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子どもと一緒に覚えたい野鳥の名前
¥1,700
【中古 状態きれい】 (参考:定価1,900円+税) ☆店長のひと言 「小ネタも含めて一緒に覚えられる一冊です」 内容紹介 市街地で見かける野鳥が分かる! 市街地でも気軽に見られる身近な野鳥の生態、特徴などを紹介するアート図鑑。鳴き方、居場所、間違えやすい野鳥も紹介。一目で分かるドングリとの比較による縮尺図と、野鳥の声をスマホで聞けるQRコード付き。野鳥の可愛い写真も満載! (マイルスタッフホームページより引用) 著者プロフィール 山崎宏(監修) 1971年静岡県生まれ 日本野鳥の会の嘱託研究員、専門学校講師などを経て特定非営利活動法人 ホールアース研究所代表理事 https://wens.gr.jp/ 加古川利彦(絵) 1968年 名古屋生まれ ボタニカルアート作家 全国各地で個展を開催 ISBN:978-4-295-40174-2 B5サイズ変型 フルカラー 発行:マイルスタッフ
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しりとり (安野光雅の絵本)
¥900
【中古 状態きれい】 (参考:定価 900円+税) ☆店長のひと言 「やさしい気持ちでしりとりしましょ。」 紹介 あさひ、ひしもち、ちからこぶ……ページをめくって絵をたどり、しりとりで遊びましょう。おしりが「ん」になったらおしまいです。あれ、最後のページまで読んでも「ん」にならない? そんなひとは、最初のページに戻ると続きが始まりますよ。何度もくりかえし遊べて、美しい絵が目にも楽しい、安野光雅流のしりとり絵本です。 著者プロフィール 安野光雅 (アンノミツマサ) (著/文 | イラスト) 1926年、島根県津和野町生まれ。美術にとどまらず、文学、数学など、創作の分野は多岐にわたる。国際アンデルセン賞、菊池寛賞、文化功労者など、受賞・受章多数。絵本に『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎなさーかす』『もりのえほん』『あいうえおみせ』『ABCの本』『あいうえおの本』『天動説の絵本』「旅の絵本」シリーズ(以上、福音館書店)『繪本 平家物語』(講談社)「美しい数学の絵本」シリーズ(童話屋)など。著書に『かんがえる子ども』(福音館書店)『絵のある人生』(岩波書店)『本が好き』(山川出版社)『若き芸術家へ』(佐藤忠良との共著、中央公論新社)など。故郷津和野には安野光雅美術館がある。東京都在住。 ISBN:978-4-8340-8593-8 Cコード:8795 27×20cm 32ページ 発行:福音館書店 初版年月日: 2021年2月5日
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旅する小舟
¥2,550
【状態きれい】 (参考:定価2,800円+税) ☆店長のひと言 「あれ…?泣きそう…病んでるのかな。」 紹介 これは小さな紙の舟が大海原を超えていく旅を描いた、文字のない絵本。 鬱蒼と生い茂る森を抜け、葉っぱの影をくぐり、氷山の間を、魚たちの集団を通り抜け、嵐や大波に飲まれそうになりながら、恐ろしい海の怪物たちの間も抜けて進む小舟。 小さな舟はいつも独りぼっち。 でも、独りだからこそ、波の上にも下にも広がる驚異的な自然の美しさ、素晴らしさに気づくことができる。 大人の読者も子どもの読者も、成長することや学ぶこと、そして人生のアップダウンや苦楽についても、この静かで力強い物語から大いなるインスピレーションを得られるだろう。 著者プロフィール ペーター・ヴァン・デン・エンデ (ペーター・ヴァン・デン・エンデ) (著/文) 1985年、ベルギーのアントワープ生まれ。芸術が大好きな子ども時代に様々なデザイン技術を学んだ。高校卒業後は生物学を学び、ケイマン諸島でネイチャーガイドに従事。本書で鮮烈なデビューを果たし、2020年のニューヨーク・タイムズ・ベストブックに選ばれ、大きな話題になった。 ISBN:978-4-7630-2128-1 Cコード:0071 A4変型判 96ページ 発行:求龍堂 書店発売日: 2021年11月10日
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ビッグイシュー477号
¥450
☆店長のひと言 「あの惨状を許してしまう神様って何様なんでしょうか。」 【内容紹介】 特集 ガザ76年 2023年10月7日、ハマース主導のパレスチナ人戦闘員による越境奇襲攻撃に対して、イスラエルによる未曽有の攻撃が始まりました。 1948年のパレスチナ人の祖国喪失から76年、ガザと西岸地区のイスラエル軍事占領から57年、そして07年のガザ完全閉鎖から17年目。物資も人間の移動もできず、住民の多くが貧困状態にあるなかでの、攻撃です。岡真理さん(早稲田大学教授)は、この状況を“ジェノサイド”だと言います。岡さんの案内で76年の歴史を俯瞰し、ガザで起きていることの背景と本質を聞きました。 また、世界でさまざまな抗議運動が起きています。その一つに、パレスチナの抵抗の象徴、風刺漫画家ナージー・アル・アリーが生んだ10歳の少年「ハンダラ」の後ろ姿に、漫画家が自身の漫画のキャラクターの後ろ姿を並べるアクションがあります。画家の松下真理子さん、漫画家の川勝徳重さん、写真家のゾフレミハさんに、日本版について話を聞きました。 この戦争をとめるために、パレスチナとガザの76年の歴史と今を知りたいと思います。 TOP INTERVIEW スペシャルインタビュー ノラ・ジョーンズ デビュー作がジャズアルバム史上最高の売上を記録し、その後も精力的に作品を発表し続けてきた、ジャズシンガーでピアニストのノラ・ジョーンズ。その華々しいデビューから新作アルバム『ヴィジョンズ』に至る道のりを振り返ります。 リレーインタビュー・私の分岐点元ショートトラックスピードスケート日本代表 勅使川原 郁恵さん ブレードで顔を切り、14針縫う事故でも、大好きなスケートはやめたくなかった 国際記事 WORLD STREET NEWS 世界短信 滝田明日香のケニアだより 肉食獣の治療③ 夕暮れ迫るなか、赤ちゃんチーター捕獲に成功 国内記事 青空の下、山谷・玉姫公園で「りんりんふぇす」開催 表現する人 東弘一郎さん。30台近い自転車の部品使う「無限自転車」 連載記事 浜矩子の新ストリート・エコノミクス 日銀の金融政策変更は「?」だらけ コミック マムアンちゃん ウィスット・ポンニミット ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理 スマホに時間を費やしてしまいます ☆ キャベツと塩昆布のスパゲティ ☆ 宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ 人の心を惹きつける香りの効用 読者のページ My Opinion 販売者に会いにゆく 『リツェウリツェ』コヴァチェヴィッチ FROM EDITORIAL 編集後記 (ビッグイシュー日本HPより抜粋)
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プロメテウスの火(始まりの本)
¥1,100
【中古 状態きれい】 (参考:定価3,000円+税) ☆店長のひと言 「原子力の善悪だけで考えるとおかしくなるのでよろしく。」 紹介 ノーベル賞物理学者が原子力を中心に科学の「原罪」を説き、進むべき道を模索する。 目次 1 プロメテウスの火(暗い日の感想(一九五四) 人類と科学-畏怖と欲求の歴史(一九七二) 物質科学にひそむ原罪(一九七六) 科学と現代社会-問題提起(1975)) 2 原子力と科学者(科学と技術がもたらしたもの-原子力の発見(一九六九) 新たなモラルの創造に向けて-科学と人類(一九七五) パグウォッシュ会議の歴史(一九六二) 核抑止を超えて(湯川・朝永宣言)(1975)) 3 科学技術と国策(座談会 日本の原子力研究をどう進めるか(一九五四) 座談会 日本の原子力研究はどこまできたか(一九五四) 座談会 科学技術振興と科学の役割(一九五九)) 朝永 振一郎(著)、江沢 洋(編) ISBN:978-4-622-08354-2 271ページ 発行:みすず書房 初版年月日: 2012年6月
