黒コショウ風味 香草のサラダ&ピュレ 他 Piatto Suzuki ピアット スズキ 鈴木弥平 ハマグリのオレガノバター焼き ウイキョウとイワシのラザニア 真カジキの香草マリネ ウズラの香草詰めロースト 他 Le Coq ル・コック 比留間光弘 南の島豚のジャンポン グリーントマトのガスパッチョ ノルウェーサーモンのスモーク タマネギのマーマレード 他 Signifiant Signifie 志賀勝栄 ローズマリーのパン タイムのパン ラベンダーのパン Passa a Passo 有馬邦明 サルスィッチャ 貝のマリネ カブのズベッタ 赤ワインのリゾット 他 Ne Plus Ultra 伊藤学 レモングラスシャンパン ホット・バター・ラム スパイスハーブチョコレート ダーク&エンペラーXO 豚ロースの香草ハム炭火焼&ゲベルツトルミナール 他 (旭屋出版 ホームページより引用) https://asahiya-jp.com/book/9784751111161/ ISBN:978-4-7511-1116-1 AB判 183ページ 発行: 旭屋 初版年月日: 2014年11月1日 ※バーゲンブック(自由価格本)とは、出版社の意思で定価販売ではなく、割引販売できる未使用の本・雑誌のことです。通常本と区別するため裏表紙にシールが貼ってあります。
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野鳥と木の実ハンドブック
¥1,540
☆店長のひと言 「虎に翼、野鳥に木の実」 紹介 草の実も加えてパワーアップ。野鳥と木の実の観察を楽しもう! 木の実をヒントに鳥を楽しむ本。改訂版では鳥がよく食べる草の実も加え,木の実93種,草の実16種を掲載。実際の観察に役立つよう,木の実は赤や黒などの色別に並べ,鳥が食べる時期と実の色の変化を示す色変わりバーを掲載。どのくらい鳥に好まれるか,その実は人が食べてもおいしいのかといったユニークな解説を収録。 ・ 前著「野鳥と木の実ハンドブック」の増補改訂版です。木の実は14種増えて93種,さらに新しく野鳥がよく食べる草の実16種を加えています。 ・ 前著の使いやすさはそのままに,掲載順は色ごとに,植物の最新の分類に合わせました。また,デザインを一新して実の色の区分けをわかりやすくしました。写真はその多くが新しいものになり,特によく鳥が食べる木の実(カキノキ,ムクノキ,エノキなど)はページを増やしてさまざまな鳥が食べている様子を写真で紹介しています。 ・ 解説文も新しくなり,叶内氏の観察経験がふんだんに盛り込まれています。前著で好評だった,叶内氏本人が実際に木の実を食べたときの感想などを「memo」として独立した見出しを立てました。 ・ 鳥が食べはじめる時期と木の実の色の変化を視覚的に示した「色変わりバー」は新規の掲載種でも掲載しており,観察をよりアシストしてくれます。 ・ 造園業に携わっていた叶内氏の経験を活かした「野鳥が来る庭づくり」,目的の鳥がよく来る木の実がすぐわかる「野鳥・木の実Index」も情報を更新して掲載しています。 目次 2 この本の特徴 3 使いかた (赤色の木の実) 4 カキノキ 6 ナナカマド 8 ガジュマル 9 ホソバイヌビワ 10 トキワサンザシ 11 タチバナモドキ 12 ヤマザクラ類 13 ノイバラ 14 ハナミズキ 16 ズミ 17 エゾノコリンゴ 18 ホオノキ 19 コブシ 20 カナメモチ 21 カマツカ 22 マユミ 23 モッコク 24 イイギリ 25 クロガネモチ 26 マサキ 27 ツルマサキ 28 ヤマモモ ・ サンゴジュ 29 ツルウメモドキ ・ ウメモドキ 30 ガマズミ ・ ニワトコ 31 タラヨウ ・ シロダモ 32 ヤマボウシ ・ サンシュユ 33 アキグミ ・ ナツグミ 34 センリョウ ・ マンリョウ 35 トベラ ・ サネカズラ 36 メギ ・ ナンテン 37 ニシキギ ・ ツリバナ 38 イチイ ・ ヒメコウゾ 39 アオキ ・ クコ 40 キンギンボク ・ カンボク 41 ベニシタン ・ ソヨゴ 42 サルトリイバラ ・ ウグイスカグラ 43 ナワシロイチゴ ・ フユイチゴ (黒色の木の実) 44 ムクノキ 46 ミズキ 48 クマノミズキ 50 キハダ 52 ヤマグワ 54 アカメガシワ 55 カラスザンショウ 56 サンショウ 57 タラノキ 58 トウネズミモチ 59 イヌツゲ 60 クスノキ 61 サカキ 62 ヒサカキ 63 キヅタ 64 ゴンズイ 65 イボタ 66 ユズリハ ・ ヤマブドウ (紫~青色の木の実) 67 ムラサキシキブ 68 サワフタギ ・ ノブドウ 69 クサギ/アマクサギ (茶色の木の実) 70 エノキ 72 ハゼノキ 73 ウルシ 74 ヌルデ 75 エゴノキ 76 