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障害者の傷、介助者の痛み
¥1,150
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,200円+税) ☆店長のひと言 「地域っていうか、みんな好きなところで生きていきたいよね。」 紹介 相模原障害者殺傷事件以前/以後をつなぐ、現場から組み上げたケア論の到達点。 介助するとはそもそもどういった経験か。「介助で食べていく」とはどういうことか。介助する人/される人が培ってきた〈つながり〉の技法とはいかなるものか。介助者として長年暮らしてきた著者が誘う、障害者と健常者がともに地域で暮らし続けるための必読書。 著者プロフィール 渡邉 琢 (ワタナベ タク) 1975年名古屋生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(西洋哲学史専修)。2000年、日本自立生活センター(JCIL・京都)に介助者登録。2004年、JCILに就職。京都市における24時間介護保障の実現に尽力。2006年、仲間とともに「かりん燈~万人の所得保障を目指す介助者の会」を結成。現在、自立生活運動の事務局員、介助派遣部門のコーディネーター、ピープルファースト京都の支援者として活動中。著書に『介助者たちは、どう生きていくのか』(生活書院、2011年)。 ISBN:978-4-7917-7122-6 Cコード:0030 四六判350ページ 発行:青土社 発売日: 2018年12月11日
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体育がきらい
¥750
【中古 状態きれい】 (参考:定価880円+税) ☆店長のひと言 「体育や給食が嫌いなことは知っていた。ただ誰も肯定しなかった。」 紹介 ボールが怖い、失敗すると怒られるなどの理由で嫌われがちな体育だが、強さや速さよりも重要なことがある。「嫌い」を哲学で解きほぐせば、体育の本質が見える。 先生はエラそうだし、ボールは怖い! 体育なんか嫌いだ!という児童生徒が増えています。なぜ、体育嫌いは生まれてしまうのでしょうか。授業、教員、部活動。問題は色々なところに潜んでいます。そんな「嫌い」を哲学で解きほぐせば、体育の本質が見えてきます。強さや速さよりも重要なこととは? 著者プロフィール 坂本拓弥(さかもと・たくや):1987年東京都生まれ。千葉大学教育学部を卒業。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科を単位取得退学。博士(教育学)。明星大学教育学部助教を経て、現在は筑波大学体育系助教。専門は体育・スポーツ哲学。特に身体論と欲望論。共編著に『探究 保健体育教師の今と未来 20講』(大修館書店)、共著に『スポーツと遺伝子ドーピングを問う:技術の現在から倫理的問題まで』(晃洋書房)、『はじめて学ぶ体育・スポーツ哲学』(みらい)などがある。 ISBN:978-4-480-68461-5 Cコード:0237 新書判224ページ 発行:筑摩書房 発売日: 2023年10月6日
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ぞうのマメパオ
¥1,760
☆店長のひと言 「あなたはだんだんめくりたくなる あなたはどんどんめくりたくなる」 紹介 【あらすじ】 ある冬の日、たまごのおつかいを頼まれたジュンちゃんは、 たまご屋さんに向かう途中で、迷い子らしき小さな象に出会います。 ダッ!小さな象は逃げてゆく。 「まって!」 果たしてジュンちゃんはこの象と仲よくなって、 お母さんとお父さんを見つけてあげることができるのでしょうか? 【作者・藤岡拓太郎より】 「かわいすぎて笑ってしまう」ようなものが描いてみたくなって、この絵本を作りました。 子どもが持つ愛らしい動きや言葉を描くことを軸に、シンプルでかわいい、 そして変な、おもしろい絵本が描けたと思います。 漫画っぽい要素もある絵本なので、 自分でひらがなが読めるようになった子どもたちにとっては、 この本が新しい世界の入口になってくれたらとても嬉しいです。 いつものように手作り読者カードも入っています。 子どもも大人も、ぜひ感想を聞かせてください。 著者プロフィール 藤岡拓太郎 (フジオカタクタロウ) (著/文) 1989年5月31日、大阪生まれ、大阪在住。2014年からTwitterとInstagramでギャグ漫画の発表を始める。著書に『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』、『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』、絵本『たぷの里』(いずれもナナロク社刊)がある。かわいいと思うものは、トムとジェリー、ダンボ、パンダコパンダ。 ISBN:978-4-86732-011-2 Cコード:8771 A5判196ページ 発行:ナナロク社 初版年月日: 2022年4月9日
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たぷの里
¥1,320
☆店長のひと言 「この絵本を読んでも全く笑わない人だけがルッキズムに石を投げなさい。」 紹介 対象年齢 赤ちゃんから君まで あの『夏がとまらない』のギャグ漫画家、藤岡拓太郎の初めての絵本です。 何度読んでも笑える不思議なリズムです。 【作者コメント】 大げさじゃなく、赤ちゃんからおばあまで、おかんもおとんも浪人生も笑う絵本を作ろうと思いました。大人になって絵本から遠ざかっていた僕を笑わせてくれた長新太さんの絵本のように、この絵本も色んな人を笑わせてくれればうれしいです。たぷの里の腹を君にものせたい。 著者プロフィール 藤岡拓太郎 (フジオカタクタロウ) (著/文 | イラスト) 1989年5月31日、大阪生まれ。2014年からTwitterとInstagramでギャグ漫画の発表を始め、2017年に1ページ漫画をまとめた『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』(ナナロク社)を刊行。『たぷの里』は初めての絵本作品となる。笑いと映画とラジオと大相撲が好き。 Twitter @f_takutaro / Instagram @takutaro5 ISBN:978-4-904292-89-1 Cコード:8771 B5変型判42ページ 発行:ナナロク社 初版年月日: 2019年7月21日
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ビッグイシュー476号
¥450
☆店長のひと言 「マリファナは嫌いですがボブ・マーリーは好きです。」 【内容紹介】 特集 「ネガティブ・ケイパビリティ」を生きる “どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力”を意味する「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を聞いたことがありますか? これは英国の詩人キーツが弟たちに宛てた手紙に書き記した言葉です。帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(精神科医、作家)は精神科医になって6年目の頃、この言葉に出合って衝撃を受け、その後も自分自身を支え続けてくれる言葉になったといいます。 キーツの手紙から150 年後、これを当時英国で高名だった精神科医ビオンが著書の中で、“ネガティブ・ケイパビリティ”の重要性とともに“精神分析に不可欠”と取り上げました。ビオンに再発見された“ネガティブ・ケイパビリティ”は医療、文学・芸術の領域のみならず、広い分野で使われるようになりました。 今、社会にはどうにも対処しようのない問題があふれています。帚木さんに、キーツ、ビオン、そして医療、教育、芸術、寛容などを通して、“ネガティブ・ケイパビリティ”の神髄に迫る話を聞きました。 TOP INTERVIEW スペシャルインタビュー スペシャル企画:ボブ・マーリー 伝説的なベスト・アルバム『レジェンド』がビルボード誌のカタログ・アルバム・チャートで最長ランク入りの記録を打ち立てるなど、世界で最も愛されてきた“レゲエの神様”ボブ・マーリー。そんな彼の生涯を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が5月に公開されます。 ボブの息子であり、映画のプロデューサーも務めたジギー・マーリーが父の苦悩や葛藤、後世に託した思いを語りました。 また、セックス・ピストルズやジェームズ・ブラウン、ザ・ストーン・ローゼズなど、音楽シーンを代表するアーティストたちを撮影し、世界的な人気を集めているデニス・モリスが、写真家として第一歩を踏み出すきっかけとなったボブ・マーリーとの出会いについて語りました。 リレーインタビュー・私の分岐点スポーツコメンテーター 八木沼純子さん 88年、カルガリー五輪の選考大会であった全日本選手権にフィギュアスケーターとして初登場し、14歳という記録的な若さで代表の切符をさらった八木沼純子さん。フィギュアスケートのインストラクターとして新しい道を歩み出している、今がまさに人生の分岐点だといいます。プロスケーター時代から根底にある、その思いとは? 国際記事 地球の平均気温、今年「1.5℃」上昇!? WORLD STREET NEWS 世界短信 国内記事 能登半島地震レポート② 奥能登。水・物資の受け取りで終わる被災者の1日 監督インタビュー 『劇場版 再会長江』竹内亮監督 表現する人 「不在」と「実在」を行き来する彫刻 中谷ミチコさん 連載記事 原発ウォッチ 文献調査から概要調査へ進めたいNUMO 浜矩子の新ストリート・エコノミクス バイデン演説ににじみ出た真摯 雨宮処凛の活動日誌 ガザの死者3万人。「虐殺やめろ」の声が響く ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理 手作りの良さ、再発見したことありますか? ☆ おむすび弁当 ☆ 読者のページ My Opinion 販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー台湾版』 劉子承 FROM EDITORIAL 編集後記 (ビッグイシュー日本HPより抜粋)
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頭のうえを何かが Ones Passed Over Head
¥2,530
☆店長のひと言 「病床から描かれたものはリハビリというか成長の過程のようでした。」 紹介 「ストローク(脳梗塞)は僕にとって恩寵でした。そして深い教えでした。」 『抽象の力』(第69回芸術選奨文部科学大臣賞)の岡﨑乾二郎さんは、2021年10月に脳梗塞で倒れました。 倒れてから1ヵ月後に麻痺した右手で描いた40作以上の絵と「リハビリ記」(2万7千字)が収録されています。 本書は、カラー部分だけでも約100頁ある画集であり、病をも創造の糧とする示唆に溢れた手記でもあります。 前書きなど 【本書より】 2021年10月30日土曜日の23時でした。知り合いにPCでメッセージを送りはじめたときに指がもつれはじめ、腕から力が抜け、右手も右足も瞬く間に動かなくなりました。椅子からずり落ちるように、なんとか床に横たわりました。脳梗塞だと思いました。(リハビリ記 冒頭) 絵を再び描くなんてことはありえないと思い込んでいた一人の脳梗塞片麻痺患者にとって、目の前で出来上がっていく絵は、自分で描いたものであるにもかかわらず、人ごとのように驚きをもって見えたものである。だからスマホで家族やスタッフにそれを送った。ネコが自分が獲ったエモノ、見つけた事物を家人の手元に持っていって自慢するようなものである。(あとがきより抜粋) 著者プロフィール 岡﨑乾二郎 (オカザキケンジロウ) (著/文) https://kenjirookazaki.com/jpn/ 1955年東京生まれ。造形作家。批評家。セゾン現代美術館、豊田市美術館で大規模な個展を開催するとともに、美術批評を中心として執筆を続ける。主著に『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房/第69回芸術選奨文部科学大臣賞)、『感覚のエデン』(亜紀書房/第76回毎日出版文化賞〈文学・芸術部門〉)、『絵画の素 TOPICA PICTUS』(岩波書店)など。 ISBN:978-4-86732-023-5 Cコード:0071 A5横判144ページ 発行:ナナロク社 発売日: 2023年12月14日
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わたしが誰かわからない : ヤングケアラーを探す旅
¥2,200
☆店長のひと言 「ヤングケアラー…、突然そう呼ばれた人の戸惑いを想像できないあなたへ。」 紹介 「ヤングケアラー」について取材をはじめた著者は、度重なる困難の果てに中断を余儀なくされた。一体ヤングケアラーとは誰なのか。世界をどのように感受していて、具体的に何に困っていているのか。取材はいつの間にか、自らの記憶をたぐり寄せる旅に変わっていた。ケアを成就できる主体とは、あらかじめ固まることを禁じられ、自他の境界を横断してしまう人ではないか――。著者はふたたび祈るように書きはじめた。 目次 はじめに 1 薄氷のような連帯 2 いちばん憎くて、いちばん愛している人 3 わたしが誰かわからない 4 わたしはなぜ書けないか 5 抱えきれない言葉の花束 6 固まることを禁じられた身体──ケア的主体とは何か 7 自己消滅と自己保存──水滴のように 8 犠牲と献身と生まれ変わり──自由へ おわりに 【著者略歴】 中村佑子(なかむら・ゆうこ) 1977年東京都生まれ。映像作家。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』(2012年)、『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2015年)がある。主なテレビ演出作に、「幻の東京計画 ~首都にありえた3つの夢~」(NHK BSプレミアム、2014年)、「地球タクシー レイキャビク編」(NHK BS1、2018年)など。本書が初の著書となる。 ISBN:978-4-260-05441-6 Cコード:3347 A5判232ページ 発行:医学書院 発売日: 2023年11月20日
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障害があり女性であること : 生活史からみる生きづらさ
¥2,750
☆店長のひと言 「“弱者”のステレオタイプ化や専門と言う名の縦割りから脱するには。」 紹介 障害のある女性48名の生活史から、「障害があり女性である人たち」を生きづらくさせている社会構造や差別について、深く考察した一冊。障害者について論じられるときには、性差別のせいで女性の声がかき消され、女性について論じられるときには障害者差別のせいで障害女性の声はかき消されるという状況がある。しかし、障害のある女性が受ける差別の実態を明らかにする試みはいまだ途上にあり、複雑に絡み合う問題を把握するためのデータは圧倒的に不足している。本書は、この不足を埋めることを試みるものである。 目次 第Ⅰ部 障害とジェンダーをめぐる困難 第Ⅱ部 ライフコースと性役割 第Ⅲ部 これまでとこれから 課題・論点 著者プロフィール 土屋 葉 (ツチヤヨウ) (著/文 | 編集) 1973年生まれ。専攻は家族社会学。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。博士(社会科学)。現在、愛知大学文学部教授。著書『障害者家族を生きる』(勁草書房)、共著『被災経験の聴きとりから考える――東日本大震災後の日常生活と公的支援』(生活書院)。障害学研究会中部部会の一員として編んだものに、『愛知の障害者運動――実践者たちが語る』(現代書館)がある。 ISBN:978-4-7684-3598-4 Cコード:0036 四六判320ページ 発行:現代書館 書店発売日: 2023年10月4日