ハンノキ 77 ヤマハギ 78 アキニレ ・ コナラ 79 ヒノキ類 80 カエデ類 81 マツ類 (黄色の木の実) 82 ヤドリギ 83 モミジイチゴ/カジイチゴ 84 ビワ 85 センダン (白色の木の実) 86 ナンキンハゼ (野鳥が食べる草の実) 88 ヤブラン ・ ガマ 89 ハマニンニク ・ アシ 90 イヌビエ ・ ススキ 91 イヌタデ ・ シロザ 92 ヨウシュヤマゴボウ ・ マツヨイグサ 93 ヘクソカズラ ・ ナギナタコウジュ 94 ヨモギ ・ セイタカアワダチソウ 95 フキ ・ タンポポ 96 野鳥が来る庭づく1り 99 実のなる木の植栽ポイント 100 野鳥・木の実INDEX 102 索引(木の実) 103 索引(鳥) 著者プロフィール 叶内拓哉 (カノウチタクヤ) (著/文) 1946 年東京都生まれ。東京農業大学農学部卒業。卒業後9 年間造園業に従事し,その後野鳥写真家として独立。著書に「BIRDER SPECIAL野鳥と木の実と庭づくり」「日本の鳥300」「ほっこり鳥日和」「フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版」ほか多数。 ISBN:978-4-8299-8167-2 Cコード:0645 新書判104ページ 発行: 文一総合出版 発売日: 2021年1月25日
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ココロさえずる 野鳥ノート
¥1,980
☆店長のひと言 「イラストにすると写真とはまた違う可愛さが楽しめますよね。」 紹介 「詳しくはないけど、鳥を見ていると癒される」「野鳥図鑑は1冊もっているけど、何かもう一冊鳥の本がほしい」……そんなあなたに一度読んでみてほしい! かわいくてかっこよくて美しい、鳥たちの緻密なイラスト満載の野鳥の本ができました。 美しいイラストを眺めながら、まるでノートを読むように日本の身近な野鳥100種(メインで紹介する60種+40種)について知ることができる新感覚の野鳥入門書。鳥たちの基礎知識のほか、可愛い行動のひみつや観察ポイントを楽しむことができます。 ************************** 美しいイラストと著者の体験談をふまえた解説によって、まるで誰かのまとめノートを読んでいるかのように楽しく日本の身近な野鳥100種(メインで紹介する60種+40種)を知ることができる野鳥入門書。 (1章)の家の窓から見える鳥にはじまり、山や散策といったおでかけで見てみたい鳥(2章)の行動がおもしろい鳥、鳴き声が特徴的な鳥、夜のバードウォッチングで見られる鳥(3章)の野鳥の保全活動というように、よくある分類順ではなく場所・テーマ別に分けており、その鳥の大きさや生息環境だけでなくおもしろい部分をピックアップして紹介しています。鳴き声について触れている種類については、音声を二次元コードからリンクしてネット上で聞くことができます。 本書のもっとも特徴的なポイントはやはりイラストで、写真では味わえない活き活きとした表情やしぐさが表現されており、鳥を眺めて癒されたい人におすすめ。 また、野鳥の情報だけでなく、コラムなどに道具や時間帯などの野鳥観察のポイントを紹介したり、3章のように野鳥と自然の関係についても興味をもってもらえるよう工夫しており、野鳥を愛し続けるヒントが満載の野鳥愛にあふれた書籍です。 https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/978-4-8299-7252-6/Default.aspx 目次 ●第1章 野鳥を感じる日々の暮らし p.7 ・我が家の窓から見える鳥 一年を野鳥と過ごす p.8 シジュウカラ/キジバト/ツバメ/スズメ/ヒヨドリ/ジョウビタキ/オオタカ/メジロ ・わざわざ出かけて出会いたい 私の大好きな野鳥たち p.28 ユリカモメ/クロサギ/ハヤブサ/モズ/バン/チョウゲンボウ/エナガ/ベニマシコ/コルリ/ノビタキ/キクイタダキ ・山歩きは気持ちがいい 登山で出会う野鳥たち p.54 ヤマガラ/ゴジュウカラ/キバシリ/アカゲラ/キセキレイ/オオルリ/ホシガラス/イワヒバリ ●第2章 知って見つけて愛おしい p.73 ・初めて見たとき驚いた 記憶に残る野鳥たち p.74 キジ/オシドリ/シノリガモ/マナヅル/タゲリ/セイタカシギ/ハイイロチュウヒ/ヤマセミ/オナガ ・野鳥の声に耳を澄ませて 鳴き声で覚えた野鳥たち p.96 ホトトギス/サンコウチョウ/サンショウクイ/コマドリ/アカショウビン/オオヨシキリ/ヒバリ/ミソサザイ ・知って見つけて愛おしい 野鳥が見せるおもしろ行動 p.116 ハクチョウ(オオハクチョウ、コハクチョウ)/カワウ/ササゴイ/シロチドリ/ウミネコ/ミサゴ/カワセミ/コゲラ/ヒレンジャク/ ・見えなくてもそばにいる 夜のバードウォッチング p.138 ヨタカ/ゴイサギ/アオバズク/トラツグミ ●第3章 人と野鳥の未来のために p.149 コウノトリ…水鳥と湿地への理解/クロツラヘラサギ…国境を越えた保護プロジェクト/コアジサシ…裸の土地も大切な繁殖地 ◯コアラの比べてみた!