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かざらないひと 「私のものさし」で 私らしく生きるヒント
¥2,420
☆店長のひと言 「かざらないようにみえるまでの道のりな。」 紹介 「自分をどう魅せる?」から自由に見える、あのひとが考えていること フリーアナウンサー・赤江珠緒、家政婦&料理人・タサン志麻、産婦人科医・高尾美穂、フリーアナウンサー・堀井美香、「北欧、暮らしの道具店」店長・佐藤友子。 絶大な支持を集める「かざらない」たたずまいを持つ彼女たちの人生の軌跡を振り返り、その時々の「思い」に焦点を当てながら、何を大事にして生きてきたのかを紐解く濃厚インタビュー集。 他人のものさしに左右されず、でも世の中とうまく折り合いをつけながら、自分のものさしを持って生きている。そんなふうに見える彼女たちには、どんな思考と行動の蓄積があったのか。 その等身大の言葉の数々のなかに、あなた自身が大切にしていること、大切にしたいと思っていることと共鳴する何かがきっと見つかるはずです。 <本文より> たぶん私、カツオっぽいんですよね。――赤江珠緒 馬鹿にされても別にいいや、私は楽しいことやってるんだもん、みたいにずっと思っていますね。――タサン志麻 そこに同年代の女子がいれば当たり前に楽しく過ごすでしょ、という感覚で看護師さんたちに接してきました。――高尾美穂 自分そのものをそんなに大した人間じゃないと思っているのがベースにあるんでしょうね。そうすると、他の人の行動とか言葉も受け入れられる。――堀井美香 「かざらないひと」っていうタイトルの本に出ちゃっていいのかな、私、かざってるんで…。――佐藤友子 目次 「面白さ」を大事にするひと…赤江珠緒 モヤモヤを行ったり来たりする/山をぐるっと回って考えたい/「物語」から人間心理を学ぶ/「心がタフ」で続いてきた/女性という意識はなかったけれど/100%をめぐる葛藤/まだまだ自分に飽きてない 「納得」を大事にするひと…タサン志麻 自分の思いをうまく言葉にできなかった/不器用だからこそ誰よりも努力した/心が動く就職先を探し続けた/「なんか違う」をごまかしきれなかった/「家政婦」がいつでも戻れる場所に/私を変えた夫のロマンと田舎の暮らし/思いがあればレシピ以上のものができる 「意志」を大事にするひと…高尾美穂 自分は「凡人」だと感じたから/嫌がらせする人を達観して見ていた/好きなものは高校時代から変わらない/気づけば「人たらし」と言われていた/「あなたのいいところを私は知ってるよ」/すべてのことは自分で選べる/私たちは助け合って生きていく 「普通」を大事にするひと…堀井美香 人に見つからないように全力疾走/「東京の普通」に負い目を感じて/嫉妬しない、口出ししない夫婦関係/人をあまり敵と思わない/メインではない場所が落ち着く/普通の人の本物の言葉を届けたい/自分を身軽にしていくのが心地いい 「気持ち」を大事にするひと…佐藤友子 10代で自分をリセットした/「本当の自分」はノートのなかに/自分を広げていくことが心地いい/私のなかの、うるさい友子/「働く主婦」である私/「ひとりの星」を持っている人が好き/停滞している自分とも向き合いたい 版元から一言 「かざらない」人柄によって多くの人を惹きつけている5人の女性たちの濃厚なインタビューの言葉には、彼女たちが今の状態に至るまでに悩んだこと、頑張ってきたこと、大切にしてきたことがたくさん詰まっています。読んでくださった方が、気持ちがふっとラクになったり、背中を押されたりしながら、「自分のものさし」を育むヒントを得ていただければ嬉しいです。 ISBN:978-4-911191-01-9 Cコード:0095 A5判256ページ 発行:月と文社 初版年月日: 2024年2月15日
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夜更かしの社会史
¥4,180
☆店長のひと言 「少々お高い本なのでよく眠れますよ!」 紹介 夜間も積極的に生産・消費をするようになり、不眠化した都市の活動。人びとはいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたか。夜の活用に対する志向や動き、安眠グッズ・睡眠学習器・眠気覚ましなどの商品の変遷を取り上げ、眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会の特性を追究。私たちの生活と睡眠の関係史に迫る。 目次 序章 安眠/不眠を欲望する社会…右田裕規 Ⅰ部 眠らない工場の出現―生産領域の不眠化 第一章 規範化する睡眠とロマン化する不眠―二〇世紀初頭における睡眠言説のマッピング―…近森高明 はじめに―「この俺の不眠」と「みんなの睡眠」 一 睡眠言説のマッピング―睡眠はいかに語られたか 二 規範化される睡眠―睡眠言説の構造分析 三 ロマン化される不眠―例外者の括り出し おわりに―現代に続く「よき睡眠」と「よき人生」のループ 第二章 「夜なべ」の近代史…右田裕規 はじめに 一 近世の夜業 二 村から都市への移行 三 照明技術の変化 四 夜業に対する社会的忌避の変化 おわりに 第三章 夜業と興奮剤の二〇世紀…―ヒロポンからコーヒーへ―…右田裕規 はじめに 一 近代興奮剤の略史 二 ヒロポンと「機械」 三 機械燃料のイメージ 四 ドリンク剤・コーヒーの「稀釈」 おわりに Ⅱ部 眠らない街の出現―消費領域の不眠化 第一章 夜の消費文化と商業照明…右田裕規 はじめに 一 一九世紀末の夜の東京 二 夜の消費文化の成長 三 商業照明のシンボル作用 四 戦時経済下の夜の東京 おわりに 第二章 盛り場と安眠妨害―夜間レジャー施設の営業音の問題化過程―…右田裕規 はじめに 一 カフェー征伐 二 都市住人の夜間騒音被害の実態 三 戦後の営業音規則 おわりに Ⅲ部 安眠を支えるモノたち―睡眠の商品化 第一章 寝床を電化する―「電気あんか」の技術社会史―…近森高明 はじめに―一枚の広告ポスターを読み解く 一 電気あんかの出現―大正・昭和初期 二 電気あんかの増殖―高度経済成長期 三 電気あんかの衰退―ポスト高度経済成長期 おわりに 第二章 時間の再魔術化と呪術的なモノの蘇り―「寝かしつけ」をめぐって―…竹内里欧 はじめに―「睡眠中学習」から「睡眠後学習」へ 一 「睡眠力」の時代 二 「寝かしつけ」にまつわる新聞記事の言説 三 「寝かしつけ」に役立つとうたうモノの氾濫 四 時間にかんするアンビバレントな願望と願望に応えるモノたち おわりに―時間をめぐる「力」の奪還 Ⅳ部 眠りの人工的制御という夢―睡眠の資源化 第一章 覚醒と睡眠のあいだを生きる―坂口安吾の覚醒剤と睡眠薬―…西村大志 はじめに 一 規律・勤勉・集中 二 覚醒剤と過覚醒 三 睡眠薬と人工睡眠 四 意志 おわりに 第二章 夢の勉強法としての睡眠学習…井上義和 はじめに―一九八二年の「明け方のつぶやき」 一 睡眠学習への欲望 二 第一号機〈SLミラクル〉の誕生 三 睡眠学習器の仕組みとモデルチェンジ 四 空想科学小説と録音再生技術 五 「悪夢の洗脳法」か「夢の勉強法」か おわりに 終章 眠りのコントロールからマネジメントへ―二〇〇〇年代以降の睡眠言説―…近森高明 一 睡眠をめぐる「問題―解決」の転換 二 「質」へのフォーカス―「最高の睡眠」へ 三 可視化・数値化―スリープテックの世界 四 ライフハック化―「超一流」の誘惑 五 脱規範化と超管理化のゆくえ あとがき 著者プロフィール 右田 裕規 (ミギタ ヒロキ) (編集) 1973年、島根県に生まれる。1998年、京都大学文学部卒業。2004年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、山口大学時間学研究所准教授、博士(文学) ※2020年12月現在 【主要編著書】『天皇制と進化論』(青弓社、2009年)、「ラーメン史を「夜」から読む」(西村大志編『夜食の文化誌』青弓社、2010年)、「近代都市民衆の天皇実写映画の鑑賞体験」(『新しい歴史学のために』294、2019年) ISBN:978-4-642-03931-4 Cコード:3036 A5判266ページ 発行:吉川弘文館 初版年月日: 2024年2月10日
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ビッグイシュー475号
¥450
☆店長のひと言 「“のびのび生きる”から“生きのびる”を教える時代へ、、か…。」 【内容紹介】 特集 生きのびるデザイン 資源を採掘し、モノを作り、捨てる「リニア(直線)型の経済」は、気候危機、資源の枯渇など地球環境に大きな負荷を与えてきました。それに代わって進められているのが、あらゆる段階で資源の循環的な利用を図る「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」です。 永井一史さん(多摩美術大学教授)は、多摩美術大学の共創プロジェクト“すてるデザイン”を立ち上げ、デザインを通して、ごみを資源として循環させていく手がかりを探ります。 WOTA(ウォータ)株式会社は、電源と約100ℓの種水で、通常2人のシャワーを約100人に提供する「WOTA BOX」などを開発。 ユニ・チャーム株式会社は、使用済み紙パンツを再び紙パンツに戻す水平リサイクルを実現し、自治体や医療・介護施設での実証実験を始めました。 iFixit(アイフィックスイット)は、携帯電話やPCや家電製品、衣類など約10万種類の修理ガイドを12ヵ国語で提供する、世界最大の無料のオンラインコミュニティ。日本でのサーキュラーエコノミー実現はこれからです。 TOP INTERVIEW スペシャルインタビュー ケイリー・スピーニー ソフィア・コッポラ監督の最新作で、エルヴィス・プレスリーの元妻であるプリシラを演じ、第80 回ベネチア国際映画祭の最優秀女優賞に輝いたケイリー・スピーニー。13 歳で役者を目指し、話題作への出演を叶えた現在の思いを語ります。 リレーインタビュー・私の分岐点プロフィギュアスケーター 本田武史さん 史上最年少の14歳で全日本選手権優勝を飾るとともに、98年長野五輪へも史上最年少の16歳で出場。日本人として初めて競技会で4 回転ジャンプを3 回成功という偉業を成し遂げた本田武史さん。兄と一緒にスピードスケートをしていた9歳の時、フィギュアをやってみないかと声をかけられ、転向することに決めたことが、人生最初の分岐点だったと言います。長野五輪後、この先何をしたらいいのかわからなくなったという本田さんが、米国からカナダへ拠点を移すきっかけとなった出来事とは? 国際記事 WORLD STREET NEWS 世界短信 滝田明日香のケニアだより 肉食獣の治療② サバイバル能力が高い、チーターの赤ちゃん 国内記事 創刊20周年記念イベント 「いまこそ語ろう!生きたい社会のポリティクス」 連載記事 浜矩子の新ストリート・エコノミクス 政倫審で露呈した与党政治家の破廉恥さ コミック マムアンちゃん ウィスット・ポンニミット ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理 苦手な体育に向き合うべきですか☆ 長芋焼き ☆ 宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ 料理や明かり、抗酸化作用 ゴマの力 読者のページ My Opinion 販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー・オーストラリア』マイケル FROM EDITORIAL 編集後記 (ビッグイシュー日本HPより抜粋)
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土偶を読む ー130年間解かれなかった縄文神話の謎ー
¥1,550
【中古 状態きれい 】 (参考:定価1,700円+税) ☆店長のひと言 「ど、土偶欲しい…!」 内容紹介 日本考古学史上最大の謎の一つがいま、解き明かされる。 土偶とは――「日本最古の神話」が刻み込まれた植物像であった! 「考古学×イコノロジー研究」から気鋭の研究者が 秘められた謎を読み解く、スリリングな最新研究書。 ・縄文時代に大量に作られた素焼きのフィギュア=「土偶」。 日本列島においては1万年以上前に出現し、2千年前に忽然とその姿を消した。 現代までに全国各地で2万点近くの土偶が発見されている。 ・一般的な土偶の正体として 「妊娠女性をかたどったもの」 「病気の身代わり」 「狩猟の成功を祈願する対象」 「宇宙人」…… などの説がこれまでに展開された。が、実はいずれも確証が得られていない。 ・本書では〈考古学の実証研究〉(データ)と 〈美術史学のイコノロジー研究〉(図像解釈学)によって ハート形土偶から縄文のビーナス、そして遮光器土偶まで 名だたる国内の「土偶の真実」を明らかにする。 そこには現代につながる縄文人たちの精神史が描かれていた。 日本、5000年の歴史。 現代人の心的ルーツを明らかにする人文書の新しい展開へ。 目次 はじめに 序章:人類学の冒険 第1章:土偶プロファイリング1 ハート形土偶 第2章:土偶プロファイリング2 合掌土偶 第3章:土偶プロファイリング3 椎塚土偶 第4章:土偶プロファイリング4 みみずく土偶 第5章:土偶プロファイリング5 星形土偶 第6章:土偶プロファイリング6 縄文のビーナス 第7章:土偶プロファイリング7 結髪土偶 第8章:土偶プロファイリング8 刺突文土偶 第9章:土偶プロファイリング9 遮光器土偶 第10章:土偶の解読を終えて おわりに 著者プロフィール 竹倉史人 (タケクラフミト) (著/文) 1976年東京生まれ。武蔵野美術大学映像学科中退を経て、東京大学教養学部文科III類に入学。 東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業後、フリーター、自営業、会社役員などを経験。 2019年東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。 専門は宗教人類学。著書に『輪廻転生―<私>をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015) ISBN 978-4-7949-7261-3 四六判 338頁 発行 晶文社 発売日 2021年4月27日
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土偶を読むを読む
¥2,200