(似ている鳥比較)p.26, 52, 94, 114, 136 ◯コラム 四季と野鳥と私 p.27 双眼鏡が教えてくれた世界 p.53 標高で変わる野鳥と植物 p.72 観察ノートのススメ p.95 野鳥たちのコーラス隊 p.115 野鳥たちのフィールドサイン p.137 野鳥を知るためのバードフィーリング p.148 人と野鳥の未来のために p.164 著者プロフィール mililie (ミリリー) (著/文) 「自然と共に人生を豊かに」をコンセプトに情報発信を行うユニット。 YUKI (ユウキ) (著/文 | イラスト) 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)日本画科卒。鳥をはじめ動植物のイラストをメインに活躍。AEON MALLなどの企業冊子を手掛ける。 中嶌真平 (ナカシマシンペイ) (著/文) 幼少よりピアノを学び18歳でプロギタリストとなる。その後渡米。巨匠PatMartinoに師事。CottonClub出演などN.Yで活動。現在2枚のアルバムを英国・国内レーベルより発売中。鳥が好き。 ISBN:978-4-8299-7252-6 Cコード:0045 A5判168ページ 発行: 文一総合出版 発売日: 2024年4月19日
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武士の介護休暇
¥1,078
☆店長のひと言 「大ヒット作『武士の家計簿』をパクったようなタイトルに惹かれてページを開いたら最後です。」 紹介 はじめに 第一章 江戸時代の介護事情──介護休暇を取った武士── 日記に残された「武士の介護」/武士が利用した「看病断」という介護休業制度/武士の「近距離介護」/「看病断」の申請手順/当時の要介護状態となる原因とは──『孝義録』から読み解く──/なぜ幕府は「孝行」を重視したのか?/江戸期の日本人に多かった眼病・盲目の人/中風で半身麻痺に/江戸時代の認知症/庶民層の介護の実態/オランダ人医師ポンペが見た貧困の中の介護/非血縁者による介護 第二章 江戸時代の「老い」の捉え方 時代によって変わる高齢者区分/江戸時代の高齢者人口は?/江戸時代では何歳から「高齢者」?/生前相続としての隠居/高齢でも働かされた武士/庶民の隠居事情/早期リタイアを夢見た人々/『養生訓』『鶉衣』にみる老い 第三章 江戸時代以前の「老い」──古代~中世期の高齢者観── 古代~中世期では何歳から高齢者?/高齢世代まで生きられた人はどのくらいいた?/尊敬の対象・強者としての高齢者/高齢者は神に近い存在/『万葉集』における老いの見方/『枕草子』『方丈記』『徒然草』における高齢者観/変化する理想の老後/若く見られたがる愚かさについて/江戸時代とは異なる古代~中世期における高齢者観 第四章 江戸時代以前の介護事情──古代~中世期の介護── 当時の要介護状態となる原因とは/老いた親が鬼になる/中世期の脳卒中/白内障で失明/身内が介護しないと批判の対象に/見捨てられた老人を介護した女性の正体/身内がいない貧しい要介護者の末路/古代にも存在した驚きの介護制度/律令制度の要介護区分/ケアをすれば功徳を積める/名も知らぬ老僧を介護して家を得る/身寄りのない高齢者の介護・看取りの実情 第五章 古代~中世期の「姥捨て」 親を捨てた人々の物語/「運搬用具型」の姥捨て物語/「老親の知恵型」の姥捨て物語/「老親福運型」の姥捨て物語/「枝折り型」の姥捨て物語/救われる老親と棄老の実情/当時の人々が介護をした理由とは ①愛情や感謝──「情」の論理──/②中国からの影響──「儒」の論理──/③仏教からの影響──「仏」の論理──/④ギブアンドテイク──「互酬」の論理──/四つの論理の弱点と介護放棄 第六章 江戸時代の「介護に向かわせる」価値観 江戸時代に身寄りのない高齢者はどう介護された?/「地域社会で高齢の要介護者を支えるべし」/幕藩 著者プロフィール 﨑井 将之 (サキイ マサユキ) (著/文) 1976年生まれ。首都大学東京大学院社会科学研究科後期博士課程単位取得退学。哲学、国際市民社会論で修士号を取得。大手老人ホーム検索サイトで高齢者福祉関連ニュース記事を執筆。著書に『哲学のおさらい』。 ISBN:978-4-309-63179-0 Cコード:0221 新書判264ページ 発行: 河出書房新社 初版年月日: 2024年10月22日