☆店長のひと言 「土偶を読むを読むを読むを読むを読むを読むを読む、くらいまで行く頃には謎が解明されているでしょうか。」 紹介 「土偶の正体」は果たして本当に解き明かされたのか? 竹倉史人『土偶を読む』(晶文社)を大検証! 考古学の実証研究とイコノロジー研究を用いて、土偶は「植物」の姿をかたどった植物像という説を打ち出した本書は、NHKの朝の番組で大きく取り上げられ、養老孟司ほか、各界の著名人たちから絶賛の声が次々にあがり、ついに学術書を対象にした第43回サントリー学芸賞をも受賞。 「『専門家』という鎧をまとった人々のいうことは時にあてにならず、『これは〇〇学ではない』と批判する“研究者”ほど、その『○○学』さえ怪しいのが相場である。『専門知』への挑戦も、本書の問題提起の中核をなしている」(佐伯順子)と評された。 しかし、このような世間一般の評価と対照的に、『土偶を読む』は考古学界ではほとんど評価されていない。それは何故なのか。その理由と、『土偶を読む』で主張される「土偶の正体」、それに至る論証をていねいに検証する。 考古学の研究者たちは、今、何を研究し、何がわかって、何がわからないのか。専門家の役割とは一体なんなのか、専門知とはどこにあるのか。『土偶を読む』を検証・批判することで、さまざまな問題が見えてくる。本書は、縄文研究の現在位置を俯瞰し、土偶を読み、縄文時代を読む書でもある。 執筆は、望月昭秀、金子昭彦、小久保拓也、佐々木由香、菅豊、白鳥兄弟、松井実、山科哲、山田康弘、吉田泰幸(順不同)。 【『土偶を読む』の検証は、たとえれば雪かきに近い作業だ。本書を読み終える頃には少しだけその道が歩きやすくなっていることを願う。雪かきは重労働だ。しかし誰かがやらねばならない。(望月昭秀)…はじめにより】 目次 はじめに はたして本当に土偶の正体は解明されたのか? 検証 土偶を読む(望月昭秀) 1 カックウ(中空土偶)、合掌土偶――クリ 1‒1 カックウ(中空土偶) 全然そっくりじゃないカックウとクリ 恣意的な資料の選択の豊作 1‒2 合掌土偶 屈折像土偶あれこれ クリというメジャーフード 「イコノロジー×考古学」は正しいふれこみか? 2 ハート形土偶――オニグルミ 土偶の前後左右 クリやオニグルミの利用範囲と重なっていない土偶の方が圧倒的に少ない 3 山形土偶、ミミズク土偶、余山貝塚土偶――貝 3‒1 山形土偶 書を捨てよ、考古館へ行こう ハマグリと山形土偶の分布範囲 ハマグリとは関係のないところで山形土偶は出来上がる 3‒2 ミミズク土偶 山形土偶とミミズク土偶の中間は存在するが、ハマグリとイタボガキの中間は存在しない 髪型か貝殻か 食用利用されていないイタボガキ 貝の加工工場、中里貝塚 「世紀の発見」に成功した人類学者 3‒3 余山貝塚土偶 4 縄文のビーナス――トチノキ カモメラインという新たな分類 顔の造形について 顔よりも尻派 ほとんど重ならないトチノミ利用 5 結髪土偶、刺突文土偶――イネ、ヒエ 5‒1 結髪土偶 引用元に話を聞いてみる 結髪土偶はどうやって成立したか 5‒2 刺突文土偶 ヒエを栽培していた証拠もない 6 遮光器土偶――サトイモ 遮光器土偶の中心地点ではサトイモは 徐々に大きくなる遮光器土偶の目 縄文ルネサンス 自家中毒的な認知バイアス 7 土偶を読む図鑑 7‒1 縄文の女神 7‒2 仮面の女神 7‒3 始祖女神像(バンザイ土偶) 7‒4 三内丸山遺跡の大型板状土偶 7‒5 縄文くらら 検証まとめ 参考文献 「土偶とは何か?」の研究史(白鳥兄弟) 1 本稿の目的と内容 1‒1 土偶研究の「通説」 1‒2 本稿の内容 2‒1 第1期 明治期 ◎1868~1912年 2‒2 第2期 大正~昭和戦中期 ◎1912~1945年 2‒3 第3期 昭和戦後期 ◎1946~1988年 2‒4 第4期 平成期以降 ◎1989~2020年 3 まとめ 3‒1 各説の内容 3‒2 おわりに 参考文献 〈インタビュー〉今、縄文研究は?(山田康弘) 発想の面白さはある 批判で自由な議論はできなくなる? 民族誌と考古学との接続の問題 理化学で前進している考古学研究 人骨と土器でわかること 男性の世界観と女性の世界観 似ているということ つくりあげられた考古学者のイメージ 考古学の担い手たち 専門家の役割とは? 疲れてしまう取材 土偶研究の次のステップは 参考文献 物語の語り手を絶対に信用するな。だが私たちは信用してしまう(松井実) 参考文献 土偶は変化する。――合掌・「中空」土偶→遮光器土偶→結髪/刺突文土偶の型式編年(金子昭彦) はじめに 1 東北地方北部・縄文時代後期後半~晩期初めの土偶の変遷 2 遮光器土偶および関連土偶(東北北部・晩期前半土偶)の変遷 3 屈折像 B 類と結髪土偶の変遷 4 刺突文土偶の変遷 参考文献 植物と土偶を巡る考古対談(佐々木由香・小久保拓也・山科哲) 考古学会は閉鎖的で強権的? 日本考古学会は男性社会で、土偶は男性のおもちゃ? 土偶については誰も答えられない、何もわかっていない、そして土偶の専門家はいない? 専門知について 土偶を読むをどう読む? データの恣意性― クルミ、トチノキ、クリ、サトイモの痕跡をデータから考える イコノロジーという手法 型式学というものさし 考古学は学際的な研究から孤立しているのか 土偶って一体何? 土偶研究があり得るとすれば、その今後は? なぜ評価されたのか、その土壌を考える 参考文献 考古学・人類学の関係史と『土偶を読む』(吉田泰幸) 加速させる人類学、減速させる考古学 人類学者の説を吸収する考古学者たち 社会へも取り込まれる人類学者の縄文理解 二〇二〇年代の考古学の「叩かれ方」 たとえ「穴だらけ」でも 参考文献 実験:「ハート形土偶サトイモ説」(望月昭秀) ついに土偶の謎を解きました! ハート形土偶サトイモ説 雨乞いの儀式と土偶 『となりのトトロ』の雨乞いのシーン 実験(解読)を終えて 参考文献 知の「鑑定人」――専門知批判は専門知否定であってはならない(菅豊) はじめに 考古学者たちの冷たいあしらい 『土偶を読む』の評価にあらわれる専門知への疑念 専門家が言うことはあてにならない パブリック・アーケオロジーの知見 考古学者が『土偶を読む』に向き合わなかったいくつかの理由 知の「品質管理」 まとめ― 「ポスト真実時代」の専門知の役割 引用・参考文献 おわりに 感謝に次ぐ感謝 執筆者紹介 著者プロフィール 望月 昭秀 (モチヅキ アキヒデ) (編著) 『縄文ZINE』編集長。1972年、静岡県静岡市生まれ。ニルソンデザイン事務所代表。書籍の装丁や雑誌のデザインを主たる業務としながら、出来心で都会の縄文人のためのマガジン『縄文ZINE』を二〇一五年から発行し編集長をつとめる。著書に『縄文人に相談だ』(国書刊行会/文庫版は角川文庫)、『蓑虫放浪』(国書刊行会)、『縄文ZINE(土)』、『土から土器ができるまで/小さな土製品をつくる』(ニルソンデザイン事務所)など。現代の縄文ファン。 小久保拓也 (コクボ タクヤ) (著) 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館学芸員。1976年、埼玉県生まれ。同館での展示・史跡整備・世界遺産を担当。主な論文として「縄文時代の漆」『JOMON』7特定非営利活動法人 国際縄文学協会(2018)、「青森県における縄文時代墓の諸様相」『列島における縄文時代墓制の諸様相』縄文時代文化研究会(2019)、「土偶(青森県風張1遺跡出土)」『國華』1496國華編輯委員会(2018)、「是川石器時代遺跡での保存・活用、地域との協働」『文化遺産の世界』40 NPO法人文化遺産の世界(2022)がある。 山田 康弘 (ヤマダ ヤスヒロ) (著) 1967年、東京都生まれ。国立歴史民俗博物館教授を経て、東京都立大学人文社会学部教授。専門は先史学。縄文時代の墓制を中心に当時の社会構造・精神文化について研究を行う一方で、考古学と人類学を融合した研究分野の開拓を進めている。著書に『縄文人も恋をする! ?』(ビジネス社、2022)、『縄文時代の歴史』(講談社、2019)、『縄文時代の不思議と謎』(実業之日本社、2019)がある。 佐々木 由香 (ササキ ユカ) (著) 金沢大学古代文明・文化資源学研究所考古科学部門特任准教授。明治大学黒耀石研究センター客員研究員。主な著者に「縄文人の植物利用―新しい研究法からみえてきたこと―」工藤雄一郎・国立歴史民俗博物館編『ここまでわかった!縄文人の植物利用』新泉社(2014)、「植物資源利用からみた縄文文化の多様性」『縄文文化と学際研究のいま』雄山閣(2020)がある。 山科 哲 (ヤマシナ アキラ) (著) 1973年、北海道生まれ。茅野市尖石縄文考古館勤務。同館の企画展『ちっちゃい土器の奥深い世界』(2017年)、『あさばち 縄文人のうつわの作り分け』(2018年)、『背中から見る土偶』(2021年)などを通じて、これまであまり取り上げられなかった角度から資料を紹介、来館された方々にちょっとした新たな発見をしてもらいたいと思っている。主な論文「霧ヶ峰黒曜石原産地における黒曜石採掘と流通」(『移動と流通の縄文社会史』、雄山閣)がある。 白鳥兄弟 (ハクチョウキョウダイ) (著) 1971年、フィリピン生まれ。横浜ユーラシア文化館主任学芸員、東京都公認ヘブンアーティスト。専門は骨角器、特に銛頭など狩猟漁撈具。博物館で考古学の学芸員として勤務するかたわら、土偶マイムのパフォーマンスを行っている。主な著書に、横浜市歴史博物館監修『おにぎりの文化史』(河出書房新社、2019)がある。 松井 実 (マツイ ミノル) (著/文) 1988年、岐阜県岐阜市生まれ。東京都立産業技術大学院大学助教。専門は工業設計と文化進化としているが難しいことはわからない。千葉大学特任研究員、富士通デザイン、フリーランスウェブデベロッパーを経て現職。博士(工学)。https://xerroxcopy.github.io 金子 昭彦 (カネコ アキヒコ) (著) 1964年、静岡県生まれ。(公財)岩手県文化振興事業団岩手県立博物館学芸第三課長。専門は縄文時代・土偶。主な著書に「遮光器土偶」『縄文時代の考古学11心と信仰』(同成社、二2007)、『遮光器土偶と縄文社会』(同成社、2001)、編著に『月刊考古学ジャーナル』No.745「特集今日の土偶研究」(ニューサイエンス社、2020)がある。 吉田 泰幸 (ヨシダ ヤスユキ) (著) 1975年、愛知県生まれ。盛岡大学文学部社会文化学科准教授。専門は縄文考古学、縄文と現代、考古学の民族誌。主な論文に“Archaeological Practice and Social Movements: Ethnography of Jomon Archaeology and the Public”(共著 Journal of the International Center for、Cultural Resource Studies, Kanazawa University, Vol.2, 2016)、“Approaches to Experimental Pit House Reconstructions in the Japanese Central Highlands: Architectural History, Community Archaeology and Ethnology”(共著 EXARC Journal, 2021/4, 2021)がある。 菅 豊 (スガ ユタカ) (著) 1963年、長崎県生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。専門は民俗学。主な著書に『「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために―』(岩波書店、2013)、『鷹将軍と鶴の味噌汁―江戸の鳥の美食学』(講談社、2021)、編著に『パブリック・ヒストリー入門―開かれた歴史学への挑戦―』(勉誠出版、2019、北條勝貴との共編著)がある。 関連リンク 『土偶を読むを読む』という書籍を出します。 - 縄文ZINE_note https://note.com/22jomon/n/na416aa91ba48 ISBN:978-4-86766-006-5 Cコード:0021 四六判432ページ 発行:文学通信 発売日: 2023年4月28日
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永沢君
¥500
【中古 状態きれい】 (参考:定価700円+税) ☆店長のひと言 「永沢は俺だ。」 紹介 『ちびまる子ちゃん』の中でも異彩を放つキャラが多感な中学生男子となり主人公として登場!!!!! その名は…「永沢君」!!!!!!! 著者プロフィール 1965年5月8日静岡県生まれ。84年「教えてやるんだありがたく思え!」でデビュー。86年「りぼん」で『ちびまる子ちゃん』連載開始。89年同作品で第13回講談社漫画賞受賞。90年作詞をした「おどるポンポコリン」が日本レコード大賞ポップス・ロック部門受賞。91年初エッセイ『もものかんづめ』がベストセラーに。『さるのこしかけ』(92年)で第27回新風賞受賞。『スヌーピーブックス』シリーズでは翻訳を手がけるなど幅広く活躍した。2018年8月永眠。 (『さくらももこ展』ホームページより引用) ISBN:978-4-08-792041-3 Cコード:0979 B6判208ページ 発行:集英社 発売日: 2019年2月25日
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ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版
¥2,090
☆店長のひと言 「“ダンジョン飯”なんて発想、どこから生まれたんだろう。こんにちは、中井貴一です。」 紹介 2021年に発売した『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』に 著者の描き下ろし漫画・秘蔵設定資料を追加。 漫画100ページ・イラスト100点以上を掲載。 サイズもB6サイズからA5サイズに大きくなった 迷宮攻略に必携の、超豪華キャラクターブックの完全版! 【掲載内容】 ■全キャラクターの詳細情報+キャラクターよもやま話 ■全魔物を網羅したモンスター図鑑 ■文化・風土がわかるコラム&著者描き下ろし漫画収録 ■用語集 など ISBN:978-4-04-737741-7 Cコード:0979 A5判248ページ 発行:KADOKAWA 初版年月日: 2024年2月15日
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もうやってらんない
¥480
【中古 状態きれい】 (参考:定価2,500円+税) ☆店長のひと言 「“あのとき、実は傷ついたのよね。”とあとで言われたときの気持ちを思い出しました。」 紹介 ある日、アフリカ系アメリカ人のベビーシッター、エミラは、誘拐犯に間違えられてしまう。黒人差別だと怒る白人の雇い主アリックスは、抗議するようエミラを焚きつけるが、そのいっぽうで名誉黒人気取りの恋人がアリックスの元カレだと知ったエミラは――。 著者プロフィール カイリー・リード(Kiley Reid) 1987年、ロサンゼルス生まれ。アリゾナ大学とメアリーマウント・マンハッタン・カレッジで学ぶ。トルーマン・カポーティ財団のフェローシップを受けながら、数多くのピュリッツァー賞受賞者を輩出してきたアイオワ・ライターズ・ワークショップを修了した。2019年刊行の本書『もうやってらんない』は、デビュー作にしてブッカー賞にノミネートされ、全米での書籍の売れ行きに最も影響力があるとされる女優リース・ウィザースプーンのブッククラブの選定図書になった。現在ペンシルヴェニア州フィラデルフィア在住。 (Hayakawa Books & Magazinesより引用) ISBN:978-4-15-210098-6 Cコード:0097 四六判448ページ 発行:早川書房 発売日: 2022年4月5日
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東京となかよくなりたくて
¥2,420
☆店長のひと言 「おかあさん、これがあたしの東京です。」 紹介 上京してきたこと、社会人として働くこと、人間関係での痛みや喜び…東京に触れた人たちの身に覚えのある感情と風景を優しく描くイラスト&短編集。下北沢、渋谷、銀座、上野…東京の街や春夏秋冬を舞台に、上京してさまざまな人生を送る男女の日常を全50編の「イラスト&1ページ短編」で描いた「大人向け絵本」。全編に日本の1980年代から2020年代の音楽のタイトルをイメージBGMとして掲載。読みながら「エアBGM」を楽しめる新感覚の本です。大切な誰かや自身への贈り物にもおすすめ。全編英訳つきで、日本好きの海外の方や、英語好きな方にも手に取っていただきたい1冊です。 目次 Part1 東京の街 下北沢 上野 築地 原宿 六本木 渋谷 表参道 新宿 神楽坂 銀座 Part2 東京の春 朝のサングリア 私のなかの七福神 5月の風 東京の恋愛 道を拓ける人 かわいさの絆 おにぎりの匂い 目が合ったから 新しい人格 泡みたいな幸せ Part3 東京の夏 意識してる? 夏の家飲み 追い詰められない世界 自分へのハードル クラブ行こうよ 優しい世界に 電波時計をバグらせて ささやかな主張 好きなタイプ 美学に反するから Part4 東京の秋 熟成のカフェ時間 至福のコンビニ ビストロランチ 共通点 希望のアイテム Fの眼差し 粛々と 搾取されない自分 こうしてる間にも 今ここに Part5 東京の冬 土曜日のバタートースト ほつれたセーター 手をつなぐ 夜のバス旅 おしゃれじゃない本棚 歴史上の大切なひと 大人の顔に 謎の置き物 訳ありの私たち 生きていく理由 前書きなど 月曜の早朝に目が覚めて、 窓の外にはうっすら朝焼けの空が見える。 その美しさに浸っている心の余裕もないまま、 今週もがんばらないと、と気持ちがわさわさする。 誰かに強く求められているわけでもないのに、 自分で自分にプレッシャーをかけて、 がんばっている人であり続けようとする。 そんな無数の大人たちがいる東京を舞台に、 50の短編をつくりました。 焦ったり、刺激を受けたり、 ワクワクしたり、せつなくなったり。 自分もかつて経験したかもしれない気持ちや 懐かしい記憶を、 イラストと文章とイメージBGMから 呼び起こしてみてください。 この本のどこかにきっと、 あなたの物語が描かれています。 版元から一言 コンセプトは、懐かしい音楽を脳内再生しながら読める「大人向け絵本」。眺めているだけでワクワクするイラストと、さまざまな人生を送る男女の心象風景を描いた1ページ短編は、日頃、本を手に取らない人でも楽しめる内容になっています。全編英訳つきで、英語好きな方や、日本好きの海外の方にもおすすめです。 著者プロフィール satsuki (サツキ) (絵) 石川県出身。東京を拠点に活動し、書籍の表紙などを手がけるイラストレーター。 月水 花 (ツキミズ ハナ) (文) 千葉県出身。東京を拠点に編集・執筆の仕事の傍ら創作活動を行う。 ISBN:978-4-911191-00-2 Cコード:0095 B5変判135ページ 発行:月と文社 初版年月日: 2023年12月13日
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ビッグイシュー474号
¥450
☆店長のひと言 「語るべき出来事がない人生は良いのか悪いのか。」 【内容紹介】 ふくしまの13年 東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故が起きて13年が過ぎます。今も福島の原発周辺の7町村には帰還困難区域があり、廃炉作業は最大の難関の燃料デブリの取り出しが始まらず、計画より遅れています。 さらに、1号機のペデスタルという原子炉を支える鉄筋コンクリート製の土台が壊れ、鉄筋がむき出しになっている状況が明らかになるなど、新たな問題も出てきています。昨年夏には、漁業者をはじめ多くの反対を押し切って処理汚染水の海洋放出も開始されました。 事故から時を重ね、影響はより多様化して複雑に絡み合い、意識して凝視しないと、わかりにくくなっています。そのなかで福島の人々や地域、自然と向き合い、自身の仕事や研究、支援活動に取り組んでいる人たちがいます。それぞれの話からこの13年、そして今の福島の断片が見えてきます。 1.蟻塚亮二さん 「悲しみと希望が交錯する診察室の奇跡」 2.土井敏邦さん 「壮絶な苦悩と証言」 3.崎山比早子さん 「甲状腺がん患者の支援を」 4.近藤学さん 「大堀相馬焼の地に帰る」 5.鈴木譲さん 「海と海に生きる生きものたち、漁業を守る」 TOP INTERVIEW スペシャルインタビュー:ノバク・ジョコビッチ 36 歳の今もテニスプレーヤーとしてトップを走り続け、昨年には世界ランキング1 位の通算在位が前人未到の400 週に到達したノバク・ジョコビッチ。 自身の財団を通じて慈善事業などにも取り組んできた彼が、幼少期に戦火を生きのびた経験、テニスにかける熱い思いを語ります。 リレーインタビュー・私の分岐点スポーツキャスター 荻原次晴さん ノルディック複合選手として、95年の世界選手権では団体金メダルを獲得。98年には念願の長野五輪に出場して入賞を果たし、引退後はスポーツキャスターとしてメディアに出演する荻原次晴さん。1992年のアルベールビル五輪で双子の兄である荻原健司さんが金メダルを取ったことが、人生を揺るがす分岐点だったと言います。一卵性双生児で顔がそっくりだったため、街で見知らぬ人から頻繁に声をかけられるようになり、自分の存在を全否定されたように感じた荻原さんが考えた解決策とは? 国際記事 WORLD STREET NEWS 世界短信 国内記事 能登半島地震レポート① かかわるタイミングは長い目で ピースボート災害支援センター 連載記事 原発ウォッチ! 福島第一原発、廃炉作業はすでに10 年遅れ 浜矩子の新ストリート・エコノミクス 日本株の快進撃はその先が怖い 雨宮処凛の活動日誌 「ルポ死亡退院」ほか、貧困ジャーナリズム大賞 ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理 英語が苦手ですが交流を深めたいです ☆ 菜の花チャンプルー ☆ 読者のページ My Opinion 販売者に会いにゆく ブラジル『トラソス』 ブランコ 表現する人 加治 聖哉さん 躍動する、原寸大の生き物たち FROM EDITORIAL 編集後記 (ビッグイシュー日本HPより抜粋)
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あなたのための短歌集
¥1,870
☆店長の一首 (お題)お店が潰れそうです。どうしたらいいですか? (短歌)潰れるか 潰れないかのドキドキを あなたは買った 退屈を売って 紹介 歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になりました。 これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。 歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。 【掲載予定のお題と短歌よりご紹介】 (お題)長い間、片想いしていた相手がいます。もう前に進もうと決めました。背中を押してくれる短歌をください。 (短歌)ふりむけば君しかいない夜のバスだから私はここで降りるね (お題)私は梅雨の時期に生まれました。雨が好きで、雨の短歌を詠んでいただきたいです。 (短歌)部屋にいる以外をしない雨の日の炎のようなあなたの寝癖 (お題)最近ずっともやもやとした悩みを抱えています。励みとなる短歌をください。 (短歌)いつからか頭のなかで飼っている悩みがついにお手を覚えた (お題)まっすぐ生きたい。それだけを願っているのに、中々そうできません。まっすぐに生きられる短歌をお願いします。 (短歌)「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい 装丁:名久井直子 著者プロフィール 木下龍也 (キノシタタツヤ) (著/文) 1988年生まれ。歌人。 著書に、『つむじ風、ここにあります』『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房 刊)、『天才による凡人のための短歌教室』(小社 刊)。 また、共著に、『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(岡野大嗣と共著、小社 刊)、『今日は誰にも愛されたかった』(谷川俊太郎、岡野大嗣との共著、小社 刊)がある。 ISBN:978-4-86732-006-8 Cコード:0095 四六判224ページ 発行:ナナロク社 初版年月日: 2021年11月1日